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過去のコメ・牛肉・オレンジなどが自由化されるときも「大変なことになる」「農業は壊滅する」と言われましたが、生き延びています。
コメも、中国などに輸出され、大好評です。ワギュウも大受け、高くても良いものは売れています。

過去の事例ですが、これまでは「大変なこと」になっていません。
ちなみに、この「大変なこと」にならなくてメンツがつぶれた時、農業関係者や反対識者はどんなコメントでしたか?

さて
相変わらずTPPでも言われていますが、このような過去と比較して「さらに大変なこと」になる根拠はなんでしょう?
そして
それは自由貿易のメリット(農産物さえ輸出すれば売れるのに)を犠牲にしてまで反対する冷静な理論はなんでしょうか?
感情的にハンターイと言っているような気がするので、あえてお聞きします。
今から「大変なこと」にならなかった時の言い訳をどうぞ。

A 回答 (16件中11~16件)

私は10数年前に企業から退職し、現在農業を営んでおります。


確かに、米の関税率が700%を超えているのは異常なことだと思います。
TPPは日本全体の経済性を考慮すれば避けて通れないでしょう。
米の生産規模を拡大すればアメリカやオーストラリアに対抗できるかと言うとそう簡単ではありません。
確かに耕作地を拡大すれば作業効率は良くなり、機械稼働率も上昇しある程度は経営の合理化が出来るでしょう。しかし、日本の1経営者当たりの耕地面積の1000倍以上の耕作地で栽培しているものと比較すると経営合理化には限度があります。
こんな耕作面積の小さな生産効率の悪い日本では農業はやめ、付加価値の高い鉱工業製品のみを作れば良いでは無いかというご意見もあろうかと思います。確かに、地球が一つの共同体で出来ていればこの考えが成り立つものと思います。
しかし、現実的には多くの国家が存在し主義主張も異なり、食文化も異なります。
科学が発達して、大変便利な世の中になってきました。人間が生活していく上で必要なものには”衣食住”がありますが、このうち衣と住は今後10年間全く供給されなくても生きていく上でそんなに困難では無いと思います。
しかし、食だけは1日なくてもほとんどの人が我慢できないでしょう。一度体験してみるとそのつらさが身にしみてわかると思います。ひもじい思いをした戦時中を体験した人が年々少なくなり飽食時代に育った人はなおさら我慢が出来ないと思います。少量の質の悪い米に多量の芋の葉を混ぜて食して見て下さい。
飽食時代だと健康食品と思われるかもしれませんが・・・1ヶ月程続けてみるのも良いでしょう!!
地球温暖化が年々進んでいます。時々ニュースで報道されているようにアメリカ、オーストラリア穀倉地帯で干ばつに見舞われ収穫が激減したと・・たびたび報道されています。
中国がレアアースに輸出制限をしたと騒がれていますが、不作による食料不足が起これば真っ先に食料輸出を止めるでしょう。
従って、それぞれの国家が食料エネルギー自給率を80%程度以上にはしたいものです。そのためには農業は他の産業を犠牲にしても確保していかなければなりません。
現在の農業従事者は60歳以上の人でほとんど占められています。私も後期高齢者になり、農業の跡継ぎがおりません。
日本の農業政策はめまぐるしく変わり、将来の見透しが全くつきません。従って現在専業農家の人でもほとんど息子は農業に従事していません。このような農業政策事情では後5年程度で農業従事者が激減するでしょう。
TPPに参加/不参加に関わらず、日本の農業をどのように進めていくのか確かな方向付けが必要です。
一旦荒廃した農地は簡単には復元できません。一旦農業を離れた農業従事者は復帰しません。若い人たちが喜んで農業に従事したくなるような政策が必要です。
主食に対しては適切な関税/再生産できる保護対策を可能な限り早く示して欲しいと思います。
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この回答へのお礼

他の産業は犠牲にしてもいいというのはホンネでしょうね。
そういう意見があってもいいですが、コシヒカリを輸出している農家にはどう答えますか?
輸入も輸出も関税OKで明るい農村ですか?
他に比べ一軒辺りの補助金が最も多いですが、もっと増やすべきですか?

