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図書館に本が置かれると、少なからずその本の販売数に影響があると思います。

やはり図書館などに書籍を配置する場合は、その本の著者にある程度の金額が支払われるのでしょうか?

また海外の図書館でも、日本の販売されて間もない小説を多く見ることができます。こういった場合にでも著者の利益は保護されるのでしょうか?

A 回答 (6件)

>図書館に本が置かれると、少なからずその本の販売数に影響があると思います。



単純にはその通りです。

一般の図書館(また、国会図書館を含む)では一般読者と違った立場で本を購入します。必ずしも読みたいから購入するというのではなく、読み手がいなくても、つまり、人気のない本でも購入するという意味では、全体の販売数を増やす働きはあるでしょうね。そこだけ考えると、販売数が増えると考えられます。

一方で、図書館で(無料で)読む人は買う必要が無くなるので、図書館に無いため読みたい人が自分で買うという場合に比べると、全販売数は減るでしょうね。
また、図書館では、著作権法で、読者のために部分的な無料複製(コピー)(コピーの実費請求はある)が認められています(ただし、ある本の丸ごとでは認められません。半分以下。)。
たとえば、図書館で、ある本を読んで、その一部だけをコピーすれば十分という人は改めて買うことはないでしょう。これも販売数が減る傾向を強めるでしょう。

著作権という観点では、本来、著作物は人類の歴史的な創作がもとになった公共財産という性格が認められていて、保護しつつも、たとえば、著作者の死後50年経過後は他の人が自由に使えるとか私的使用のための複製は自由とか、権利を制限し、著作権者以外の利用に配慮しています。

>図書館などに書籍を配置する場合は、その本の著者にある程度の金額が支払われるのでしょうか?

図書館から著者に直接支払われることはありません。著者には、出版社から、たとえば、価格の10%というように出版契約で定めた金額が支払われます。ですから、販売数が多いほど、著者の合計収入は増えます。
ただし、図書館などが購入する場合には、価格の10%割引などが適用されることもあります。

さて、ご質問に戻ると、「図書館に本が置かれると、少なからずその本の販売数に影響がある」ということは理論上はあります。しかし、よく売れるベストセラーなどでは、図書館の購入数に比べて、一般書店などの全販売数がずっと多いので、ほとんど影響はないと考えられます。一方で、あまり売れない本の場合は、一般書店でもスペースをとるので敬遠され、店頭に並びませんから、むしろ図書館に置いて公開する方が意義があると思います。数が出ない本ほど価格が高くなりますしね。

大学教員の研究成果をまとめた本などは、内容に一般性が無いし(文章力が低く?)、価格が高くなり、売れないため、出版社も出版を嫌うので、研究費で無理やり出版し図書館に置いてもらうことが多いです。この場合は、もともと補助金で出版するので、著者である教員には一円も支払われません(当然ですね)。

また、図書館には、とくに売れない本ほど、著者からの寄贈が多いです。購入してくれなくともよいので、置くだけでもよいからという依頼です。もちろん、著者には何も支払われません。

長くなりましたが、外国でも同様と思われます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。疑問だった点解消いたしました^^

お礼日時:2013/05/04 19:25

たしかに一時期は公貸権(公共貸与権)創設も議論になりました。

著作権者に補償金が支払われる制度です。結局は今の著作権法を読んでわかるように公貸権は創設されることはなくお流れになりました。

映画の著作物についてはある意味公貸権が認められています。著作権法第38条第5項を読んでわかるように、非営利目的の映画の著作物の貸与を一定の条件下認めるものの、「相当な額の補償金」を支払わなくてはなりません。この補償金の支払い方ですが、貸与回数に応じるのではなく市販価格の数倍の金額で上映用映画DVDを買っているそうです。映画の著作物だけは特別です。図書館の張り紙でもおそらく「DVDは著作権処理済み」というものをみかけるでしょう。

これが将来的に本の公衆貸与にも導入されるかもしれません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2013/05/04 19:26

たぶん、図書館には予算がありその予算で本を買うので


本の売り上げにはなる。ただ貸出には何もお金が絡まないので
買う予定だった人が図書館で借りてしまうと売上減だね
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 >やはり図書館などに書籍を配置する場合は、その本の著者にある程度の金額が支払われるのでしょうか?



 支払われません。

 >こういった場合にでも著者の利益は保護されるのでしょうか?

 契約内容によると思うけど、保護されると思う。
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基本的には図書館に売れた冊数分だけ著者にお金が入るだけで、貸し出し回数による利益は著者にありません。



なので、公立図書館に発売間もない小説が多数置かれることは死活問題だと提起している小説家の方々も居ます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2013/05/04 19:26

図書館の存在によって、著作権者の利益の一部は損なわれるが、公共の利益の方が優先されると云うことなのでしょうね。



http://cozylaw.com/copy/wadai/library.htm
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この回答へのお礼

リンク先を読んでかなり納得いたしました。ありがとうございます。

お礼日時:2013/05/04 19:26

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