WAIS-IIIの解釈がわかりません

約一年前から抑鬱状態と診断され、抑鬱の根底に発達障害のような問題がある可能性があるので調べてみてはと進められ、なかなか踏み切れなかったのですが先日受けてまいりました。
抑鬱状態下で、しかもあまりがっつかず呑気にのんびり受けたにもかかわらず、思ったより高い数値が出て驚いています。
医師からは、はっきりとした(アスペルガーやADHDの)特徴は出ていないのだけど、どちらかと言えばアスペルガー系のスペクトラムに入るのでは…と、何とも曖昧過ぎる回答しかいただけず、非常に宙ぶらりんです。
ウィクスラー検査に詳しい方、解釈をお願いします。

言語性IQ 125
動作性IQ 126
全検査IQ 128

言語理解 126
知覚統合 123
作動記憶 132
処理速度 118

単語 14
類似 15
知識 15
理解 11
算数 16
数唱 13
語音 17
配列 15
完成 10
積木 18
行列 13
符号 13
記号 14
組合 10

心理士からは、たくさんの情報が一度に入ってきたとき、その中からの選択や事態の読み取りは比較的苦手なのではないか。
ただ実際にはそれについても平均以上の力があり、他の出来すぎる部分の高い基準で低い部分を見ているで、自分の中でちぐはぐな感じがあるかもしれない、と言われました。
医師からは前記の通り濁されたような感じで、抑鬱に関しても能力をいかしてうまくやっていってください、というようなことを言われ、特に何が解決するでも判明するでもなく、WAISの結果をもって投げられたような感じを受けています。

No.2 ベストアンサー 回答者： vzb04330 回答日時： 2013/01/10 09:12

心理士です。

質問者様の年齢、性別、うつの経過など、詳しい情報がない中で、WAIS-IIIだけの情報で判断できることは限られます。

また、発達障害の診断は、アメリカ精神医学会の診断基準であるDSM-IV-TRに準拠することが多いのですが、その診断基準には、心理・行動上の特徴が列挙され、それらがどれくらい当てはまるか(きわめておおざっぱに書いていますので、その点はご了解ください)ということに加え、幼少時からの生育歴、発達歴なども考慮に入れて行われます。

さらにその診断において、WAIS-IIIなど、心理検査(知能検査)の結果は、あくまでも補助的なもので、参考資料として位置づけられます。
つまり、WAIS-IIIである結果が得られたからといって、それが直ちに発達障害であるという診断や、どのタイプかという判別にはつながりません。
ただし、たとえばアスペルガー症候群に比較的よく見られるWAIS-IIIの結果のパターンというものはしられています。

質問者様のWAIS-IIIの結果は、No.1の方も書いていらっしゃいますが、IQは「高い」水準にあります。
また、言語性IQと動作性IQとの間に差はなく、比較的バランスがとれています。

群指数は、IQよりももう少し詳しい能力をみていますが、処理速度は「平均の上」に区分されるものの、言語理解、知覚統合、作動記憶は、「高い」水準にあります。
4つの群指数の結果を比較しますと、作動記憶が、知覚統合や、処理速度より有意に高くなっていましたが、バランスを欠くほどの差が認められた訳ではありません。

IQと群指数だけを見る限りでは、発達障害の方のプロフィールのようには見えません。

ちなみに、IQと群指数は、ある年齢群の中で平均的な成績を取ったときに、100になるよう数値が調整されています。

ただし、この意見は、最初にもお断りしましたように、WAIS-IIIの結果だけ、それも、IQと群指数の結果だけに基づくものですから、間違っている可能性は否定できませんので、あくまでも参考程度にご理解ください。

診断や、心理検査の結果の意味するところ、解釈につきましては、やはり普段から受診していらっしゃる医療機関の主治医や、心理士にきちんと確認なさる方が、いろいろな意味でよろしいかと思います。
どのような性格の主治医、心理士かにもよるかとは思いますが、ご質問の最後にありましたような点につきましても、一般論としては、主治医の先生、心理士にもう一度お聞きになることをお勧めします。

最後に、これだけコメントを書かせていただきながら、こういうことを書くのも変ですが、知能検査の結果も、きわめてプライベートな個人情報ですから、ネット上にあまり露骨にお示しにならない方がよろしいかも知れません。

No.1 回答者： cabrerasince08 回答日時： 2013/01/10 01:51

>平均以上の力があり

確かに。WAISなどは平均を100としているのですから、平均以上のスコアを示していると解釈して差し支えないと思います。

ただ、これは心理知能検査全般に言えることですが、検査は「結果」だけで判断するものではありません。
検査という課題遂行の状況や課題の理解方法なども同時に観察し、総合的に「検査結果」とします。

>何とも曖昧過ぎる回答
>濁されたような感じ
元々、一人の人を検査で理解なり解釈するというのが不可能なことです。
質問者様は前述の如く高い能力を有している分、そういった検査結果のもつ曖昧な部分にも気付いてしまい、更に困惑を深めているのではないでしょうか。

医師も検査結果を以て、更に治療に関してアセスメントを深められた事でしょう。治療は医師との信頼関係が重要です。

よい治療経過を導きだされますように