単二電池

1ドル=100セント、といったように外国へ行くと、通貨の単位が異なるため、まずそれを覚えなくてはなりません。
0.01ドル=1セント、というふうに小数点で表示すれば単位が統一できるのに、そのようになっている国はほとんど聞いたことがありません。
これはなぜでしょうか。
「100コで1つ」というやり方の方が、たとえ教育が浸透していない人でも理解しやすいのでしょうか。

A 回答 (2件)

No.1です。

ご返答ありがとうございます。

>そもそも通貨に限らず、「100コで1つ」か「0.01」のどちらが
>先に発見されたのかという素朴な疑問でした。
>回答者さんのご回答を読んで「100コで1つ」の方が
>先に歴史上に登場したということかなと思いました。

そうですね。
貨幣制度と小数のそれぞれの歴史を紐解きますと…
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A8%E5%B9%A3
【Wikipedia「貨幣」】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%95%B0
【Wikipedia「小数」】

貨幣単位については、上記Wikipedia「貨幣」の説明の
「貨幣の歴史」の中で、下記のように述べられています。
>>本格的に鋳造貨幣が流入するのはアレクサンドロスによる征服以降であった。
>>ローマ帝国は兵士の給与に銀貨を大量に用いたため、地中海世界で銀貨、
>>および銀貨を補う高額通貨の金貨、低額通貨としての銅貨が定着した。
 (以上抜粋)
とあり、恐らくこの時点で例えば「銅貨100枚=銀貨1枚」などと貨幣ごとの価値が決められ
(紀元前~紀元後のローマ)帝国内で流通したものと考えられるでしょう。

一方小数が正式な単独表記になったのは、16世紀のオランダからと上記資料から確認できます。
上記「小数」の「小数の起源」から一部抜粋すると
>>ヨーロッパではじめて小数を提唱したのは、オランダのシモン・ステヴィンである。
>>1585年に出版した「十進分数論」のなかで,はじめて小数を発表した。
>>その名が示す通り、分数の分母を10の累乗に固定した場合に、
>>計算が非常にやりやすくなる事を発見し、それが小数の発明となった。
 (以上抜粋)
と記されており、小数の概念が確立するのは起源のオランダだけでも16世紀からと言うことが
上記引用文から確認できます。
即ち『「100コで1つ』の概念がが1000年以上も前に歴史上に登場したことはこれで明白でしょう。
長さ(m)や重さ(g)、水量(l)も同様のことかと思われます。

いかがでしょうか。
参考になりましたら幸いです。
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現在の私たちは、義務教育で算数(数学)全般を習う際


基本的な計算(加算(+)・減算(-)・乗算(×)・除算(÷))と共に
小数や分数を比較的小学校でも早い内に習得し、実社会で多く活用するため
こともなげに小数を使えていますが、元来寺子屋等の教育環境がある程度
整っていて識字率が高かった日本だからこそ、明治維新後の
「両・分・朱・文」→「円・銭・厘」への通貨制移行や
「尺・寸」→メートル制への移行がほぼスムーズにできたのだと思います。

一方世界に目を向けると、義務教育制度が整備され出したのは19世紀後半の
イギリスからです。
「日本は相撲という野蛮な格闘を我々に見せた」と黒船乗務員の手記を残した
アメリカに至っては、20世紀初頭に至っても義務教育制度は一部の州で
整備されるだけのまちまちな対応のみであり、明治期に学制や学校令で
教育機関を国家単位で整備した日本に、大幅な遅れを取っています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A9%E5%8B%99% …
【(参考文献)Wikipedia「義務教育」】
現在日本やアメリカ(プエルトリコを除く)を含む46か国において
識字率が99%以上に達していますが、先進国と呼ばれる国でも
まだその域に達してない国家は存在します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AD%98%E5%AD%97% …
【(参考文献)Wikipedia「識字率による国順リスト」】
第2次大戦前は欧米列強でも教育制度が未整備な国が多く、
教育すら満足に受けられない人は数多いました。
そんな人たちに「小数」の話をしても、1未満の概念上の数値である「小数」を
実生活から解せる人はほとんどいなかったでしょう。

しかし、商取引・貿易上や国家予算上の計数では適当な単位である「ドル」「ポンド」、
「マルク」や「円」も、実生活上のこまかな家計の単位としては大雑把で
さらにきめ細かい単位が求められ、それぞれ1/100の単位である「セント」「ペンス」、
「ペニヒ」や「銭」が、補助通貨として導入され、硬貨で世に出たものと考えられます。

これを小数点にしようものなら、第2次大戦前なら「$0.01」や「¥0.01」などと
表示しなければならず、煩雑であるばかりでなく通貨価値を解さない国民が
実害を受けたり社会に不満を抱いたりしかねないため、補助単位を長年残して
来たものと推察されます。
ですので質問者さんがおっしゃる通り、『「100コで1つ」というやり方の方が
たとえ教育が浸透していない人でも理解しやすい』という意見に私は賛同します。
長年慣れ親しんだ貨幣ですから、煩雑な通貨切り替えは面倒でしょうし
上手くいかなければ不満は一気に膨らみ、暴発することは目に見えます。
それより何より、自国独自の「お金(の単位)」ですから愛着も湧くでしょう。

実際、アメリカのサブプライムローン証券化問題でユーロ圏が経済危機を迎えている昨今
実情を解さない多くのギリシャの民衆が、突然の生活苦に不満を爆発させ
連日暴動を起こしていたニュースは記憶に新しいかと思います。
彼らは「通貨ユーロを導入したばかりに、国家共々生活苦に陥った」と
解釈している人が多く、急な通貨単位の変革が招いた混乱の1つと言っていいでしょう。

そのためその他の地域では、統治上の施策として自国通貨をいじらない方針で
通貨単位も永続して使われるものと、私は考えます。
もし今後変わるとしても、それは自国のアイデンティティを損なわない、
または確立する目的で、通貨単位が変わることとなるかと思います。
ユーロは「欧州広域の経済利便性」を追求し導入されましたが
その制度が挫折しかかっている今、当分はこの動機での通貨変更を
ぶち上げる政府指導者は現れないことかと考えます。

いかがでしょうか。
参考になりましたら幸いです。
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この回答へのお礼

疑問に思ったのきっかけは通貨でしたが、そもそも通貨に限らず、
「100コで1つ」か「0.01」のどちらが先に発見されたのかという素朴な疑問でした。

回答者さんのご回答を読んで「100コで1つ」の方が先に歴史上に登場したということかなと思いました。
ありがとうございました。

お礼日時:2013/11/02 23:05

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