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縁起をゴータマは説いておらず、
サーリプッタが説いたのでしょうか?

一応、縁起の話をサーリプッタは、アッサジから聞いていますが…。

宮元啓一の「仏教誕生」講談社学術文庫によると

129ページ

「サーリプッタはその後、仏教教団の上首として、仏教を各地に伝えるのに多大の功績を挙げた。また釈尊がごく簡潔にしか説かなかった縁起説をより精密に整備展開するのに熱心であった。ある学者たちはのちにかなり形而上学的となる縁起説の基礎を築いたのはサーリプッタであり、その意味で、仏教は、かなりの程度、サーリプッタ教といっても過言ではないという。現に、ジャイナ教の古い経典で、往年の聖者たちを列挙した『イシバーシヤーイム』によれば、ブッダと呼ばれる多くの聖者たちを率いていたのは、サーリプッタであった。」

185ページ

「縁起説は、釈尊よりも、むしろサーリプッタによって大きく育まれたものらしいことが最近の研究で明らかになりつつあること、縁起説は非常に形而上学的なものに転じていったこと、これらが、ここで縁起説に特に触れない理由である。」


引用ここまで。


それからどうやらジャイナ教のイシバーシヤーイムによると
サーリプッタはブッダとも呼ばれたらしいです。

このジャイナ教の経典を私は読んでいません。

ゴータマの代わりに説法もしていたようですが、
ブッダであるサーリプッタの思想とは何だったのでしょうか?

A 回答 (3件)

こんばんはです。





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縁起をゴータマは説いておらず、
サーリプッタが説いたのでしょうか?
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困ったなぁ~(苦笑い)。
むかし読んだ本によると、仏教をサーリプッタ教と呼んでいて、その開祖はサーリプッタ、というようなことを書いたバラモン教の論書もあるらしいんだよね~。
でも、これらの記述は仏教の敵対勢力の記述ものなので、これを鵜呑みにしていいのか、これも疑問。今の時代もそうでしょう、敵対する宗教に対して、色々と難癖をつける。あることないことを交えて、まことしやかに言いふらす。この手の話は、信じていいのやら、悪いのやら。。。です。

サーリプッタは、アーナンダに比べて、それほど重要な役割を果たしていないんだよね~、パーリ語仏典では。サーリプッタが中心的な役割を果たすのは、むしろ、大乗になってから。チョコッとネットで読んだのだけれど、中村元は、アーナンダに語らずゴータマ・ブッダがサーリプッタに語った教えが大乗の誕生の一因になった言っているらしいけれど、文献学的な確かな裏づけはないらしい。どうなんでしょう、真相は。

むしろどっちかと言うと、ゴータマ滅後、仏弟子は、サーリプッタを目の敵にしていたらしいよ。サーリプッタ、ゴータマにつく前に、六師外道で有名なあの方の有力なお弟子さん。つまり出身が賤しい。サーリプッタは懐疑論的な異端的な思想を有していたため、なんて言われてます。このあたりの記述は、中村元訳《スッタニパータ》の《コーカーリヤ》の註で、たしかほんの少し触れられていたと思います。

とにかく、仏教の歴史的なことは、それを裏づける資料がないので、な~んも分からない、というのが実情。
なので、ゴータマ・ブッダに端を発した縁起説が、仏弟子たちによって、長い時間をかけて、整理拡張されたって考える方が理にかなっていると思うのよ。


ところで、一つ、質問。
あなたの言う《縁起説》って、何を意味するの?
「○○に縁(よ)って△△が生まれる」みたいなシンプルな縁起説。
それとも、
「無明→行→識→…」の十二支縁起みたいな奴?

