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「円を大量に増刷して、そのお金で現物の金(Gold)を買えば、円安に誘導できて、しかも円の信用は低下しないのでは?」と言う質問を受け、「ぐっ」と詰まってしまいました。

確かに、もしこれで円の価値が下がらないのなら、いくらでも金の現物が購入できることになって理屈上おかしい。

一方、円と金では金の方が信用度が高いから、円を売って金を購入する行為は、日本国政府の信用度を高める方向に必ず作用する筈。

何かおかしいと思うのですが、実際実行したらどういうことになるのでしょうか?
識者の回答をお待ちします。

A 回答 (14件中1~10件)

>問題は「この操作によって、円の長期金利が上昇するか?」です。



仮定の話で「どちらか」と詰められても困りますが、国債価格が下がれば金利は上がりますから無限に国債を買い上げることが(無限の買いオペが)【可能なら】上がらないのではないですか?
ただ、その結果インフレ(物価上昇)になると金利を上げないといけないし…??

>高橋是清がやった政策は、ご存知のように国債の日銀直接引き受けです。

はい、わたしもそう書きました。

>信用の裏付けなしの国債発行となるため、紙幣の流通は増やせても信用の低下(=長期金利の上昇)は避けられません。

「円を大量増刷して金(Gold)を買ったら?」というのは「市場から資金を調達して買う」ということだったんですか!?

勘違いしてました。
大量の国債発行は札割れなどでさばけないと思ったので、てっきり「直接引き受け」あるいはそれに準ずる方法だと思ってました。
(札割れを避けるには魅力的な金利が必要です。)

となると、
「新規国債の大量発行(円の吸収)」→「金利の上昇=国債価格下落」→「国債買い支え(円の放出)」となり、ほとんど日銀引き受けのような方法になりませんか??
あいにくわたしの頭ではよく分かりません。

>円安になっても長期金利が上昇しなければ、「円の毀損」ではないと思います。

わたしは物価の上昇(通貨価値の目減り)をもって「通貨価の毀損」と言うのだと思っていました。
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございます。お礼が遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした。

>国債価格が下がれば金利は上がりますから無限に国債を買い上げることが(無限の買いオペが)【可能なら】上がらないのではないですか?

確かにそうすれば長期金利は上がらないですね。もちろん大規模な為替レートの下落を伴うでしょうが、それが望んでいた状態ではないのかと言われると、そうかもしれません。もう少しゆっくり考えてみます。ありがとうございました。

お礼日時:2011/09/17 08:26

>しかしながら、やはり金本位制について誤解があるように思えてなりません。


>簡単な解説は下記のサイトにありますが、(1)金法定平価の設定、(2)兌換紙幣の発行、(3)
>金の輸出入の自由、(4)金兌換を継続できる通貨発行制度、の4つが金本位制の定義です。

いや、ですからあなたが書かれてある事全てが、上記の条件を全て満たした市場でしか成り
立たない理屈でしょ、とずっと言っているでしょ。ご理解いただけませんか。


>もし、「購入した金を金庫に入れておくだけでは円安に向かわない」と言っておられるの
>でしたら、日銀は円を大量に刷りまくることで、市場に全く影響を与えず、世界中の金を
>買い占めることができてしまいます。これはどう考えてもおかしいので、私は、購入した
>金は使わなくても、為替レートは円安に向かうだろうと推定しています。

う~ん・・・
>もし、「購入した金を金庫に入れておくだけでは円安に向かわない」と言っておられるの
>でしたら、日銀は円を大量に刷りまくることで、市場に全く影響を与えず、世界中の金を
>買い占めることができてしまいます。

って言うところがおかしいです。世界中の金を買い集めるということは、当然その工程の中
で、円を外貨に両替する、という行為が発生します。ということは、=世界中の金を買い集
めるということはすなわち市場は円安に推移する、と言うことです。市場に影響を与えない
わけがないでしょ?

ですが、それは金を買ったからではなく、円をドル(もしくはその他の外貨)に両替したか
らです。であれば、別に両替したドルでわざわざ金を買わずとも構わないんじゃないです
か、と言っているんです。円安にシフトしたいだけだったら、円を大量に発行して、ドルを
購入するだけでもたらされる結果に何の変わりもないでしょ?

