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これからの国際経済において、日本が海外に輸出すべきものは、どのようなものでしょうか?


参考:

アメリカでの出来事でしたが、先日、とある大手の電器店を訪れたところ、韓国製や中国製の家電製品が、まるで「売った者勝ち」のごとく、多く売られていました。もしも、同じ光景が数十年前にあったとするのならば、売られていた家電製品の多くが日本製であったはずです。日本製の家電製品がアメリカで売れなくなってしまったのか、あるいは、韓国製や中国製の家電製品が何らかの理由でたくさん売れるようになってしまったのか、個々の分析があると思います。

今後、日本は家電製品を積極的に海外に輸出するのではなく、それに代わる「何か」を積極的に海外に輸出したいという「方針」があるのかもしれません。あるいは、家電製品という分野において、日本は何らかの理由で他国との競争力を失ったという考察も、あると思います。

A 回答 (11件中1~10件)

ここ数年アジアの各国を回って、いろいろな国の電気屋さんを見て回っています。


たしかに、日本勢の惨状はひどいですね。

たしかシンガポールだったと思いますが、日系のベスト電器なのに日本製品は隅っこで、韓国製や中国製が真ん中にあり、いろいろなショッピングセンターにはサムソンやLGの専門ショップはあるのに、日本のメーカーのショップはついに見つけられませんでした。

それぐらい、電気製品は危機的状況だと思います。特に家電は致命的です。

しかし、製作現場に回ってみると、意外なことに、韓国や中国製の電化製品が売れる分、日本製の部品や素材が売れまくる、という状況が見えてきます。

中国や韓国その他の国でも、家電を作って売れば売るほど対日赤字が拡大する、という皮肉があるわけです。

完成品としての家電製品を見たときに、なぜ日本製が売れないのか、は割りと簡単です。それは「ユーザーの求めるものを作っていない」=ユーザーが求める以上のものを作って高く売ろうとする、からです。

分かりやすい例でいえば、湯沸しポットが上げられます。フランスのティファール製のポットが日本でも人気ですが、あれは「水を入れて沸かす」という機能しかなく、値段も5千円ぐらいです。これが手軽で人気がでたので、日本のメーカーも追従したのですが「社内基準」というものに縛られたおかげで、倒しても熱湯がほとんどこぼれない・過剰な湯沸しをしない安全装置・感電防止対策、という機能をつけることを強いられ、結局1万円ぐらいの値段で野暮ったいものしかできませんでした。

ですから、ポットのような簡単なものでも、日本製は常にユーザーが求める以上、のものを作ってしまう傾向があるのです。

これが機能をどんどん高めている時期ならユーザーも喜びます。「このくらいで十分」という見極めが不十分だからです。
ですから、液晶(プラズマ)テレビにしても、デジカメにしても、機能の追及をしている時代の製品は日本製にかなうものはほとんどでてこないのです。

しかし、一旦製品がオーバースペックになると、日本製は「高くて余計なものがついているもの」であり「品質が良いのは分かっているが、そこまで高いものは諦める」ということになります。

この点で、日本車に対する韓国車の立ち居地も似ています。一般的な故障すれば修理できるような地域では韓国車が売れているものの、サファリやジャングルなどの機械への信頼性が生存に関わるような場所では日本車しか売れない、からです。

最近は狂乱的な円高も収束し、$1=100円前後ですから、日本製品も韓国製や中国製とある程度よい勝負をすることが可能ですが「無駄にオーバースペックで高い」という現状を改めない限り、優勢に立つことはできないでしょう。

したがって、今後の日本製品の売り方はいずれかのパターンにしていくのがいいと思います。
・誰も手にしたことがない、まったく新しいジャンルの新商品を開発し売り込む
 (かつてのデジカメ・液晶テレビなど、日本の開発投資から生まれる商品はたくさんあります)

・ユーザーの求める品質を超えてしまったものは高級品だけにする。
 (たとえば、100型以上の超大型は日本製も優位にあります。ただし購入層は限られます)

・部品供給に徹する
 (利益は上がりますが、面白くないでしょう。iPhoneはアップルでの原価率は30%程度らしいので、最終品を売るアップルは大儲け、部品供給業者は30%のパイの中からしか分け前がありません)

・韓国や中国と真っ向から勝負する
  (今までの開発を縛ってきたルールや慣習をすべて見直すことです。ただしこれをすると、会社そのものが別のものになる危険性もあります)


個人的には最後の「真っ向勝負」が必要だと思います。その点、パナソニックの思い切った人員整理やシャープの事実上の身売りなど、家電各社が必死になって体制を再構築しているからです。

また、以外に思われる方も多いのですが、東芝や三菱など重電部門を持つ会社は経営状態が安定しています。
これはほぼオーダーメード仕様になる世界各地のプラントや発電施設などに機器を納入し、その後のメンテナンスまで請け負う長期的な契約と仕事が確保されているからです。