十二支縁起のようなまとまった体系は、ゴータマ・ブッダは説いていない、と思います。
おそらく、ゴータマ・ブッダの説いた原初的な奴を、後世の仏弟子たちが徐々に徐々に拡大していった。。。。
シンプルな奴は、《スッタニパータ》や《ダンマパダ》にいくつも見られるので、これはゴータマ・ブッダが説いたと考える方が、理にかなっていると思います。
インド人、聖典をすごく大切にするんだわ。一字一句間違えることなく、正確に覚えるんだわ。口承で長い間、伝わっても、ほとんど変化しないんだわ。

この回答への補足

引用文に誤字がありました。

誤 往年

正 往昔

補足日時:2012/10/27 22:53
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

このブログによると
サーリプッタは混血バラモンらしいです。

http://ameblo.jp/nibbaana/entry-11351711323.html

サンジャヤについては仏教側の扱いがひどいと思います。
偏りというか描写に悪意があると思います。
サンジャヤの不可知論は、仏教の無記と関係がないとは思えません。

縁起説にたいしてこのような質問をした私がどういう縁起説を
もちだせばいいか悩みますが、
ゴータマが縁起を説いていたのであれば、シンプルなものだったと思います。

ただ、いわゆる

「これがあるとき、かれがある・・・これがないとき、かれがない・・・」

これは、どうなんだろう。


あと、なんとなく、
ゴータマとサーリプッタで思想が仮に違うなら、
サーリプッタを低い位置に見た大乗仏教の思想は
ゴータマ回帰だったのかな?と思いました。

お礼日時:2012/10/27 23:09

お便りします。




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サーリプッタは混血バラモンらしいです。
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「これはかなり。。。」という気がします。
「サーリプッタ」は「サーリー(お母さん)の息子」の意味。
男系重視、父権的なバラモン社会で、女性の名前を息子に付けられることはまずありえません。
サーリプッタを混血バラモンとするのは、すこし無理があるのではないでしょうか。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%8E%E5%88%A9% …

にも書かれてある通り、サーリプッタはゴータマ・ブッダよりも先に死んだとする説もあります。サーリプッタの死の知らせをうけたゴータマは、ひどく悲しんだと言われていますよ。


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ゴータマとサーリプッタで思想が仮に違うなら、
サーリプッタを低い位置に見た大乗仏教の思想は
ゴータマ回帰だったのかな?と思いました。
~~~~~~
大乗では、サーリプッタの地位は飛躍的に向上していますよ。
法華経や般若経が好例です。
維摩経では、シャーリプトラは、笑い者の対象になっているんだけれど。
声聞の第一の知恵者、シャーリプトラの悟りでも、この程度。やっぱ、「小乗は駄目だ」の象徴になっています。
で、閃いた。
法華経の堤婆達多品で、竜女が成仏するという話があるでしょう。この場面では、法華経では珍しく、シャーリプトラが、どちらかというと、笑い者になっているんだよね。そして、この章段は明らかに後世の不可部分。法華経の本流部分では、シャーリプトラは釈迦の代弁者的な役割を果たしているのにね。
この部分が後世の挿入部分であることが、このことからも裏づけられるのかもしれないね。
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この回答へのお礼

再び回答ありがとうございます。

よく思いつきますね。
サーリプッタが経典でどう扱われているか、
違いを調べてみるのは面白そうなテーマです。

お礼日時:2012/10/30 14:55

「ブッタ」は、悟りを開いた人と言う意味なので


 広い意味では、お弟子さんはみんな「ブッタ」です。

 「ゴータマ」さんは、「サーリプッタ」さんを
 知恵者第一と言って、「ゴータマ」が説いた説法の
 詳しい所は、「サーリプッタ」さんに聞けと
 言っていたとの事ですので
 
 「サーリプッタ」さんと他のお弟子さんの間で
 かなり詳しく議論・展開がされていたのは
 容易に想像できます。
 
 まあ、昔の事ですので、ほんとかどうかは
 仮説の証明のしようがないですが・・・
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

みんなブッダで構わないなら
問題はないと思います。

昔のことでまだまだわからないことが
多いけれど、研究が進むといいですよね。

お礼日時:2012/10/27 23:12

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