ウクライナで起こっている事象が何か解りにくく…?

ウクライナですが、よく何か解りませんので、教えてください。

ちゃんと選挙で成立した政権が、武力というか暴力で倒されて、選挙で成立した方が"悪"とされて、暴力で無理くり倒した方が"善"として報道される、これって何か腑に落ちない違和感というか、どうしても感じてしまうのですが、これ実態はどうなんでしょうか。

こんなことが正義で善とされたら、わざわざ、選挙なんて面倒臭いことする必要なんか無くて、無理矢理の武力で制圧した方が"善"だ、統治政府として、ということでしょ。

こんなことで、本当にいいのですか？"善"なのですか？
さっぱり解りません、教えてください。

No.6 回答者： zep19 回答日時： 2014/03/03 22:19

もともと西ウクライナと東ウクライナではかなりの違いがあります

特に西ウクライナのリヴィウ(リボフ)という都市を中心とする西北部はガリツィア地方といわれます
このガリツィア地方がロシア(旧ソ連)の領土に編入されたのは実は【第二次】世界大戦後なのです

それまでガリツィア地方は中世のキエフ公国が崩壊後、ガリーチ公国となり
１３世紀に強大化したリトアニア大公国に編入され、そのリトアニア大公国を併合というより植民地化したポーランド領となり
ポーランド分割後はオーストリア領となり
第一次世界大戦後は再び独立したポーランド領となっていたのです

ガリツィア地方に住むウクライナ人は宗教もロシア正教とカトリックが融合したようなユニエイトを信仰していました


ガリツィア地方のウクライナ人はポーランド人大領主に農奴として苦しめられ続けていた為、反ロシア的であるとともに反ポーランド的でした

第二次世界大戦末にソ連軍がガリツィアに侵攻してくると反共パルチザンとして多くのガリツィア地方のウクライナ人が抵抗
ソ連軍のヴァツーチン将軍はこの反共パルチザンに狙撃され戦死しています
ガリツィアの反共パルチザンは同時にナチスと戦っていたポーランド国内軍に対しても敵として戦っていました

反共パルチザンは大戦終結後も抵抗しました

しかし大戦時、ナチスと一時、協力関係にあったことと遠隔地であったことでアメリカのＣＩＡも援助しませんでした

反共パルチザンは１９５４年まで抵抗続け
最後はソ連のフェルドチェーク将軍率いる内務省保安隊と共産ポーランドの治安部隊の合同掃討作戦であるヴィスラ作戦で力尽き、生き残りは亡命するか、地下へ潜りました


そのような伝統を持つ西ウクライナとロシアに親近感のある東ウクライナでは水と油なのです

この回答へのお礼

もう閉じます。
ありがとうございました。
ご回答くださいました全ての皆様。
本当に有り難うございました。

お礼日時：2014/03/06 19:37

No.5 回答者： komaas88 回答日時： 2014/03/03 21:36

民主主義による平和な国家統治は新興国ではなかなかうまくいかないことが多いですね。

かたちだけの選挙をしても国民の意識や既存の権力者、対抗する反体制の指導者の見識などが一定のレベルに達していなければ、結局は暴力が優先して混乱してしまうという悲劇が繰り返されます。早い話お隣の韓国でも５０年ほど前までは県単位で血まみれの戦いが繰り返されたわけで、中国も毛沢東やら周恩来やら偉大な指導者が出たから収まっているわけです。両方とも口をつぐんでいますが、日本の関係した３・１事件などとは桁違いの犠牲者を出して、結局両国とも日本という外敵を作ってまとまったということでしょう。

＞こんなことが正義で善とされたら、わざわざ、選挙なんて面倒臭いことする必要なんか無くて

世界的にはお互いに「血を流さないこと」が善だというグローバルスタンダードができるのがいいと思います。そういった方向へ日本が９条を保ったまま平和主義で活躍できたら良いんですがね。短気なあべさんにはできないでしょう。

No.4 回答者： trajaa 回答日時： 2014/03/03 20:55

その選挙だって。

公明正大に行われたとは言い難い

利益誘導や不正投票などは周知の事実

No.3 回答者： rikukoro2 回答日時： 2014/03/03 20:44

その前に　ウクライナに関してちゃんと知識をつけましょう

まずウクライナ
ウクライナ西側が親欧米、東側が親露と支持層がはっきりわかれてます
・西側は元旧ポーランド王国あります、東側はソビエト
・東側はロシア帝政時代、農奴から起きたウクライナコサックは、虐殺されています
　　その後ロシア系住民が移入（なのでウクライナ人はほぼ居ない）
・西側がウクライナ人居住区
・東側は、地下資源が多く豊かです。西側にはチェルノブイリ原子力発電所があり
　不毛な土地が広がってます

2004年　暴力、賄賂、妨害何でもありの大統領選挙では、親露が勝ちました。
しかしあまりのひどさにオレンジ革命といわれる反政府運動で、政権転覆・再選挙となり、親欧米政権が樹立

ロシアがウクライナに対しエネルギーであるガスの値上げ（従来の５倍）


結果2010年の総選挙で、親露政権が樹立。親欧米だった前政権のティモシェンコは不当な価格でロシアとガス供給契約を結んだ罪などで逮捕拘束
　留置所で拷問などされていた


首都キエフにて欧米派のデモ
　親露政権の大統領の自宅公開など
　※あきれる国民「汚職の殿堂」　ウクライナ、ヤヌコビッチ邸公開
　　http://www.sankeibiz.jp/express/news/140225/exd1 …
　　　建物内部には高級家具や絵画が備えられ、カラオケルームや３Ｄの最新ビデオシアターもある。敷地内にはゴルフ場やテニスコート、サウナ付きの健康センター、射撃場を備えたスポーツクラブなどが点在し、プライベートの動物園ではダチョウやシカなどが飼育
　黄金のシャンデリアなど贅沢品ぞろい
　　尚、国民の平均月収は３０００グリブナ（約３万５０００円）程度　

　国民の不満が一気に爆発

No.2 回答者： azuki-7 回答日時： 2014/03/03 20:25

ちゃんと選挙で成立した…までは良かったんですよ

ええ

最初ビッチ大統領はEUよりの政策を掲げていました
だから民も支持していたのです　ところが途中で方針転換　突然ロシア寄りを宣言
本来ならあなたの言うとおりここで選挙を行うべきなのですが　選挙ではなくビッチ大統領の独断でロシア寄りになる事を
決めたのです　ですから勝手に大統領が決めたんだから武力で倒されても文句は言えないのです

国民に問わず勝手に方針転換することが善でしょうか？

No.1 回答者： rikukoro2 回答日時： 2014/03/03 19:15

　政治の世界では勝者は『善』であり敗者は『悪』になります

正義の最低条件はそれが勝者であることです。