もちろん、世界中の金を全て円建てで購入できるのなら話は別ですが。

また、もし、日本の国債利回りがバカみたいに高い状態にある=日本の国債に信用がない
または日本の通貨が異常に売られているというのなら、あなたの言うように、政府が金買い
の政策に走るのも理解できなくはありません。

だって自国通貨の信用がないんですから、より信用のある物に置き換えようというのも理解
できます。ですが、現在の日本の国債利回りは世界最低水準=世界で最も信用されている通
貨であるということ。何時破たんするか判らない通貨を保有している国であれば、破綻して
も価値の変化しないものに自国通貨を置き換えようとするでしょう。

また、為替相場にしてもそう。自国通貨がどんどん売られて、通貨価値がどんどん減少して
いる国であれば、価値の失われにくい金を保有しようとも考えるでしょう。

ですが、今の日本がそのような状態にありますか? 円を大量に発行して、いくら金の購入
に充てようが、国内で考えるのであれば、市場経済には何の影響を与える事もないはずで
す。

国際市場で言うのであれば、わざわざ金を買うような事をせずとも、円でドルを買えば済む
話ではないですか?
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございます。お礼が遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした。

>いや、ですからあなたが書かれてある事全てが、上記の条件を全て満たした市場でしか成り
>立たない理屈でしょ、とずっと言っているでしょ。ご理解いただけませんか。

すみません。ここは依然として納得ができません。金本位制にしないと政府が金を購入できないと言うことはありませんので。

>円を大量に発行して、いくら金の購入に充てようが、国内で考えるのであれば、市場経済には何の影響を与える事もないはずです。

ここが一番疑問に感じていた点です。最初は私もそう思ったのですが、良く考えるとそうではないと言う気がしました。

いずれにせよ、私の問題の設定にあいまいなところがあったので、回答者様に意図がよく伝わらなかった点は否めません。もうすこし自分でも考えてみます。本当にありがとうございました。

お礼日時:2011/09/17 08:34

No5ですが、先に金本位制に関しては No10の方が前半に書かれていますように、


「信用の裏付けがなければ、確かにハイパーインフレになるのですが、政府日銀は、刷った紙幣をそっくりそのまま、より信用度の高い現物の金に変えて保有する訳ですから、信用は低下しないと思います。」
吸った紙幣を現物の金に変えて(=交換できることを保証して)保有するってのは金本位制。

戦後のニクソンショック 1971年にあったのですが
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AF% …
それまでのブレトンウッズ体制とは、ドルだけが金兌換を保証する。各国紙幣はドルと固定相場とする。
というもの。
そしてブレトンウッズ体制が成立したのは、アメリカが金をたくさん持っていたからではなく、アメリカの経済力が圧倒的だったから。上のURLで 金の保有量に関しては数値の一つでしかないことが、金保有量の意味の少なさを語っています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>紙幣を現物の金に変えて(=交換できることを保証して)保有するってのは金本位制

これは違うと思います。
金本位制の定義は下の方へのお礼でも書かせていただきました。

また、紙幣を(ある程度)現物の金に変えて保有する行為は、今の日本も含めて世界中のどこの国もやっていることです。
アメリカは現在9000トンくらいの金を保有しているようですが、もちろんこれはアメリカが刷ったドル紙幣で購入したものです。
http://www.garbagenews.net/archives/1797992.html

お礼日時:2011/09/10 08:50

ANo.4です。



>しかし、そのドルで金を買えば、ドルはすぐに市場に還元されますから、ドルへの影響は無いと思います。

いえ、問題にしているのはドルの量ではなく無制限に発行される円の価値の下落です。
一旦円売りドル買いをはさむことでよりはっきりと円安の流れを決定づけることになります。
その後、金を購入して市場に返されたドルは円買いに戻ってくるでしょうか?

