初めて自分の家と他人の家が違う、と意識した時

『宴のあと』事件のような場合、この二者はどのように対応されるのでしょうか?法律初心者です。分かりやすい解説をお願いします。

A 回答 (2件)

まず、表現の自由は憲法で保障されています。


これはいいですよね?
そして、表現の自由は、精神的自由であるとともに
民主制にとって重要な権利です。
だから、これは十分に保障されなければなりません。
しかし、どんなに重要な権利でも、他人の権利を侵害する
ことはできません。
これもよいですよね?

一方、プライバシーの権利、というものがあります。
これも保障されねばならない大切な権利です。
そして、表現の自由行使によって、プライバシーの
権利を侵害する場合が出てきます。
この場合、このぶつかり合う二つの権利をどう調和させたら
良いか、が問題になる訳です。

プライバシーの権利を尊重し過ぎると表現の自由の保障が
不十分になります。
表現の自由を尊重し過ぎるとプライバシーの権利の保障が
不十分になります。

そこで、相対立する二つの権利をどう保障すべきか、が
問題になるのです。
この場合、等価的権利どうしの衝突なので、利益衡量によって
調和を図る、というのが通説になっています。
これは得られる利益と失われる利益を比較衡量し、
いずれが重大かによって決する手法です。
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最高裁「言論、表現等の自由の保障とプライバシーの保障とは一般的にはいずれかが優先するという性質のものではなく、言論、表現等は他の法益すなわち名誉、信用などを侵害しないかぎりでその自由が保障されているものである。





法的根拠は憲法13条。
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