No.10ベストアンサー
- 回答日時:
>哲学と科学の違いは何でしょうか。
、前者は人それぞれの考え方についての学問で、後者は客観的な事実に基づいて出した結論の学問だと思います。間違っては居ないと思います。貴方の考え方では、哲学は「人生観」という意味が見られます。哲学はそればかりではなく、人間や世界という存在そのものを根本的に考え直してその意味を追求していく言語による抽象的な思想的な学問でもあると思います。
科学はそれが(人間にとって)善いことなのかどうかをあまり深く考えずに突っ込んでいくところがありますが、哲学はそれにブレーキをかける倫理的な役目を負っている部分があります。
>どんな時に、この質問を哲学のカテゴリに投稿するでしょうか。どんな時に、、この質問を科学のカテゴリに投稿するのでしょうか。
この質問自体は「国語」あるいは「哲学」が合っています。「科学」では「科学という学問」そのものの技術的な意味を問うことはあっても「科学と哲学との違い」を問う事はできないと思います。特殊な質問として「こういうような科学の分野は倫理的に問題があるのかそれともないか?」というような質問はありかもしれません。その科学の分野がどういう詳細な部分を持ち、どんな性格を持っているのかをよく知らなければ判断ができないからです。
No.8
- 回答日時:
「科学」とは自然の事象の論理的仕組みのモデル化を指し、
「哲学」とはそれら全ての前提となる、認識・思考の整合性に
ついての仮定と検証の終わりなき追及、という意味だと
考えられる。
科学とは、自然の事象を確実に再現し、制御することを目的に、
その技術的な根拠となる原理や法則を確定させること、と言える。
哲学とは、それらの科学的思考、それ自体が辻褄が合うか
根本的な矛盾を含んでいないかを考える。
辻褄が合っていなかったり、矛盾を抱えていたら、科学的根拠も
壊れてしまうからである。
例えば、特殊相対性理論が、光速近くで運動する物体についての
「限定された」という意味の「特殊」であるのに対して、通常の1Gの
慣性重力下にまで適用範囲を広げた「一般相対性理論」という
ように、一つの思考、一つの仮説の立証にはそれの前提となる
条件の設定がある。
この条件設定を拡張して、どんな場合にでも仮説の理論が
成り立つのかどうかを追及していくことが科学の歴史でもあった。
その前提条件をさらに拡大して「理論上考えうる全ての場合に」と
思考の範囲を広げていく過程で、避けて通れないのが
「そもそも~は、正しいのだろうか?」という根本的な問いである。
それらを純粋に理屈として追及していくことが哲学の命題の
一つであり、現実世界において哲学が希求される大切な
存在意義でもある。
恐ろしく砕いて云えば、更には誤解を恐れずに比喩的に云えば、
「お前の話は判ったが、そもそもお前は狂っていないか?
そもそもお前は誰なんだ?」ということを追求していくのが
哲学だ、とも言えるだろう。
科学はそれに対して、そいつの云ったことの内容だけを
考慮し、整合性があるかどうかを判断しようとするのだ。
あなたが仰る、「科学は客観的な事実に基づいた~」は
概ね正しいと思えるが、哲学について「各々の人の考え方に
ついての学問」という部分については異議があり、それが
今回長々書いてしまったポイントです。
単なる言葉遊びではないか、と批判されるかも知れません
が、哲学は「人それぞれの考え方」についてを考察するの
ではなく、普遍的な「考える」ということそのものについて
探究する科学、という言い方をしたいと思うのです。
科学は哲学というプラットフォームで動く、言わば「子」で
ありながら、同時に科学によって整合性を解き明かされる、
或いは全く別の切り口での認識がなされる、「子の子」でも
あります。
親でありながら、子の子であるというメビウスの輪のような
連続逆転構造は、数学のフラクタル理論が良く引き合いに
出されます。
その意味において、科学と哲学は、互いに補完し合いながら
巨視的にも微視的にも繰り返しその構造が入れ替わりながら
現れる二重らせんのような仕組みを持っている論理構造だ、
とも言えると思います。
拙劣かつ曖昧模糊とした記述でちゃんと私の考えが伝わるか
どうか心もとないのですが、ご参考までに書かせて頂きました。
投稿に際してどのカテゴリーになるのか、というのは科学的
仕組みについてお尋ねになりたいのでしたら科学カテ、
例えば、社会的な事件でも学問的に解き明かしたいとお望み
なら学問カテとなるでしょうが、例えば心理的・感情的な
ことについて、正当性や慰撫を求めるなら暮らしのカテ、
ご自分の考え方そのものを深く追求して行きたいと
望まれるならば哲学カテでヒントをもらう、というように
使い分ければ良いのではないかと思います。
それと、日本語としてきちんとしているばかりでなく、