たとえば、昔話ですが、戦前高橋是清が行った日銀による国債引き受けも、無秩序な資金放出ではなく常に不胎化の手綱を片手に持っての政策でした。しかし、高橋なき後は無秩序な通貨の膨張策だけが継承され円は希薄化の一途をたどります。

>政治的な問題は生じるかもしれません…が、今回は経済上の問題に限らせていただきたいと思います。

わたしは「円を大量増刷して金(Gold)を買う」という問題提起こそが極めて政治的なお話に聞こえました。
これは「円の毀損を意図的に放置し、日本は金(あるいは実物資産)のみを価値の基準とする。」ということを世界に宣言する行為で、ある意味究極の通貨(安)戦争への突入のように思えます。

なお、そもそも論として「金価格の下落」「資源価格の下落」の可能性については考えないものとしてお話が進んでいるので、残念ながらこの議論はこのまま平行線をたどるような気がします。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>無制限に発行される円の価値の下落です。

繰り返しになりますが、為替レートを円安に向かわせると言うのは狙っているところですので、構いません。問題は「この操作によって、円の長期金利が上昇するか?」です。

高橋是清がやった政策は、ご存知のように国債の日銀直接引き受けです。これは先の回答にも書きましたが、信用の裏付けなしの国債発行となるため、紙幣の流通は増やせても信用の低下(=長期金利の上昇)は避けられません。

下記の文献には、そのことが詳しく記載されています。第二次世界大戦が勃発した1939年、日本国債の金利は、国内では日銀や政府の政策もあって長期国債の金利は3.7%でしたが、同時期にポンド建て日本国債の金利は28.67%でした。
http://www.nri.co.jp/opinion/chitekishisan/2002/ …

>「円の毀損を意図的に放置し、日本は金(あるいは実物資産)のみを価値の基準とする。」ということを世界に宣言する行為で、ある意味究極の通貨(安)戦争への突入のように思えます。

上にも述べましたが、円安になっても長期金利が上昇しなければ、「円の毀損」ではないと思います。

お礼日時:2011/09/10 08:46

>別に兌換紙幣を発行する訳ではありませんので、金本位制ではありません。



いや・・・(^_^;) 円を大量に印刷して、そのお金で金を買うことで円安にする、って言うこ
とは、国内で考える場合においては、金が通貨としての役割をもっていないと、ただ単に金の
価値が上がるだけで、市場に対する効果はまったくありませんよ、ってことなんですが(^_^;)

つまり、円を大量に印刷して為替に影響を与えるとしたら、その時は市場が金本位制をとって
いないと、理屈にあいませんよ、と言っているんですが・・・。あなたが設問に書いているこ
とそのものが金本位制の市場においてのみ通用する理屈ですよ、と。

>円を売って金を購入する行為
って自分で書いているじゃないですか。つまり、金に「通貨」としての価値があるから円が
売れるって言うことでしょ? 金に通貨としての価値がある市場は、すなわち金本位制の市
場だということです。

>>それだったらわざわざ金を買わずとも円でドルを買えば済むだけの話。
>ドルを買って保管すると、その分ドルの市場流通が減りますので、ドル経済に影響が出て
>しまいます。

??? 何を言いたいのかが不明。
円安にしたいんでしょ? 金本位制以外の経済システムで、金を買うことで為替を円安に誘
導する方法は、ドル建てで金を購入する以外にありません。金が通貨として利用できない以
上、円建てで金を買う行為は、それこそ円の国内における流通量を減少させ、益々デフレが
進行し、市場経済における円の信用は失われてしまいます。(経済危機を加速させます)

円安にしたいのであれば、円でドルを買い、そのお金で金を買う、と言う方法しかない、と
言うことです。ドル経済に影響が出ようが出まいが、それ以外に方法はありません。(と言
うより、なんでドル経済に影響が出る事を心配するのかが意味がわかりません)

であれば、わざわざ円でドルを買い、そのお金で金を買う、なんてわけのわからない方法を
とらずに素直に円でドルを買うだけで良いのではないですか?

