
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
現在は、原子量の基準を12C=12とし、質量12gの12Cを1molとしています。
これを、原子量の基準を12C=6とし、質量6gの12Cを1molとしたとき、何がどう変化するのかを考えてみましょうというのが質問です。答えを導くためには、原子量、分子量、モル、物質量、アボガドロ定数の定義を知っておく必要があります。
i) 水の分子量
分子の分子量は、分子を構成する原子の、原子量の和として定義されます。原子量の基準が0.5倍になると、すべての原子の原子量が、0.5倍になります。ですので、それらの和として定義されている分子量もまた、すべて0.5倍になります。
ii) 水18g中の分子量←まちがい
ii改) 水18g中の分子数
「水18g中の分子量」では意味が通りませんので、「水18g中の分子数」として考えます。グラムの定義が現在のものと同じであれば、水18gの質量は、現在のものと変わりません。ですので、水18gに含まれる水分子の数もかわりません。分子数は1倍になります。
iii) 酸素1molの質量
質量12gの12Cを1molとする、というのが現在のモルの定義ですが、これを質量6gの12Cを1molとするということは、モルの定義を変えたということです。12C 1molの質量が12gから6gに変わるということは、1mol当たりの質量が現在の値の0.5倍に変わるということです。モルの定義を変えているので、12Cだけでなく、すべての物質の1mol当たりの質量が現在の値の0.5倍に変わります。
iv) 酸素1Lの物質量
物質量は、分子数(註)をアボガドロ定数で割ったものとして定義されています。アボガドロ定数は、物質1モルに含まれる分子数(註)として定義されています。質量12gの12Cを1molとしていたものを質量6gの12Cを1molにすることにした、ということは、アボガドロ定数の定義を変えたということです。質量6gの12Cに含まれる炭素原子の数は、質量12gの12Cに含まれる炭素原子の数の0.5倍ですから、アボガドロ定数は現在の値の0.5倍になります。アボガドロ定数が現在の値の0.5倍になると、分子数(註)をアボガドロ定数で割ったものは現在の値の2倍になるので、分子数が同じであれば物質量もまた現在の値の2倍になります。酸素1Lに含まれる分子の数は変わらないので、結局、酸素1Lの物質量は現在の値の2倍になります。
(註)もうすこし正確にいうと分子や原子やイオンやそれらの集まりなどの「要素粒子の数」。

No.4
- 回答日時:
なるほど・・・101325さんの回答を見て納得しました。
iiは 水18gの物質量 と読み替えて回答しましたが,
確かに「分子数」のほうが「~中の」とのつながりも良さそうです。
原子量の定義がどうであれ,水18g中の粒子(分子)の個数には
影響しないので,分子数は変わらずの1倍ですね。
また,ivは読み違えをして,問題とは全く関係のない,
酸素1molの体積 について書いてしまいました。すみません。
聞かれているのは,酸素1Lの物質量 なので,
101325さんの解説のとおり,12C=6の条件では
アボガドロ数が通常の半分の値になるため,物質量は2倍になります。

No.2
- 回答日時:
通常は質量数12の炭素原子を12とするので,それを仮に6とした場合は,
現在使用している原子量を半分の値にして考えれば良いだけです。
大雑把にH=1, O=16とします。
i 水(H2O)の分子量は18
→12C=6の場合,半分の重さになるので分子量は9 → 0.5倍
ii 通常の場合は,H2O=18より18/18=1mol
→12C=6の場合,18/9=2mol → 2倍
※「分子量」ではなく「物質量」だと思いますが,2倍になります。
解答は1倍とのことなので,もう一度問題文を見直してみてください。
iii O2=32より,通常は酸素1molは32g
→12C=6の場合,O2=16となるので,酸素1molは16g → 0.5倍
iv 気体の体積は気体分子の個数や温度,圧力によって決まり,
気体分子の分子量には関係ありませんので,変化しません。 → 1倍
※解答は2倍ということですが,iiとivの答えが逆になっているような
気がします。ご確認ください。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
なぜC(炭素)は分子式では無いの...
-
FT-IRのピークシフトに関して
-
CO2の分子直系を教えて下さい
-
アルコールが、分子量が同程度...
-
ホウ素分子の電子配置
-
「オキシ」と「オキソ」の違い
-
酸化銀の熱分解 化学反応式 モ...
-
Al と Fe は組成式ですか。 そ...
-
分子式と組成式の違い
-
混成軌道の必要性
-
大学受験生です。CO2が直線型で...
-
どうしてアンモニア(NH3)は水...
-
NaClはなぜ分子ではないのですか?
-
エタンC2H6の完全燃焼について...
-
元素について ― 小学生の自由研究
-
硫黄はなぜ水に溶けにくいのか?
-
高校1年科学の物質量の計算につ...
-
水の比熱が大きい理由
-
金属って蒸発するとどうなるの...
-
二酸化ケイ素について質問です...
おすすめ情報