No.12ベストアンサー
- 回答日時:
位についた個々の天皇の繋がりだけから考えると判り難くなるかと思います。
血統が繋がっていない、繋がっている、財力がどうの、権力がどうのという議論に突入してしまいます。
皇室というか天皇を頂点とした組織をなぜ必要としたのか、と考えると比較的判り易くなるかと思います。
とくに、藤原氏が勃興してきた平安中期以降と平安時代末期に勃興してきた武家勢力の政治的価値判断が大きな要因となっています。
藤原一族にせよ、武家勢力にせよ、なぜ天皇一族を排斥しなかったのかということです。
これは、統治権の正統性を誰がどのような形で認めるのかという論拠の問題です。
日本の政変では、政敵の一族を子孫まで含めて完全に抹殺してしまうという手法は取られませんでした。
ヨーロッパや中国などユーラシア大陸での統治権の争奪戦は、常に言語習慣の異なる異民族どうしの抗争が主体でした。
文字通り完全に支配するか支配されてしまうかという闘争です。
言語が全く違う上に、生活習慣まで違う相手を理解するというのは至難の業です。
更に地理的条件から、いつでもどこにでも生存空間がありますから、一度不信感を持った相手は抹殺しない限り安心できません。
ということで、相手を抹殺することによって支配権を獲得するという習慣が出来上がってしまいました。
誰かの承認など必要としません。
狭い日本列島内では、これとは全く逆の現象が生じました。
藤原一族が天皇一族を排斥すると、その支配権の正統性を保証する人も機関も存在しなくなります。
万が一天皇一族の子孫が正統性を主張すると非常に厄介なことになってしまいます。
まして、狭い京都の町でゴタゴタやったら到底収拾がつかなくなります。
この為に、排斥するのではなく利用するほうが遥かに政治的エネルギーは節約できます。
つまり皇室の存在は政治的に非常に便利で有益なものでした。
武家というのは、平氏であれ源氏であれ、その初代である人間は天皇の子供でした。
つまり天皇に直結した一族ということになります。
この一族が天皇一族を排斥するというのは自己矛盾が生じます。
さらに、平氏、源氏と二つの系統が存在したために、どちらかが支配権を獲得しても、皇室による承認を得ることが必要となります。
万が一相手が皇室の承認を獲得してしまうと、自分達の支配権が正統性を失います。
武家にとっても、藤原氏同様に皇室は便利で重宝な存在でした。
信長も支配権がほぼ手中に入り始めた段階で平氏を名乗りました。
家康も初めは藤原氏を名乗り後に源氏を名乗りました。
江戸時代にも、徳川氏は元より各大名も朝廷の序列身分でる四位上だの五位だのという称号を得ていました。
天皇の正統な臣下であるという証明です。
明治維新の際にもこの政治的習慣が作用して、錦の御旗を掲げた官軍なる形態がとられました。
薩長の行動の正当性を皇室が認めたという形をとりました。
昭和初期に苦しくなった軍部が自己正当化のために皇室を徹底的に利用しました。
ついには神にまで祀り上げてしまいました。
占領軍である米国もこの機関の有用性を理解して、皇室を抹消しませんでした。
現在でも、形式的であるにせよ、内閣の任務に就く人間は総理大臣以下皇居で認証式というものを執り行います。
外国の外交官も着任すると、着任の挨拶、親書の提出という形で天皇に面会します。
すなわち皇室という機関を設けることによって少ない政治エネルギーで、正統性が保証されることになります。
真に便利な機関です。
ということで1000年でも2000年でも続くでしょう。
No.18
- 回答日時:
皇統が断絶しなかった理由。
それは、国民、日本が、必要としたから、と言うほかはありません。
万世一系とは。
一系の王朝といっても、直系の血縁云々などということは、当時ですら守れることではなかったし、守っていたわけでもありません。さらに、万世一系という言葉・概念といったものは、皇室自体の考えではなく、ずっと後世、<歴史を俯瞰した国民が、大雑把に作り出した思想>に過ぎません。
ただ、皇統維持のために、日本独特の運用が、皇室・政府によって行われてきました。
例えば、もともとの直系から遠く離れた血縁であっても、とにかく「皇系」ならば、天皇に立てて皇統をつなぐこと。
