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最近ひらがなの歴史上貴重な資料が発見されたとのことですが、万葉集が万葉仮名で書かれていたことは容易に想像できますが、源氏物語や枕草子は現代文のような仮名交じり文で書かれていたのでしょうか。うかつにも今まで考えてこともありませんでした。徒然草などの古典についても教えていただければ幸いです。

A 回答 (3件)

  ああ、右大臣、藤原良相(よしみ)(813~867年)の邸宅跡で見つかった資料のことですね。



1。 万葉仮名
    おっしゃる通りです。表意文字には「意味」と「音」の両面がありますが、その音の面だけを使って上代の『日本書紀』の歌謡の部分、『万葉集』、『古事記』などが書かれています。

2。平仮名
    先日の発表で京都でも平仮名の資料発見が9世紀に遡ることが分かりました。『源氏物語』は#1さんのおっしゃる通り原本がないので、はっきりしたことは分かりません。

   紀貫之の『土佐日記』の冒頭に「をとこもすなる日記といふものを、をむなもしてみんとてするなり」と女の振りをしているのは、仮名で文章を書くのは女だけという慣習があったからでしょう。

    しかし日本語の音が大切な和歌の記録には仮名が大切で、勅撰の『古今和歌集』で仮名の重要性が前進し、真名=男手、仮名=女手という区別が少しずつ無くなります。

3。仮名交じり
    漢字と片仮名や平仮名を混用した文は、平安時代以降、漢文の訓読を基盤として発達し、中世以降広く行われるようになったとおもわれます。

    漢字のような表意文字を、輸入元の中国と同じように、書き言葉は中国語と言う伝統を守ると、15世紀以前の記録が無い朝鮮のようになったことでしょう。

     それを避け、平安時代の日本語の散文の姿が分かるのは、原本は失われたものの、『源氏』などを残した女性作家のおかげだと思います。
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この回答へのお礼

女性作家のおかげというのは今まで想像もいたしませんでした。あの時代に今でいう長編小説を書くといういうことも天才だけが出来ることだったのでしょうね。ご教示ありがとうございました。

お礼日時:2012/11/30 17:56

    #2です。

補足です。

   漢字のような表意文字を、輸入元の中国と同じように、書き言葉は中国語と言う伝統を守ると、15世紀以前の「自国語の」記録が無い朝鮮のようになったことでしょう。

    以上の文に括弧内の言葉を入れるべきでした。お詫びして補足します。

     『魏志』の3世紀(ただし言語の名前が列記されている程度ですが)から、ハングルが出来る15世紀まで、新羅語(今の朝鮮語の祖先)に統一される過程の記録が少ない(辛うじて地名に残る程度)ことを言いたかったのです。
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源氏物語しか専攻していなかったので、それに関してのみのお答えですが。



>現代文のような

というのが、どの程度の物を指しているのか分からないですが、

『源氏物語 写本』と検索されれば、画像で読めますよ。

『源氏物語』は(一般的に紫式部が書いたとされる)原本が発見されていない(既に存在していない?)ですが、写本はそれを写している訳なので、大まかには同じと見ていいと思います。

ただ、一字一句を見ると、違う字が使われている(写本同士で字が異なる)こともあります。

人が書き写していますから、書き間違いなのか、読み間違いなのか、字が下手(もしくは達筆)だったのか、意図してのことかは、現代の私達には難解ですが、とりあえず画像を検索してご覧いただければ。
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この回答へのお礼

さっそく検索してみたいと思います。もいますご教示感謝いたします。

お礼日時:2012/11/30 10:53

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