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テロメアの末端複製問題がよく分かりません。

ラギング鎖ではDNAポリメラーゼがRNAプライマーを分解して、その後、DNAに置き換えるということは、末端もポリメラーゼが置き換えたら問題ないのでは?と最初、疑問に思いましたが、あるHPで

「RNAプライマーは、それ自身を合成したDNA合成酵素複合体により最終的にDNAに置き換えられるのではなく、より上流より合成を進めてきた別のDNA合成酵素複合体によって消化された上、DNAに置き換えられる」
http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/labs/fish/cancer/ge …

と書かれてあるのをみて、ポリメラーゼの性質上、合成することができないのでしょうか?
基本的なことかもしれませんが、なぜ他の酵素でできないのか分からなかったので宜しくお願いします。

A 回答 (2件)

 イメージとしては、短いプライマーが色々な場所についてそこから3'方向にすすんで複製されているような感じです。

真ん中のプライマーが複製を進めると当然その前のプライマーの5'に衝突しますが、ここで前のプライマーを押しのけて(消化して)前のプライマーが複製した場所までいってリガーゼによって結合することができるわけです。

 ただ、このシステムだとDNAの一番端についたRNAプライマーの部分はその後ろからのプライマーが存在しないので置き換えることができません。だから結果的にプライマーの分だけ短くなるのです。他の酵素ができないというより、そもそもシステム上末端の複製問題が生じるのです。 

なぜ「5'3'方向にのみしか複製できないシステムなのか」という意味に関しては、活性型のリン酸エステルの部分を用いているので、3-5' エキソヌクレアーゼ活性があるためにはこの方向性が重要なのです。詳しくは確かthe cellを読めば書いてありますよ。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりすみません。

前のプライマーを消化して複製を進めるのですね。
よく分らなかった部分が解決できてすっきりしました。

ありがとうございました。

お礼日時:2012/05/10 19:17

DNAポリメラーゼは、プライマーの3’末端を延長する形でしか合成できません。

一方向のみです。そのためプライマーの分常に末端が10数塩基対程度短くなります。
この部分を逆方向に合成するのは、テロメアーゼのみが持っている特長です。

なぜ他の酵素でできないか、テロメアーゼのみ、生殖細胞のみでしかできないかといえば、そのほうが細胞の異常増殖(癌化)を抑制する意味で有利だったからと考えられます。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなってすみません。

癌化抑制などの意味があったのですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/05/10 19:13

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