
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
質問者の方へ
再質問がありましたので、お答えさせていただきます。ハイパーインフレーションの下では、株価・地価にかかわらず全ての価格が上昇します。しかし、それは紙幣が価値を失った結果ですので、額面は上がっても実際は何の意味もありません。例えば、第一次世界大戦後のドイツでは1兆マルク札とかいったとんでもない額の紙幣が大量に発行されましたが、コーヒー1杯500兆マルクとかいうように物の値段がとんでもない額になっているので紙幣は何の意味も持たなくなります。(コーヒーの値段は適当です)こういうことがなぜ起るかというと、紙幣というものはそれ自身には何の価値がなく(ただの紙ですし)、政府の信用に基づいているものなので、政府が信用を失ったり、市場に出回っている商品の量に比べて、紙幣がバランスを欠いて大量に発行されたりすると、人々は紙幣の額面を信用しなくなり、馬鹿みたいに高い値段をつけないと紙幣を受け取らなくなり、ハイパーインフレーションになります。これを止めるには、信用のある新しい紙幣を発行してこれまでの紙幣と交換するしかありません。ドイツの場合は、土地を担保にしたレンテンマルク(だったと思う)という新しい札を発行して、これまでの紙幣と交換してインフレを止めました。(例えば、1兆マルクと1レンテンマルクを交換するといったレートを決める)
第2次世界大戦後の日本でも物資が不足しているにもかかわらず、占領軍の諸費用をまかなうために紙幣が大量に発行されたため、ハイパーインフレーションになりました。日本政府は銀行からの引き降ろしを制限して、紙幣の流通を減らし、これまでの紙幣に代わって新円札を発行してインフレを抑えようとしました。しかし、復興に関する費用はいくらでも銀行から引き降ろしてよいとされたので、人々は復興費用と称して、お金を銀行からおろし、インフレを止めることは出来ませんでした。
No.1
- 回答日時:
トランクいっぱいのお金でコーヒーしか飲めなかったというのは、第一次世界大戦後のドイツの話で、世界恐慌の時の話ではありません。
第一次世界大戦で敗北したドイツは多額の賠償金が課せられましたが、戦争で疲弊したドイツがそれを払えるはずもなく、賠償金の支払いは滞りました。そこで、フランスなど連合国の一部が賠償金不払いを理由にドイツ最大の工業地域ルール地方に進駐しました。これに対してルール地方の住民はサボタージュ(仕事をわざと休んで抵抗すること)でこれに対抗しました。そのため、ドイツの工業生産は低下しましたが、ドイツ国内では紙幣の発行はそのまま続けられたので、国内で流通する生産物に比べて紙幣の発行が異常に多くなり、紙幣の価値が下がりました。すなわち、物を売る人はこれまで一万マルク札を一万マルクの価値があるとして受け取っていたのが、額面が一万マルクでも以前の五千マルクとかそういう低い価格のお札として取り扱うようになったのです。その結果、物を売る人は物の値段を上げて少しでも多くの額のお金を手に入れようとしますから、物の値段はどんどん上がり、コーヒーいっぱいがトランクいっぱいの札束と同じといった状況になったのです。このような状況をインフレーションでもひどいインフレーションということで、ハイパーインフレーションといいます。恐慌下では、失業者が増大したり、給料の引き下げが行われるため、国民が使うことのできる所得は減少し、人々は物を買うのを控えます。そこで、物を売る人は少しでも多く買ってもらおうと値段をどんどん下げていきます。恐慌下では基本的に地価や株価も下落します。このような状態をデフレといいます。
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