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フランスの女性史の中で数々の「悪女」が出てきますが、
フランス革命期のポリニャック夫人もそのひとりにあげられると思います。

漫画「ベルサイユのばら」のイメージもありますが、
他の漫画や小説でもポリニャック夫人は「天使の顔と悪魔の心」みたいな描き方をされているので、
基本的には悪役のようです。

いい人だったとはいいませんが、そこまで悪い人だったのかなあ?「悪女」だったのかなあ?と疑問に思います。
実際に王室の財政を傾かせたのはルイ15世の寵姫ポンパドール夫人やデュ・バリ夫人だったのではないかな?と思うんです。
彼女たちの浪費に比べたら、ポリニャック夫人がマリー・アントワネットにたかったお金など、
せいぜい「お小遣いをねだった」レベルだったのではないでしょうか?
かたやポンパドール夫人など自分のためのお城までこしらえてもらってますよね?
ポンパドール夫人やデュ・バリ夫人は政治にも介入していますが、ポリニャック夫人の場合人事に関して口を出す程度で本人があれこれやっていたという話は聞きません。

個人的には、マリー・アントワネット同様、必要以上に悪く言われてる人のひとりに思えるんですよね。
女傑だったポンパドール夫人はともかく、ポリニャック夫人は少なくともデュ・バリ夫人ほどには王室にも国民にも害はなかったと思います。

後の王政復古期に息子たちが圧政をしいたことも、彼女が悪く言われる原因なのでしょうか?

歴史好きな方のご意見をお待ちしております。

A 回答 (2件)

 悪い人とはいっても、その悪い部分には2種類あると思う。


 一つは悪いことをした人、そのまんま。
 もう一つは役人のように、状況が悪化しているにもかかわらず何もしない連中。
 例えば血液製剤による汚染が拡大したにもかかわらず、止めることさえしなかった連中。No,1氏の書き込みから推測するに、「敵前逃亡」だね。やっぱり悪人。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
革命は必然的だったとは思うんですが、うまくすれば立憲君主制に移行したり、
王族の処刑という事態はまぬがれたかもしれないですね。
そんな中で私利私欲で行動したポリニャック夫人は褒められたものではないのも事実だと思います。
とはいえ、アントワネットの廷臣って少なからずみんなそうなんですよね。
フェルセンにしたところで、実際のところアントワネットを諫めるわけではなく、スキャンダルの渦中に追いやったわけですし。
ランバル公妃も、ポリニャック夫人ほどではないにしても高額の俸給を得ていたと聞きます。(ローズ・ベルタンを紹介したのもランバル公妃じゃなかったかな?)
本当に悪いなあと思うのは、アントワネットの愛人でありながら誹謗中傷をしたローザン公とかだと思うんですよね。
あまり有効な手段はとれなかったようですが、デュ・バリ夫人のように王室救済のために立ち上がった人は立派だと思います。

お礼日時:2012/08/01 19:35

 ポリニャック夫人って,要するにマリー・アントワネットの取り巻きとして重用されながら,フランス革命が起こると真っ先に国王夫妻を見捨ててウィーンへ亡命した人ですよね?


 たしかに,フランスの王室に害を与えた程度については,ルイ15世の寵姫であったポンパドゥール夫人などよりはるかに小者だとは思いますが,佞臣+裏切者という経歴では,プラスに評価できる要素が無く,悪役とされるのも当然だと思いますね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
たしかに裏切り者という点で、同じく重用されたランバル公妃などに比べると
あまりよい印象はないと思うんです。
ただ、ランバル公妃の悲惨な末路を見ると、結果的には逃げて正解だったとも
いえる気もします。ポリニャック夫人の肩を持つわけではないですが。
ソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット」では、革命の危機がせまると
廷臣たちを逃がすシーンがありますよね。
史実はどうかわからないですが、案外アントワネットから
「家庭のあるあなたは逃げて!」と言われたのかもしれません。
夫や子どものいなかったランバル公妃の方がフットワークが軽かったのかもしれないですし。
褒められた人ではないとは思うんですが、悪人というほどでもないかなあ‥‥とも思うんです。

お礼日時:2012/08/01 19:24

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