この場合、それを別王朝とするとかの意図は、その天皇には無く、周辺の豪族たちにも民衆にも、そうした意識は無く、とにかく皇系ならば、および、その精神も治世も神代からの皇室の流儀を執行するならば、それで万々歳、との「コンセンサス」が、基本的に日本には存在していたわけです(中国や朝鮮ではそうはいきませんでしたね)。
上はつまり、武烈天皇の後の、継体天皇のことですが。。。
また、異民族による征服・皇室乗っ取りと、その隠蔽の件ですが、これらを史実などとするには、何らの史料も無く、それについての考証は、実証度ゼロの、脳内ゲームに過ぎません。
例えば、仮に、異民族による征服・皇室乗っ取りがあったとして、しかし、そのことは、古来からの豪族や民衆は、その時点で知っているわけで、隠蔽などできるわけがありません。
また、同様に、仮に、異民族による征服・皇室乗っ取りがあったとした場合、「悪政を行っていた旧来の支配者を倒して、異民族の王朝を立て、『善政』を敷いた」と、日本書紀に書けばOKなわけですが、それなのに、そうなっていない。なぜそう書かなかったのか、この理由を、異民族による皇室簒奪を言う人々は、何も説明できていないのです。
この程度の仮定からもわかるように、異民族による征服・皇室乗っ取り説は、史料ゼロ、実証度ゼロの、個人的脳内ゲームに過ぎない、というわけです。
皇統が断絶せずに、「天皇朝」が一貫して続いてきたのは、歴史的・具体的には多様な理由がありますが、要するに、結局は、国民、日本が、神代からの皇室の存在を、一貫して必要としたから、と言うほかはありません。
迷信や、何とか幕府や、何とか政権や、その他もろもろのように、国家・国民にとって、不必要なこと・有害なこと・支持されないことは、経年的に淘汰されて消えていくのを見れば、おわかりと思います。
No.17
- 回答日時:
簡単に言うと日本全土で子をなしたからです
二六七三年前に九州の日向から神武天皇が北上して奈良に都を構えて以来、子孫を増やしました
その子孫はさらに関東や東北の主となりそこでも子孫を増やします
ただ後継者争いはかなりありましたし、暗殺もたくさんありましたが、周りがほとんど皇室の血を引いていました
(唯一、渡来人だけが違いました)
しかし武家社会も同じなのです
そもそも武家社会が崇拝していた神は八幡神です
その八幡神と言うのは応神天皇の事です
また神功皇后も開化天皇の子孫で、武内宿禰も孝元天皇の子孫です
最近はこれを知らない人が案外多いです
武家社会では八幡神を崇拝していました
平家から源氏、足利、徳川までそして今日までそれは継続しています
また源氏も清和天皇の子孫で平家も桓武天皇の子孫です
足利氏も清和源氏、つまり清和天皇の子孫です
徳川氏は伊勢氏(桓武平氏)の下で働いていたので桓武天皇の子孫かも?
家康本人は藤原姓を名乗っていたようですが
殺すよりも生む数のほうが多く、島国であるために他民族が入って来られない事が血族を近年まで守ってこれた理由になります
むしろ外国人が多い今の時代の方が血縁を破綻する原因になりかねないでしょう
No.16
- 回答日時:
日本の天皇家で、継承が怪しいのは、継体天皇だけではありません。
仲哀天皇から応神天皇は、明らかに他系統の痕跡がアリアリしています。
(神功皇后の鎮懐石の逸話)
また、聖武天皇から桓武天皇にかけて、特に光仁天皇は、女系の論理で即位しています。
南北朝時代は、明らかに2系統で、後亀山天皇から後小松天皇など、明らかに他人といえる関係です。
対してスペインのブルボン家のファン・カルロス1世は、西フランク王国のロベール1世の直系男系男子にあたりますが、ロベール朝でもカペー朝でもなく、ブルボン朝を名乗っています。
直系男系と言う面では、あきらかにブルボン家が勝っていますし、途中に女子が継承したこともありません。
(スペイン女王では女性がいますが、ロベール家からスペインブルボン家の中では女性の継承はありませんが、ファン・カルロス国王の息子には、女子しかいませんので、直系男系はとぎれますが。
No.14
- 回答日時:
あと彼らには姓がないんですよね。
