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理念 という日本の単語はいつできたのでしょうか? もしそれがわかるのであれば、だれが作ったのでしょうか?

江戸末期、西周などによる、Idee/ideaにあてた造語なのか?

手元に大言海や日本国語大辞典が無いので、すぐにわかりません。

辞書で定義を見る限り、その意味については、Ideaとパラレルだと思われ、日本に昔から(中国由来などで)あった言葉のようには思えませんが。

よろしくお願い致します。

A 回答 (2件)

1.イデアという言葉が現れたのは1600年以来のようです。


・「ドチリナ キリシタン」(1600年)
イデア⇒諸相
「デウスの御ふんべつのうちには…それぞれのしよさうこもり給ふなり。これをイデアといふなり。此イデアといふしよさうは、さくのものにあらず。ただデウスの御たいなり。」
・堀辰之助編「英和対訳袖珍辞書」(1862年)
アイデア⇒考え、想像
・西周「致知啓蒙」(1874年)
idea(観念)⇒観念、想念
notion(観念)⇒概念
conception(概念)⇒念

2.「イデー」を「理念」と初めて訳したのは次の本とされています。
桑木嚴翼/天野貞祐訳「方法序説 : プロレゴメナ」(イムマヌエル・カント 著)(1914年)
目次:一、 心理學的理念
目次:二、 宇宙論的理念
目次:三、 神學的理念
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/953786

キリスト教的イデアからプラトンのエイドス(イデアidea)としての観念もそれとして、岩波のカント著作集が出版された大正3年において、カントの理性観念としての「理念」という言葉が振られた初めての訳語となるようです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。とても勉強になりました。

理性観念なんですね。

お礼日時:2012/08/02 11:00

 おっしゃるとおり、明治以後(江戸末期も含めて)西洋の学問が入ってきたとき、たくさんの用語も入ってきました。

当時の学者たちは、漢語の造語力を利用して、漢語化しました。それが、中国に逆輸入された例が多かったと聞きます。
 初めてその語が登場したことがわかるだけでも大変なことですが、果たしてその人が作ったのかどうかもわかりにくいでしょう。よく「○○が初めて使った」というふうに言われる言葉がありますが、それが事実かどうかも問題のようです。
 我が国の郵便制度を作るのに力のあった人が「為替」などという言葉を作ったといわれますが、一人の人が用語を全部作ったとも思われません。「解体新書」を出した「杉田玄白」も何人かのグループで研究を進めていたので、「解体」という語を玄白が作ったとは言いにくいのと同じでしょう。
 しかし、「理念」などは案外わかるかもしれませんね。要領を得ない回答ですみません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考になりました。

お礼日時:2012/08/02 10:54

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