「アサガオが短日植物なのに初夏に咲く理由を考えて書け」という問題がありました。
解答は「原産地での夏の日長が長いため日本では初夏でも短日条件となるから」
とあったのですが、それなら別に初夏まで待たなくとも、種が発芽して葉がでたらすぐ咲くと思うのです。しかもアサガオの原産地を調べると熱帯アジアや中国南西部とあり、日本より低緯度なので夏の日長はむしろ短いと思うのですが・・・
この問題の解答が違うのでしょうか?違うのならどのような解答が妥当でしょう?
またアサガオに限らず、春に発芽するような短日植物は何故、一度初夏から夏にかけて日長が長くなったあと、日長が短くなってきたころに花芽形成するのでしょうか?何故、発芽して葉がでる春~初夏には花芽を形成しないのでしょうか?
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
北半球で昼の時間が一番長いのは夏至(6月20日頃)です。
夏至を過ぎると昼の長さは短くなる一方です。
アサガオは、この昼が短くなる(正確には夜が長くなる)という変化を感じて開花します。
日本で栽培されているアサガオは、限界日長が13.5~14時間とされています。
昼の長さがこれより長いのは5月20日頃から7月20日頃ですから、通常5月始めに蒔くアサガオは、本葉が出る頃には長日条件に入り、つぼみを着けません。
成長して7月20日を過ぎたころからつぼみを着け始めるのです。
通常は、4月以前に種を蒔くと、寒さで発芽しませんが、2月ごろから温室で種を撒いて管理してやれば、短日条件なので、本葉が出てすぐの小さな苗につぼみが着きます。
あるいは8月に種を蒔いても、同様に小さな苗につぼみを着けます。
蛇足ですが、アサガオは夜明けとともに花が咲くと思われていますが、実際には日没から約9時間後に開花することが分かっています。
後段の質問ですが、植物の種類により程度はありますが、たいていの植物は何らかの方法で季節の「変化」を感じています。つまり記憶があるということです。
その日一日がある日と同じ温度、日長時間だとしても、昨日までと比べて暖かくなってきているのか、日長が長くなってきているのかといった変化を数日間から数ヶ月間記憶していて比べています。
このことが、春咲きの花が秋に、秋咲きの花が春に咲かないひとつの理由です。(他にも理由はあります。)
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