いくらでも円安になりますよ。「いくらでも円を印刷して、そのお金でドルを買う」のであ
れば。

>金は、通貨のように政府が勝手に増刷してどんんどん流通量を増やすと言うことができま
>せん。この点が金の信用の根拠だと思います。

通貨としての価値も持たない金をもってコンビニに行っても、何も売ってくれませんよ。
スーパーに行っても、デパートに行っても、何も売ってはくれません。きっとこう言われる
はずです。

「金の価値が高いのは判りますが、買物をしたければその金を現金に換えて持ってきて下さ
い」

と。なぜだか分りますか? 金よりも円の方が信用があるからですよ。
「価値が高い」ことと「信用がある」ことは別問題ではありませんか?
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございます。

しかしながら、やはり金本位制について誤解があるように思えてなりません。
簡単な解説は下記のサイトにありますが、(1)金法定平価の設定、(2)兌換紙幣の発行、(3)金の輸出入の自由、(4)金兌換を継続できる通貨発行制度、の4つが金本位制の定義です。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%E2%CB%DC%B0%CC …

>金が通貨としての役割をもっていないと、ただ単に金の価値が上がるだけで、市場に対する効果はまったくありませんよ

もし、「購入した金を金庫に入れておくだけでは円安に向かわない」と言っておられるのでしたら、日銀は円を大量に刷りまくることで、市場に全く影響を与えず、世界中の金を買い占めることができてしまいます。これはどう考えてもおかしいので、私は、購入した金は使わなくても、為替レートは円安に向かうだろうと推定しています。

お礼日時:2011/09/10 08:28

>ここまで極端な例を考えている訳ではありません。


これは、「いくらでも金の現物が購入できることになって理屈上おかしい。」ということが質問で書かれていだので、いくらでも金を買えたら、このように極端になってしまいますよ。だからこの仮定はおかしいですねという意味です。言葉足らずですいません。。

>鉛筆では同額で買ってくれるかどうか懸念があります。
金もそうですよ。お札を増刷して、金を買い続けたら、売るときには、円の価値が下がってますから、買った時よりも、値段は高くなるでしょう。
さすがに、鉛筆を買占めとなると問題ですけど、鉛筆とか、そのほかいろいろなものを、日銀が、少しずつたくさん買っていけば、市場にお金が流通して、インフレになります。

>これはタコが自分の足を食ってるのと同じで、信用の維持になっていません。
何をもって信用と定義しているのかを述べてほしいです。
少なくとも、お札を増刷して市場に出すのであれば、円の価値は下がります。
さらに、増刷して金を買い続けるならばもっと円の価値が下がります。
あなたはそのような円を信用しますか?
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>金もそうですよ。お札を増刷して、金を買い続けたら、売るときには、円の価値が下がってますから、買った時よりも、値段は高くなるでしょう。

高くなる場合は問題ないと思います(今度売る時に利益が発生するので)。問題は値下がりした時です。
金を買った後で、例えば、ものすごく巨大な金鉱が地球上のどこかで発見され、金など石ころ程度の価値しかなくなってしまえば、日銀が購入した金は資産価値が大きく目減りしますので、その結果、信用が低下します。鉛筆やその他人間が作れるもの(紙幣もそうです)は、別に鉱山で見つけなくても人為的にいくらでも増産できるので、簡単に資産価値が減ってしまう可能性があります。

>さらに、増刷して金を買い続けるならばもっと円の価値が下がります。
>あなたはそのような円を信用しますか?

はい、信用できると思います。なぜなら、市場に過剰に流通させた円を、いつでも回収できるだけの金を日銀が持っているからです。そのような場合は、円の先安感が醸成されにくいので、長期金利はさほど上がらないと思います。

お礼日時:2011/09/10 00:05

何を持って「信用」となるかはわかりませんが、


円を大量に増刷して金を買って市場にばらまけば、円安になります。
いくらでも増刷することは可能ですが、金の量は一定ですから、円を買いまくれば、金の値段が上がります。それでも買い続けると、1ドル100兆円とかになります。金を買うときには海外から買う、つまりたいていはドルで買うわけですが、例えば残り1kgの金がまだ日本が手に入ってないとならば、その所有者は値段を釣り上げるでしょう。これはもう無限大の値段と言っていい。仮に、どこかで妥協してくれて、全ての金を購入できたとしたらそのころにはハイパーインフレになって、滅茶苦茶な状態でしょう。もし、ハイパーインフレにならないように増刷するなら、これもまた無限大の期間を要して金を購入することになり、非現実的ですね。
そこまでこれば、円の「信用」など無いも同然でしょう。

ただし、日銀が増刷して金を購入すれば円安になるので、多すぎなければ、円安&マイルドインフレになって、経済には良い効果があります。日銀が購入するのは別に金じゃなくても、国債なんかの債券でも良いですし、そこら辺にある鉛筆とかなんでもなんでも良いんですけどね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>1ドル100兆円とかになります。

