人生最悪の忘れ物

現在金融政策について勉強していますが、ゼロ金利政策について、少し理解できていない部分がありますので回答よろしくお願いします。

まず私が認識しているゼロ金利政策について書きます。

・デフレから脱却するために市中に多くの資金を供給するという目的でゼロ金利政策が実施される。
・しかしゼロ金利政策を実施する!と宣言したところで何もせず金利が勝手にゼロになるわけではないので、まずはコールレートの金利を実質ゼロにする。
・そのためには所要準備として十分な金額であるである5兆~6兆円を公開市場操作により各金融機関に供給する。
・結果、各金融機関は十分な所要準備を保有しているので短期金融市場にて資金を融通する必要がなくなり、それに伴いコールレートも手数料を除き実質ゼロになる。

ここまではおそらく、多少の間違いはあるにしろ概ねあっていると思うのですが、間違いがありましたら指摘お願いします。

ここからなのですが、ゼロ金利政策の本来の目的は市中に十分な資金を供給しデフレを脱却することでした。そのために上記の手順で金利を低くし、企業や個人が融資を受けられやすい状況を作りました。しかし市中の金利と言うものは現在、コールレートを基準に設定されています。と言うことはコールレートがゼロなので市中の金利もゼロのはずです。このような状況で銀行は貸出を行うのでしょうか?
それとも、そもそも短期金融市場で資金を融通する必要がないので(所要準備を満たしているので)仕方なく企業や家計に対して貸出を行っているのでしょうか?

実際に1999年から2000年まで行われたゼロ金利政策では銀行貸出は増加せず、マネーサプライは増加しませんでした。



以上が一番の疑問です。それに合わせて2点ほどお答えいただきたい内容があります。
(1)ゼロ金利になったところで企業や家計に対して貸出を行うより、他の資金運用の仕方(詳しくはわかりませんが、その他の短期金融商品など)も数多くあると思うのですが、企業や家計に対して貸出が行われると考えられる理由はなんでしょうか?
(2)ゼロ金利になったとしても、補完当座預金制度が導入されているので、個人や企業に対して貸出をするよりも日銀当座預金にそのまま預金しておいて適応利率で利子を受け取った方が得と言うことはないのでしょうか?


自分が間違って理解している部分が多数あると思いますが、ご存知の方おられましたらご回答よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

「市中に多くの資金を供給する」というのは少し語弊がある気がします。


ゼロ金利の大きな目的は「銀行間の資金融通を円滑にして銀行の倒産を防ぐ」ということであり、副次的に「短期の金利が抑えられる」という効果が表れます。
お考えの通り銀行側は短期貸出での利益が少なくなるため短期貸出を控えますが、長期金利が変化するわけではないので銀行は長期貸出に切り替えたり株式などの金融商品の割合を増やすなどの行動に移ります。
全体としては貸出量が増えるということではないのですが、長期貸出や株式は企業に有利な資金融通手段なので企業の経済活動が活発になり、デフレ脱却が視野に入ってくる、ということだと思います。

また補完当座預金制度は2008年に導入されたものなのでゼロ金利政策とは関係ありませんし、この制度による利子もコールレートを基準に設定しているので他の手段と比べて利益を得られるということもありません。

この回答への補足

回答ありがとうございます。返事が遅くなってしまい申し訳ありません。

補足でご回答お願いしたいのですが、ゼロ金利政策によって変化したのは短期金利であります。そのために日銀は所要準備を十分に満たすだけの資金供給をしただけです。

以上のような状況ですが、それでも長期貸出に切り替えたり株式などの金融商品の割合を増やすなどの行動に移りますでしょうか?

そもそも元手となる資金がゼロ金利政策以前と比べて変化していないのに(変化したのは短期金利と所要準備が満たされただけ)長期金融に以前より多く投資されるという原理がよくわかりません。

お返事よろしくお願いします。

補足日時:2013/07/23 16:59
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