お礼日時:2013/03/20 10:46

ご意見に、まったく同感です。



今回のTPP騒動を見てつくづく思いだすのは、あの牛肉・オレンジの自由化です。当時私は中学生かそのくらいだったと思うのですが、「オレンジが自由化されるとみかん農家が壊滅してみかんが食べられなくなる!」とアジる自由化反対論者の文を読み、「みかんが食べられなくなるのは嫌だ」と思ったものでした。まんまと騙されたと思いましたよ。
だから、TPP騒動で「日本が外国の植民地になる!」という人たちを見ると「また始まったか」と思いますね。私はTPPに関する報道で初めて知ったのですが、小麦の関税は300%を超えているそうですね。だけど、日本に流通する小麦の90%は外国産です。残り10%の小麦農家は関税で守られているというより、おそらくですが品質の高さで買い手がついているのではないかと思います。

スーパーマーケットに行くと、実にいろんな国から食べ物がきているということを実感します。アスパラガスとかパプリカなんてメキシコからきていたりするんですよね。どうやって腐らせずに持ってくるんだろうかなんて素朴に疑問に思います。
ニュースを見るおじさんたちは、スーパーマーケットに行かないから「実際はかなりの外国産食品が流通している」ということを知らないのだと思います。そして普段スーパーマーケットを利用する主婦は、ニュースにはあまり興味がないからTPPといわれてもなんだかよく分からないのだと思います。

牛肉・オレンジ自由化騒動のときも、金融ビッグバンのときもそうだったけど、外国に門戸を開放するときは必ず「植民地化される!」と反対する人たちは現れます。井伊直弼もそれで暗殺されちゃったしね。

ただ、農家というのは「先祖代々」というのがあるので、「良い商品が売れて、悪い商品が淘汰される」という市場の論理で片付けてしまってよいのか、というのはあると思います。本来はそれを支援するためのシステムであったJA(農協)が、今はむしろやる気がある農家のやる気を削いでしまっているのは皮肉としかいいようがないですね。だけどJAの職員て、失礼だけど人はいいけど仕事ができねー人が多いからなあ。
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この回答へのお礼

当時「大変なことになる」と騒いだ人たち、なんて言い訳するんですかね?
今回国民の大多数が安倍さんの決断を評価しているのは
変化と言えるでしょうね。
郵政も国鉄も電信電話も既に民営化されていますが、何も「大変なこと」になっていません。

お礼日時:2013/03/20 10:53

生き延びていませんよ。

農業従事者数は年々減り続け、20年で半数になりました。しかも現在の農家は極端な高齢化で、遠からず壊滅の危機が迫っていることをご存知ではないことに驚いています。

オージービーフのように日本人の口に合わないものなら安く輸入しても大丈夫ですが、日本向けに開発した製品が入るようになると、国内の農家は危機に立たされます。

もちろんそれは農家自身の責任でもありますが、これまでの国の無策のつけを個人の農家に負わせてはならない思います。これまでに膨大な予算が農業への補助金として使われてきましたが、その殆どは道路や建物の建設に消えていきました。しかもその施設には利用価値の全くないものが多数あります。農業に対する補助・支援を的確なものにし、一本立ちで収益の上がる産業にしなければ、高齢化などの根本解決にはなりません。

農家の生活を守るのと同時に、日本国民の生命や健康を守る必要があります。オレンジや、グレープフルーツのポストハーベスト農薬は、米国内でも使用が禁止されるほど猛毒です。オレンジの入った箱には劇物を表すドクロマークがプリントされ、「素手で触ってはいけない」「燃やす時に煙吸ってはいけない」と注意書きが書いてあります。つまり日本人が食べている米国産オレンジは殺虫剤そのものなのです。もちろん私は一切口にしません。しかしそのような情報を隠したまま売りさばいて利益を上げるようなことが、農産物全体で起こるようなことは決して許してはなりません。
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この回答へのお礼

半減してもなお有り余るコメも現実です。
やる気のある農家は自由化歓迎、これも事実です。
問題のある農作物、最終的に賢い消費者の判断でいいのではないですか?
新しい制度の導入に問題点があるのは当然です。
回答者様の理論ですと、現状維持が良いということになります。
首相の決断に70%の国民が歓迎しています。
これは如何?