こんな深いレベルの質問を違和感なく書かれている
日本語の能力に舌を巻いています。
中国人恐るべし、と思う半面、こう云う知性的な人に
国会図書館なり日本のネットなり、中国では決して
アクセスできない政治経済歴史などの情報にバンバン
アクセスして頂き、冷静かつ客観的で世界で通用する
見識を磨いて欲しいと、心から、本当に心から願います。
真実に近いものを見極め、真実に近いものを伝えるだけ
でも、情報操作された社会の中では歪ませられ、操作されて
余人に出来ることではありません。
それが出来るのは超人とも言える訳です。
日本語を哲学レベルで理解して使うことが出来て、その
フリーな巨大データベースに自在にアクセスできる人。
多分、ですがそういう「超人」は数万人に一人位しか
いないはずです。
その位、言葉の壁は厚いから。
先日も中国からいらした方に同じことを書きましたが、
数万人に一人しか持っていない力、です。
それを、無数の普通に暮らしている普通の人民の為に
使って頂けたら、こんな有りがたい話はありません。
いつの時代も、為政者にいいように操られ苦しめられるのは
私達、金も権力もない、人民、民衆なのですから。
あなたのこれからの人生に、人々を幸せに導くタオが
得られますように、と願っています。
あなたが納得なさる、あなたの「道」を見出されんことを。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
どうもありがとうございました。
この回答へのお礼
お礼日時:2014/02/24 23:44
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。難しいですね。参考にさせていただきます。日本語も哲学もまったくのしろうとです。がんばります。
No.7
- 回答日時:
ざっくりと分けますと考えるところが哲学で、証明され再現性を持つところが科学です。
科学をやるときに試行錯誤してたり、導き出すに至る思索は哲学で
科学はその上に乗っかってる形です。
どの分野であろうと、哲学の上に乗っかってるのが学びの領域ですから
哲学の延長線上が他領域になると思います。
そういうものですから、昔は哲学のみが存在した時代もありました。
深く掘り下げるために、細分化して名前を付けていったのですが
思考するに繋がる哲学が、他の領域に存在しないということは無いのです。
それを踏まえて違いがあるのは、哲学はそれぞれ違いがあってもOKであり
科学は、毎回違う答え(つまりは再現性が無い)は、基本的に不可ってことぐらいだと思います。
No.6
- 回答日時:
> 日本語を勉強中の中国人です。
哲学と科学の違いは何でしょうか。個人的には、前者は人それぞれの考え方についての学問で、後者は客観的な事実に基づいて出した結論の学問だと思います。皆様はどう思われますか。⇒哲学(philosophy)の語源は「知を愛する」ことで、科学のそれは「区分して研究する」こと、と言われていますね。
哲学は、ヨーロッパ中世のスコラ学のころは学問の総元締めたる神学の端女(はしため)」と言われました。それが、近世に入ると、徐々に神学から独立していって、存在論や認識論など人間の心や精神、当為の問題などを探求するようになりました。それと同時に、学問の総元締めたる神学の後身として、「総合学的な性格」を帯びていきました。
一方、科学は、近代初期のデカルトやガリレイに代表されるルネサンス期に花開き、いわゆる「百貨全書派」によって大いに進展しました。また、語源の示すように、「分科の学」としてそのころから急速に「専門化」への拍車がかかって、多大な文明的恩恵をもたらしましたが、他方では、特に現代に至って核兵器や各種の公害など、負の要素をも生んでしまいました。
> もし教えてGOOである質問があるとします。どんな時に、この質問を哲学のカテゴリに投稿するでしょうか。どんな時に、この質問を科学のカテゴリに投稿するのでしょうか。
⇒カテゴリの区分を明瞭に示すことはできませんが、一般論的には次のような対比性があると思います。(配列順はアトランダムです)
哲学:文化、思索、推論、人間学、総合、統合化、指針、当為の探求…
科学:文明、実験、証明、自然学、分析、専門化、応用、利便の追及…
なお、現代哲学には、分化した諸科学を束ねて未来への指針を与える機能や使命があるはずだと考えますが、残念ながらそれは果たされていませんね。また、地球の全生命の生殺与奪の能力を持ってしまった現代科学は、「科学哲学」の視点が必要だと思いますが、そういうことは意に介さず暴走している観がなきにしも非ずですね。
> また、質問文に不自然な表現がございましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
