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- 回答日時:
黒井作品は「穴、底、闇」といった内容を含む物が多いでしょう。
其処に、「社会、家族、家庭、職場」といった風景を重ね合わせる事が多いですね。以前 Q & A サイトカテゴリィ、趣味>読書>書籍・文庫....で、今回の貴方と同じ様な内容の質問が在ったと記憶して居ます、今でも未だ継続中なのでしょうかね ?
...>普通に暮らしていた家族が穴の中に入り、 やがていなくなって、 新しい家族が引っ越しってくるみたいな感じの話だったんですが。黒井千次だったと思うんですが.....。
私の記憶では、此の辺りの貴方の表現、文言は以前の質問内容とほぼ同じ様だなぁ.....と。
其の時の貴方か如何かは存じませんが、以前の質問ではハッキリと作品「穴と空」(1988年)ではないっ!!....と断言して居ました、其処で私も再読しましたら、「う~ん、違うね」と結論し、回答はしませんでした。
今回、日の目を見たかの様な再来振りの質問で、別作品も当たってみました。
数在る作品の中から「群棲」(1984年)かなぁと踏みました、「土に還る」は黒井作品(短篇等の小品も含む)には無いですね、私は黒井研究者でも何でもないですが、10 作品以外は全て所蔵して居ます由。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E4%BA%95% …
>.......【みたいな感じ】....
飽く迄も貴方の「想像や曖昧さを前提としての質問」だよ........とゆうことは御了承下さい、私は占い師でも予想屋でも在りません。
著作権何とやらに掛からない程度に、作品中の文言を僅かばかり書いて措きましょう.........
『群棲』、短篇 12 作品から成る(「群像」掲載1981/8~1984/2 月号)此の作品は、「路地を挟んでお互いに"向う 2 軒片隣り"の関係に在る此れ等 4 軒の家を主たる舞台とする」.......と初めに書き添えられて居ます。
作品 1 「オモチャの部屋」(群像 1981年8月号掲載)
..............
「古い大きなうちがあった。」
「そのうちはどうしたの。」
「壊したよ。」
「古くてぼろぼろになったから ?」
「いや、うちの方はまだ大丈夫だったけど、住む人がいなくなったからね。」
...........
「あそこに井戸があったね。」
..........
「井戸の上に家を作りなさった。」
...........
台所の下に井戸がある、
.............
房夫は軽く握った拳で床を叩いてみる。
..........
「危い。さがっていろ。」
...........
台所の片隅に黒々とした穴が口を開いていた。顔を寄せれば、床下の地面に垂直に穿たれた穴の奥から水気を含んだ空気の静かに立ち昇って来るのが感じられる。
...........
「どのくらい深い ?」
.........
「つまり、地下二階か」
.............
そこを目がけて、もう一つの家が床の下からゆっくりと滲み出して来る。
..............
作品 2 「通行人」(群像 1981年10月号掲載)
...........
「黙ってはいったら、おこられるよ。」
................
「私達、このうちに最初に住んだ人だ。」
「大工が来てさ、俺達に気がつかないでどんどん上に家作っちゃったら、俺達出られなくなる。」
「地下で暮すの。」
「毎日寝て暮すのさ。」
.........................
作品 1 ~ 12 迄、夫々は単独作品乍ら、1→2→3.→........11→12 と 1~12 が連続して繋がって一つの世界が描かれて居ます。内容的には、難しい漢字や表現もなく、中学生には十分理解出来る内容展開ですね。
※私の所蔵「群棲」:講談社発行、1984年4月27日第1刷発行 \1500円(単行本)
後(のち)、講談社文芸文庫からも出て居ます。

くわしくお答えいただいてありがとうございます。
実は自己解決してました。
中学の教科書というのは勘違いで高校の教科書でした。
教育センターに行って確認しました。
黒井千次「5人家族」でした。
「夜のぬいぐるみ」に収録されてました。
詳しい回答ありがとうございました。
私もしつこく調べて、家族、穴から、
「5人家族」ではないかと推測してました。
で、教育センターで教科書調べて、中学ではなく、
高校一年の教科書だとわかりました。
勘違いでした。
くわしく調べてもらって引用までしてもらって、
本当にありがとうございます。
中学の教科書という前提が間違いでした。
でも似たテーマで書いておられるのですね。
勉強になりました。
本当にありがとうございます。
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