ここまで極端な例を考えている訳ではありません。

>日銀が購入するのは別に金じゃなくても、国債なんかの債券でも良いですし、そこら辺にある鉛筆とかなんでもなんでも良いんですけどね。

それは駄目だと思います。円を回収する際に、鉛筆では同額で買ってくれるかどうか懸念があります。(鉛筆メーカが鉛筆を大増産するかもしれません!)国債は自国の国債引き受けと言うことだと思いますが、これはタコが自分の足を食ってるのと同じで、信用の維持になっていません。また、他国の国債購入は鉛筆メーカの鉛筆増産と同じ懸念があります。

お礼日時:2011/09/09 21:29

中学で習った通貨のお勉強をやり直して下さいね。


通貨は印刷物ではありませんから。
そして、日銀に偽札作りのような事を勧めないで下さいね。
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回答ありがとうございます。

>そして、日銀に偽札作りのような事を勧めないで下さいね。

いえ、思考ゲームは、誰がやっても罪にはならないと思います。

お礼日時:2011/09/09 21:24

 金の現在の単価を1グラム¥5,000とすると、1キログラム500万円、1トンが50億円。



 少し古いが、ウイキによると、2004年の世界の産金量は、2440トン。現在の価格で約12兆円分強です。

 それに対して、日本政府が先日、円買いを実施した際の日本円売却量は、数日で4.5兆円分で、それによって2~3円円安になりましたが、1週間ほどで元に戻ってしまいました。

 金は、電子機器の端子など現在のハイテク製品には欠かせず、昔からの装飾品としての需要も大きく、中央銀行が臨時に買い入れ可能な量は1割程度、1兆円程度の規模です。(金のように重要な古典的レアメタルは、生産者と大手消費者=日本の総合商社・世界的IT企業などとの間に売買契約が出来ていることが多く、好き勝手に売る相手を変えることが出来る量は限られています。)

 つまり、日本政府の為替介入資金の半日分で、買うことのできる金は世界市場から消えてしまい、世界の金の流通が変わってしまうわけです。

 ですから、長期に渡って金の買い付けを行い、円安にするという目的の達成は不可能です。
 またその結果、日本政府が市場規模に比べてはるかに大量の資金で『金』を買い付けることによって、「日本という国」が、金と言う国際的に重要なハイテク戦略物資の身勝手な独占をはかり、市場価格の急騰・流通の激変をもたらしたということとなり、『日本は他国の迷惑を顧みない、卑怯な国』という汚名だけが残ります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>日本政府の為替介入資金の半日分で、買うことのできる金は世界市場から消えてしまい、世界の金の流通が変わってしまうわけです。

これは現実論として重要ですね。私の予想よりも金の流通量は遥かに少ないことがわかりました。ありがとうございます。しかし、レアメタル等、金以外の有用資源を購入すると言う手もあると思います。
いずれにせよ、政府が大量に購入すると、金なりレアメタルなりの価格に影響を及ぼすことは確かに避けられないように思います。その辺がポイントなのかもしれませんね。

>汚名だけが残ります。

今回は政治の問題は抜きにしたいと思いますが、現実に中国等はその傾向がありそうですね。

お礼日時:2011/09/09 21:23

発想として


「日銀はいつでも金を放出して円を買い戻すことができるので、そう簡単に長期金利は上昇しないのではないかと思いました。」
この前提は、管理通貨制度ではなく、金本位制度にするということですね?
けど金本位制度にするということは、金の保有量(準備高)によって貨幣の供給量が決まるということになり、貨幣である「円」を増刷することは出来ません。

つまり考え方のもとが間違っている。

金本位制にするということは、あんまり増加しない金によって通貨の供給量が決まることであり、経済規模に見合った通貨の供給ができないことになります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>この前提は、管理通貨制度ではなく、金本位制度にするということですね?

いいえ、違います。なぜか誤解される人が多いのですが、金本位制とは兌換紙幣(その紙幣がいつでも一定量の金に交換できることを政府が保証する)を発行することです。今回は、政府が金を購入すると言う話であって、兌換紙幣の発行とは全く関係ありません。

お礼日時:2011/09/09 21:19

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