⇒「後者は客観的な事実に基づいて出した結論の学問だと思います」のくだりは、「後者は客観的な事実に基づいて(実証的に)結論を導き出す学問だと思います」のように変えると、もっと明瞭な表現になるかも知れません。
以上、ご回答まで。
この回答へのお礼
お礼日時:2014/02/24 23:32
早速のご回答ありがとうございます。難しいご回答ですが、大変参考になりました。質問文についてのご添削にも心から感謝いたします。今後気をつけます。
No.4
- 回答日時:
わたしたちは コトバを使い分けます。
ふだん日常生活で使っているスサノヲ人間語と よそ行きのアマテラス人格語とです。
アマテラスというのは 多少とも公共の・公的なという意味を込めて用いています。
言いかえると スサノヲ語は あやまちうる人間のそのままのコトバです。
アマテラス語は いまここで問われている科学語でもあり 普遍性を問い求めその成果にもとづこうとするかぎりで あやまち得ないと考えられている普遍語です。
事実や事象についての普遍的な認識は 科学という行為であり ことばとしてアマテラス科学語です。
人間とその関係ないし社会のことについての普遍性を求めたときの認識は 倫理語ないしアマテラス人格語です。
アマテラス人格語は 人文科学としてのアマテラス普遍語です。
科学と言えば いまでは一般に 自然科学のことですね。そしてこれが アマテラス科学語を代表するものと思われます。
哲学は すべてをあつかいます。例外をおきません。または これこれのゆえに例外とするという説明のもとに 例外をおきます。
したがって哲学は コトバとして捉えれば
《スサノヲ人間語 - アマテラス普遍(科学および人格)語》
なる構造的なコトバやその対象となる世界のすべてをあつかい 何とかその全体としての世界観を得ようとつとめます。
No.3
- 回答日時:
この世界を構成する情報に、哲学だの科学だの区切りが
あるわけではない。
世界は一体のものであり、それを扱う我々の側の能力の
限界によって、対象や手段を分断した、物理だの生物学
だのといった「分」科学となったのだ。
我々の知り得る情報が限られ、また知る手段が乏しかっ
た頃は、宗教が世界観であり、哲学や科学を兼ねていた。
中世に、実験器具や観察器具の発達によって、宗教家が
片手間にできる事ではなくなり、科学が宗教から独立し、
またそこから得られた新たな世界像に基づいて、哲学も
宗教から距離をおき始めたのだ。
つまり科学は、物理、化学、生物学、地学、天文学といっ
た形でそれぞれの対象に限定された認識の深まりの志向
であるのに対し、そうした個別の分科学が独立した後に
残った、全体的な世界観や価値観といったものを扱うのが
哲学だと言える。
No.2
- 回答日時:
哲学と科学の違い。
1,対象・・哲学の対象は世界そのものであって、
科学のような特定の対象がありません。
2,哲学の目的は、真理の探究と人生の指針です。
真理の探究は科学もやりますが、人生の指針は
科学では扱いません。
西洋哲学は主に真理の探究に傾き
中国哲学は人生の指針に傾いています。
だから、近代科学は西洋で発達しました。
中国では火薬、羅針盤、紙、印刷など個々の
発明、発見はありましたが、近代科学として
は発達しませんでした。
3,哲学の方法は、何処までも理詰めで探求する
ことです。
これは数学が基になっています。
数学的厳密さで、真理を探求するのが西洋哲学の
特徴です。
こういう哲学の特徴も、近代科学の発達に役に立ちました。
私見ですが、哲学の目的が真理の探求だとすると、科学に一歩
譲るようになるのでは、と思っています。
真理の探求なら科学の方が優れているからです。
事実、西洋哲学は科学化しているようにも見えます。
構造主義などには、その萌芽がみられます。
哲学は、今後は人生の指針に傾かざるを得なくなると
思っています。
何のことはない。
西洋哲学は中国哲学化してしまうのでは、と考えています。
No.1
- 回答日時:
文章は問題なく通じております。
分かりやすいです。個人的な意見ですが、書かれている捉え方で良いのではないかと思います。
私が学んだ感じでは、科学は現実にある物や起こる現象についての根拠。
哲学は、今あなたが見ていると思っている世界は、別の人には違う世界として見えているのではないか、見えていると思っている物体は本当に存在しているのか、物には本当に形があるのか。という、存在や認識に対する疑問点を論議しておりました。
例えば、なぜ紙は燃えるかは科学、火というものは本当に存在するのかは哲学です。
何か聞かれても決定的な答えが無いのも、哲学の特徴だと思います。
哲学が抽象的すぎて、説明が下手ですみません。
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