易姓革命の対象外。これはもはやギャグ国家です。この日本の王族を諸外国の王家と競わせるように天皇だエンペラーだというのは逆に天皇を見下げています。日本は単一民族だというと左翼の隠れシンパから非難されますが単一どころか家族的信条があるのだからチョー特殊民族です。つまり土民の構造を一億人に繁殖しても維持している世界遺産民族なのです。
ジミーは朝鮮人にゆかりがあるとか言わされたのかGHQに洗脳されたのか知りませんが家族的認識の集団内における橋田寿賀子ドラマが日本史であり根本的に世界史と別次元のいわば家族史みたいな性質です。ユダヤ人などは教義は選民的でも宗教的認定になりまるで生物集団としての関係ではあらません。
クリスチャン麻生が即首にした田母よろしくの日本政府が認める人類学者の宝来氏はその日本民族が韓国人や中国人よりバラバラな民族(いわば他人)である証明(流布)するために詭弁を弄した結果を残し日本放送協会NHKも番組で取り上げ専門家の認識はそうだという現状だと思います。左翼はミトコンドリア科学だけでなく皇室に嫁いだりなどなどと日本国を皇室化(無力化で)破壊するにしても利用するにしても単純直球勝負の(全体主義)ウヨクよりよっぽど日本のぎょう虫力学を理解(悪用)しています。
時の権力者が天皇の利用を選択したという回答もありますがその合理的思考が西洋科学的墓穴でありそのパターンはマッカッサー(日本人でないし日本人に家族を感じない外人支配者)だけであり古来日本の歴史に登場する人は清和源氏に行き着かなくても天皇や日本人に家族的な心理を感じる人間として成長してきたのです。ですから選択するもしないもなくどいつもこいつもその人的な関係の正当性でその地位に至るのだからそのまま前進すれば天皇体制を自動的に支持なのです。
ですから宗教論理で出世したという自覚のキチガイ坊主でもなければ天皇をおびやかそうという結論に導かれにくい。
暗殺うんぬんは(老人性の)狂人の排除です。これは身内が迷惑なので身内に支持者が出ますから簡単に成立します。天皇家自体がそうした自浄活動をしているでしょう。
きわめて保守的ですね。無思想だからです。つまり文明人でないのです。民族的同一性の高さがそれらのギャグを可能にしたのです。
No.13
- 回答日時:
断絶したかどうかは人それぞれ考えがあるようですが、男系継続という意味ではおおむね続いてますね。
(継体天皇とか怪しいところも多少はありますが)
この他国と違う特徴はなにかとなると、私は祭事を取り仕切っていたがため他の力だけの勢力ではとってかわれなかったから、と考えています。
ヨーロッパでは、宗教的にはローマ法王が強烈に君臨していますので、王権=宗教的対象とはなりえませんでした。
インドではカースト制度で宗教の方が強いですね。
中国ではそもそも異民族がしょっちゅう中原を制覇しますので宗教など通用するわけがありません。
オスマントルコはうまいこと宗教をスルタンがとりこんでいたのにあっさり倒れましたね。
メフメト6世があまりにひどかったのかな?
No.11
- 回答日時:
・諸外国では幾度となく王家が滅びそしてまた別の王家が登場したりしています
日本の場合、幕府や将軍がこれにあたると思います。
・しかし日本は2500年に渡って皇統が途絶える事無く続いています
逆にヨーロッパではローマ法王(教皇)がこれにあたると思います。
(教皇がローマ皇帝としての王冠を授け、神聖ローマ皇帝として知られることになる王位の系譜が始まる。これ以降、ナポレオンが自分自身で王冠をかぶるまで、教皇が王冠を授ける権威を持ち、世俗の王位はカトリック教会によって承認されるものであるという伝統がつくられていく。)
つまり、ナポレオンのように自ら皇帝になろうとしたのは、平将門ぐらいで、他にいなかった。
もしかしたら源頼朝が長生きしたらそうなったかも。
しかし、鎌倉幕府は合議制だから皇帝のような権力者は生まれない。
これにより朝廷の権威を延命させて、ローマ法王(教皇)のように、神聖不可侵な存在として存続できたのではないでしょうか?
※血統は無視、朝廷(天皇)とローマ教会(教皇)を同類の権威と考えた見方。
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