この視点から見れば、新幹線を売り込むJRと協力会社の連合体やイギリスに鉄道車両だけでなくシステムを売り込もうとしている日立なども、参考になるかもしれません。

家電分野は「長期的な需給とニーズ」からはかけ離れた世界になってしまったのです。昔のように冷蔵庫・テレビ・洗濯機の三種の神器が売れた時代は遠くなり、世界中で次のステップに移っているのです。

ですからこと「家電」に焦点を当てると、ニーズにマッチした価格と機能のバランスの良い商品を開発し提供する姿勢がもっとも日本のメーカーに欠けている、といえるのではないでしょうか。

特にユーザーインターフェースに関しては日本の商品は最悪だ、といわれています。なぜなら説明し書を読まなければ使えないからです。サムソンなどは「文字を読めない人でも間違わずに使える機能だけの家電」を作ってブランドを浸透させているのです。

そういう意味でも日本はオーバースペックの負の側面をよく理解し、開発するしかないと思います。
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この回答へのお礼

良いコメントだと思います。

お礼日時:2013/11/05 23:16

> では、何をすれば、日本は、あなたが言及したところの「舞台」をつ


> くることができますか? どんな分野で、日本は「活躍」できますか?

どんな分野であるのか、それは市場によって決まるものです。預言者以外には未来のことはわかりません。

舞台をつくるというのは内需拡大のための投資減税や市場活性化政策です。
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この回答へのお礼

「内需拡大のための投資減税や市場活性化政策」

これらの優秀な「スペシャリスト」が日本にいることを願っています。

お礼日時:2013/11/07 04:17

>事なかれ主義者なりの、みすぼらしい未来が待っているのかもしれません。



ずいぶん悲観的ですね。
感情的になりみすぼらし未来を作った歴史も知っています、理性的な対応のほうが、よろしいとおもいますよ。
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この回答へのお礼

理性的な対応のできる日本人が、ひとりでも多いことを願っています。わたし自身は、これからの日本社会にたいしては、楽観視したいのですが、そのためには、ムラ社会的体質からの脱却が必要であると考えています。それは、日本人にはできることでしょうか?

お礼日時:2013/11/07 04:17

お礼ありがとうございます。



>事なかれ主義者となった日本人に、未来はありますか?

事なかれ主義者だから、未来がないわけではありませんよね。
未来は、進化によって作られるものです。
家電の未来が、進化してきたことでもわかると思います。

家電でも未来は、銅線を使わなくなって神経細胞のような蛋白質になっているかもしれませんよ。
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この回答へのお礼

事なかれ主義者なりの、みすぼらしい未来が待っているのかもしれません。

お礼日時:2013/11/06 10:10

生きてゆくには、どういう社会を構築すべきか考える時が来たのかもしれません。



生活に必要な条件は、なにがあれば足りるのか?
売上より、物資と生産能力と和ではないでしょうか?
売上は、社会システム次第でなんとでもなりますが、世界を相手にする場合、罠がありますので生かそうとしてなければ、あきらめるしかありません。

問題は、進化しておくことと和を広げることだと思います。
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この回答へのお礼

「和を広げること」

「和して同ぜず」という言葉がありますが、現在の日本社会における<和>とは、寄らば大樹の陰、馴れ合い、ムラ社会という言葉に代表されるようなものであり、「和をもって尊しと…」とは、非常にその精神が異なります。

事なかれ主義者となった日本人に、未来はありますか?

お礼日時:2013/11/05 23:14

家電製品という分野において、日本は何らかの理由で他国との競争力を失った?


日本が海外に輸出すべきものは、どのようなものでしょうか?

★回答

競争力を失った? 
円高放置した民主党政治(あほ)のせいで競争力を失っただけ
アセンブル製品は大量生産の安物だけだよ

半導体は弱くなった以下例がある
<円高放置で 日本から消えたDRAM 日本銀行金融政策責任である>
経済政策音痴 円高放置の民主党政権で木村雅昭(経済産業省)が 
インサイダー取引を生じさせ 国民300億の税金が消えた
エルピーダが破綻
日本からDRAM技術は消えて 今はUSの会社
技術は問題ないのだが まるまる 買い取られただけ
USはおとくな買い物したわけだ。

日本は 輸出するものはなんでもあるが 今後現地生産が多い
家電 鉄道 鉄鋼 産業ロボット ガスタービン 原発 航空関連 ゲーム機 建設機器
インフラセット輸出 水処理 車 電池 太陽発電機器 特殊な船舶 etc

スマフォも チップと ソフトはUS 部品は日本が多い
円高が小泉政権ぐらいにもどれば 前と同じだが
もう同じものは作らないだろうね。

TVなんかいい例である
すぐやめた 富士通ゼネラルは調子いいです。
パナ SONY パイオニア シャープ はとんでもないことになったわけ
携帯ゲームは日本 任天堂など独占市場です