お礼日時:2013/03/20 08:34

過去の事例で日本が得をしたのは世界的に経済が不調になる前ですね。



また日本国内の場合。普通なら品質勝負できますが、デフレ不y工で戦々恐々している現状なら品質よりも価格が武器になりますね。
現実に安売りショップの隆盛を見れば判るとおりです。

自由化が常に悪いわけじゃない。日本の経済基盤が弱い時には毒になる、という事なんですよ。
日本は輸出大国じゃ有りません。日本経済の大半は内需によって賄われています。つまり、不況下で自由化してもメリットよりもデメリットが多いものが存在するんです。脳ギョうん場度がその典型例。

さて。仮にTPPに参加するとして、幅広い自由化がなされるとして、何年先になるでしょうかね・・・その前に景気回復が出来ていれば医院ですよ。
簡単に言えば国内景気が回復し、内需が拡大していれば安かろう悪かろうという品も売れるでしょうが高品質高価格の商品も売れます。そうなれば勝負件は勿論あります。

アベノミクスが軌道に乗るのが先か・・・TPPが先か、ですよ。
もしTPPが咲き・・・と成れば、・・・とはいえ其れは恐らく十年近く先の話ですけど・・・国内景気の回復は見込めない。

まあそこまで景気回復できてなければTPP以前に日本は沈没してるでしょうけど。
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この回答へのお礼

この先10年の間なんの努力もしていかない産業は壊滅するべし。
農業は補助金に甘えています。
中小企業の経営者は自殺するニュースはよく聞きますが、農家の自殺は聞いたことがありません。

お礼日時:2013/03/20 08:42

”感情的にハンターイと言っているような気がするので”


     ↑
感情的になって反対しているのではありません。
農産物が自由化して、価格が下がると、価格に応じて
手数料を取っている農協の儲けが減るので反対して
いるのです。

農協の反対の理由はそこにあるのですが、これでは説得力
がありません、というよりも大義名分になりません。
それで、農協が中心となって、日本農業が崩壊する、
安全保障が、と騒いでいるのです。
そういうことを知らない国民はそれに踊らされている訳です。

農業生産額の3割を占める野菜の関税はすでにほとんどゼロであり、
穀類の中でもトウモロコシの関税はゼロで、小麦は9割以上が輸入品です。
最大の影響を受けるのは関税率778%のコメですが、
自由化しても米は崩壊しません。

○米の生産コスト(2010)
日本  1ヘクタール未満  315円 kg
    5     未満  188円
   15     以上  160円
中国            163円
米国            144円
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この回答へのお礼

ありがとうございます。実に理論的です。説得力あります。
ところで、大変なことにならなかった当時の関係者の言い訳ってご存知ですか?

お礼日時:2013/03/20 08:17

そりゃそうでしょ 過去のときは「関税」は撤廃されてませんから


税率は下がりましたが0ではなかった

しかし今回は0になるんですよ?
大変なことでは済みませんね
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この回答へのお礼

撤廃でなくても、自由化の第一歩で大変なことになると言ってませんでしたっけ?
あれだけ騒いだアメリカンアップルもチェリーも姿を消しました。
自由化しても、最後に選ぶのは消費者です。
淘汰されるのが歴史の教訓です。
今回も大変なことにならなかったら、なんて言い訳しますか?
過去はどうでしたか?

お礼日時:2013/03/20 08:23

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