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本によると、参入障壁である「規模の経済性」は「一定期間内の生産絶対量が増えるほど製品の単位当たりのコストが低下する」。

結果、障壁が高くなるという事ですね。
これは理解できました。

「規模の経済性は企業のほとんどの機能分野ー製造、資材購入・R&D・マーケティング・サービス体制・流通面に作用している」とありました。

これはどう意味でしょうか?
機能分野のいくつかを例にして、説明していただけないでしょうか?

宜しく御願致します。

A 回答 (4件)

まずとあるAという製品を作るとしましょう。

そのAを作るのに百万円の機械が必要です。仮に原価を機械代だけだとすれば、一個作ったらその製品の原価は百万円です。しかし、2個目を作るのに機械は新たに購入する必要は通常ありません。ですから二個目を作ったら、製造された製品は2個なのでそれぞれの原価が五十万円となります。3個作ったら約三十三万円、4個作ったら二十五万円と作れば作るほど原価は安くなります。そうなると売価を五十万円としたら2個でトントン、3個以上で利益が出ます。作れば作るほど利益が出ます。
簡単にいうとこれが規模の経済性です。
次に原価に資材購入費を含めた場合、資材、つまり原材料費は通常大量購入により割引が受けられます。となると、いっぱい作るためには原材料はたくさん必要です。たくさん買えば割引されて通常購入より安くなっていきます。ここでも、いっぱい作る=いっぱい必要=原材料が安くなるということが起こります。
R&Dに関しても機械と一緒で、ひとつの製品を開発するのにはある程度のお金がかかります。しかし、一度完成すればその製品に対するR&Dは必要ありません。したがって完成すればR&D費は一定です。となれば機械と一緒で作れば作るほどその製品に費用が分散されるので1個あたりのR&D費は安くなります。
他の機能分野も同様に1個あたりに費用が分散されるので作れば作るほど1個あたりの原価は安くなります。
これが、機能分野に作用するという意味です。

おまけ
だからといって作りすぎはいけません。もっとも売れなければもともこもありません。逆に在庫の管理費用がかかるのであまればあまるほど費用がかかります。
そして、機械はなるべく動かしておいたほうがいいということが理解できます。なので、外部受注でもして、機械を動かせば、または自社の別製品で製造できるものがあれば製造したほうが、機械費用というのはそれらに分散されるので安くなって行きます。なので、大量生産=値引きが可能になってくるわけです。
また、合併などにより生産ライン等が見直される一要因でもあります。

なるべく難しい言葉を使わずわかりやすいように書かせていただきましたが何か不明な点があれば補足をください。
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この回答へのお礼

おまけや難しい言葉を使わないようにとの心遣いまで・・・すみません。

不明な点が出てきた時、また質問させて頂きます。

有難うございました。

お礼日時:2004/02/29 10:41

「要素に関して収穫一定」と「規模に関して収穫一定」の違いをまずはっきりさせましょう。

前者(要素に関して収穫一定・逓減・逓増)は生産関数のうち、一生産要素にのみ着目して変化させたものであり(偏微係数=限界生産物に着目)、後者は「すべて」の生産要素が同時にa倍になったときに、アウトプットがどうなるか(a倍以下であれば、規模に関して収穫逓減、ちょうどa倍であれば規模に関して収穫一定、a倍以上になれば規模に関して収穫逓増=規模の経済性)を示したものです。
 平たく言えば、いわゆる大企業城下町では資材搬入、生産、販売網が出来上がっていて、それらを各地に分散させるよりは効率的ですね。
 ミクロ経済学の「生産者行動の理論」もしくは「企業の理論」のうち、「生産関数の理論」に該当する部分をご覧ください。
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この回答へのお礼

回答有難うございました。

ミクロ経済学の「生産者行動の理論」の方、早速読んでみます。

お礼日時:2004/02/29 10:44

英語で習ったので単語がおかしいかもしれませんが、economy of scale とかを話す場合、まず考えなければならないのが、長期の一定期間であること。


例ですが、出来立てほやほやの会社が労働者を1人ふやすと、その人はその会社にあるリソースを十分に使い、仕事の効率を増やすことができます。このとき労働者を一人増やすのにかかったコストは、その人の生産性より低いので、economy of scale が起こります。この後に起こるのがconstant returns of scaleです。この時期会社のtotal cost と total revenueは大体一緒なので、利益はゼロとなります。しかし、経済学のコストはoppotunity cost(今仕事をしているときにも失っている時間などの、お金のoutlayがないものですね。)を含むので、アカウンティングでいうコストとはちがってくるのです。アカウンティングの場合はお金だけを追うので、この時期の会社の利益は当然プラスです。そしてこの後に来るのがdiseconomy of scale です。労働者がいっぱいになってくると、会社は混雑してきます。そしてリソースを使うのに順番待ちをしたり、ひとつのことを2人でやったりと一人一人の生産性は最初の頃と比べると劣ります。そして、安定していた会社はだんだん沈んでいきます。diseconomy of scale はよく色々な原因が重なってできるといわれます。ここで重要なのが長期間の一定であることです。長期間会社に時間を与えると、会社はマーケットに合わせようとして、どんどん会社を増やしたり、機械を増設したりしていきます。これでfixed cost(固定コスト?)がふえて、その会社はdiseconomy of scale を体験します。
全くといっていいほど質問に答えてないとおもいますが、自己満足で書かせてもらいました。失礼しました。
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この回答へのお礼

確かに「規模の経済性」は英語で「economy of scale」ですね。基本的な意味しか分からなかったので、質問させて頂きました。

>全くといっていいほど質問に答えてないとおもいま>すが、自己満足で書かせてもらいました。
ううーーん、自己満???
でも、「自分で自己満足で~」と書いてあったので最後で笑ってしまいました。

回答有難うございました!

お礼日時:2004/02/29 10:55

「たくさん物を作って、たくさん売れば、たくさん儲けられる」というのが規模の経済です。



例えば、定規が我々が作る製品だとします(あまり良い例ではありませんが、たまたま目の前にあったので・・・)。

●製造=製造設備(カッター、ヤスリ、目盛を書くペンなど)を購入し、作る定規が1本なら製品1個当たりのコストは1/1ですが、2本目は1/2、3本目は・・・という風にコストが安くなります。

●資材購入=材料のアクリル板も大量に買うとおまけ分や割引が大きくなります。

●R&D=より効率的な製造方法を考え出したり、他の素材を試したり、これも費用は製造本数が増えるにしたがって、製品1個当たりのコストは減ります。

●マーケティング=もっとたくさん販売するためにテレビコマーシャルを打ちました。上と同じ理屈で製品あたりのコストは少なくなります。

●サービス=お客様の好みのロゴを入れるために印刷業者と契約し、遠方のお客様にもす早く届けるため、営業所を設立しました。上と同じ理屈。

●流通=今までは地域の文具店に1ダースずつ宅配便で届けていましたが、大手量販店との契約が決まり、大量のロットが一度に販売できるようになりました。上と同じ理屈。

・・・というわけで、大きいところが強かったそうな。 むかーしむかしの話しじゃったぁ・・・。
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この回答へのお礼

御礼をするのが、大分遅くなってしまい申し訳ありません。

たまたま目の前にあった定規での例には少し驚きました。丁寧に一つ一つお答えして頂けたので、とても分かり易かったです。

有難うございました。

お礼日時:2004/02/29 10:33

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