以下の家電などは 中国 韓国製なんかないよ
たとえば以下 高級品 (製作は中国もある 設計はない)
US 日本 カナダ イギリス ユーロ圏の先進国だな
東京インターナショナルオーディオショウ
http://www.iasj.info/event.html
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この回答へのお礼

ありがとう。

お礼日時:2013/11/05 13:01

日本が先進国になったというだけのことです。



かつての日本は円の価値が安く、結果として海外からみると日本で調達できる物も人も金もすべてが安い国でした。つまり日本は途上国であったということです。その国が勤労に努め安く良い物を作りアメリカに販売することで、価値の高い紙である米ドルを手に入れることで経済発展を遂げました。

現在は円の価値は高く、ドルと大差ない存在となり日本は先進国の1国です。結果として海外から日本で調達できる物も人も金もすべてが高い国となりました。そうなって優位なものも沢山あります。それは海外から安く多くのものが調達できる事です。
また先進国になったということはトータルとして、これまで物を上納していた側から、上納される側になったことを意味します。

先進国になると単純労働の仕事が途上国へと移るため雇用が減ります。これを市場原理のままに放置すると悪循環しか産みません。雇用不安は金回りを悪くさせたり、社会不安を増長させることになるので、ここには調整機能が必要になります。この調整機能は国家にしか行えません。
そしてこの雇用の調整機能は日本社会の将来のために機能させるべきです。
つまり日本社会が抱える将来の問題、公的な問題への対応へ投資資金が使われる必要があります。例えば、それはエネルギー自給率を上げ海外依存を減らすための技術であったり研究開発であったり、あるいは食料問題への対応としての生産技術、保存技術などの研究開発などを支援したり、あるいは直接開発を行ったりすることです。
デフレ社会はお金も人も余剰状態になっていることを意味します。これを日本の将来のために活用しない手はありません。
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この回答へのお礼

根本的な点を指摘したことは、良い点だと思います。

また、人材活用という点については、それがいまの日本社会では、十分に実践されていますか? ブラック企業という言葉が、いまの日本社会では非常によく使われていますが、日本社会は人材活用という点において、さまざまな、悪い問題をかかえていると思いますよ。

お礼日時:2013/11/05 13:00

それは需要があるものというだけで、確定的なものなどは存在しません。



常に一番儲かるのは「競争した人」ではなく「競争させた人」です。重要なのはいかに舞台を創るのかです。競争への参加は重要ですが、同時に競争舞台の構築が重要であり、先進国はこちらに比重を置くべきでしょう。どこかの国の猿マネばかりし後追いをやっていても何もなりません。

この回答への補足

では、何をすれば、日本は、あなたが言及したところの「舞台」をつくることができますか? どんな分野で、日本は「活躍」できますか?

補足日時:2013/11/05 12:58
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同じものを作らせたらコストが競争にならない。


そして、中国は同じものを作れるようになってしまった。
だって、日本から何人も技術者が行ってつきっきりで工程管理してたら、そりゃ、日本の工場と同じ物ぐらいできるでしょう。
工場で日本式の品質管理を指導された現地の人間は中国の宝になる。
「松下の工場で3年働いた」なんて経歴があれば、それは食堂や掃除のおばさんでさえも近辺の工場に喜んで採用してもらえるんです。
さておき、
ニッポンが世界に売りこむべきもの
日本にしか作れないもの。たとえば原子力で走る自動車。空をとぶ自動車。
真似のできないハイテク技術で革新的なものを作らないとダメですね。
シチズンのソーラーセルとGPSで、永久に止まらず永久に時間の狂わない腕時計。
こういうのこそが日本だと感じます。
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この回答へのお礼

面白いアイデアだと思います。

日本には、潜在的能力という点においては、今後の国際社会を牽引できる「力」があるとは思いますが、肝心の、教育において、さまざまな問題をかかえています。

「悪いのは学校、学校の先生だ!」

などと思っている人々も、多いことでしょう。

お礼日時:2013/11/05 12:56

価格面では他国と勝負にならないと思うんで、やはり日本は技術力で勝負するしかないと思います。



TVの場合、韓国TVは付帯設備がほとんどないので価格的には安くなり、中国産は主に日本の中古装置や技術を分けて生産してるのが主だと思うので、最終的には人件費の差で価格的に安くなるので、韓国産、中国産が多く売られていると思います。

個人的ですがTVの場合付帯装置CSやらをつけるより液晶画面のきれいさだけで安い方がいいと思います。
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この回答へのお礼

コメントありがとうございます。

技術力で勝負という点については、いまの日本社会において、技術の継承がおこなわれているのか、さらには、技術を継承できる能力を養うための教育が行われているのかが、興味深いところです。

企業が多くの努力をしたとしても、公教育そのものの質が良くならなければ、本末転倒になってしまいかねません。

お礼日時:2013/11/05 12:55

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