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漢字で書くと『抱き抱える』ですが
『抱』の字が重複してません?

「抱く」も「抱える」も
「腕の中に囲って持つ」という意味の重複のような気がして
馬から落馬的なもやもやを感じます。


辞書には「抱き抱える」と載っているので、日本語として間違ってはいないのでしょうが
いっそ「抱き包む」とか、他に違う漢字を宛がったって良かったんじゃないかと思います。

これはこれでいいのでしょうか。

なぜ「抱」の字が重複になったまま生き残ったのか、知っている方がいたらご教授願います。
よく聞く言葉だけに、気になって夜も眠りにくいんです……。

A 回答 (6件)

「選(え)り選(すぐ)り」などは送り仮名さえ同一の同字異訓の連語です。



もともとは幾つもの漢語で当てられてあったものが、戦後の漢字規制でその使用が遠ざけられて、爾来半世紀を経て同訓異字の大幅な削減に至ったことが、これらの代字や同字異訓を生んだ温床なのかもしれません。

「女房が錦に包抱抅(ダキカカ)へ」(「浄瑠璃・源平布引滝」)
「だきかかへ 懐抱。 だきかかふること。」(落合直文「言泉 : 日本大辞典」)
「だきかかふ 懐抱ふ。だきつかかえへつす。だく。かかふ。」(「同上」)
「ダキカカウ 抱き抱ふ。抱いてかかへる。抱く。」(「大辭典」平凡社)
「ダキカカエ 懐抱(ダキカカへ) 抱いたりかかへたりすること。老幼の人の介抱世話をすること。」(「同上」)

もともと「抱(かか)える…だくようにして支え持つ。」という用法が一般的で、
「むだく」→「うだく」→「いだく」「だく」と変化した方の漢字には次のように幾つもの漢字があります。
1.いだく
抱く…手でかかえ持つこと。「抱持」。
擁く…両手を物のまわりに引き回し、とりかこむ。「抱擁」。
懐く…手にだくのではなく、懐に入れる。「懐中」。
挟く…所持する。おびる。「挟持」。

2.だく(「いだく」とも)
抱く…手でかかえ持つこと。「抱持」。
摟く…胸の中に引き寄せてだく。「摟抱(ロウホウ)」。
攏く…両腕の中へ、寄せ合わせるようにだきこむ。
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この回答へのお礼

>もともとは幾つもの漢語で当てられてあったものが、戦後の漢字規制でその使用が遠ざけられて、爾来半世紀を経て同訓異字の大幅な削減に至ったことが、これらの代字や同字異訓を生んだ温床なのかもしれません。

納得しました。漢字によって文章の理解を助けられることが多いので、漢字規制の結果、解り難くなってしまったのであれば残念に思います。ご回答ありがとうございました。

もやもやが晴れましたので、こちらをベストアンサーとさせて頂きます。
皆様ありがとうございました。

お礼日時:2014/04/18 00:10

それぞれの基本的な意味を改めて比較してみたいと思います。



「抱く」→腕を回して、しっかりとかかえるように持つ。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/135819/m1u/ …
「抱える」→物を囲むように腕を回して持つ。胸にだくようにして持つ。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/37718/m1u/% …
たしかに同じような意味に見えますが、そこには微妙な違いがありそうです。
鍵となるのは、「抱く」の辞書説明にある「しっかりとかかえるように持つ」という表現。
裏を返すと、「抱える」という動作には、「しっかりと」というニュアンスが薄い、ということになります。
このことから、わたしは次のように解釈したいと思います。
「抱く」→腕を回して、しっかりとかかえるように【自分のほうに引き付ける】。
「抱える」→物を囲むように腕を回して【自分から離れないように確保する】。

下記類語辞典では、「抱く」と「抱える」に共通する意味として、『胸のところに、両腕で囲むようにして支え持つ。』という記述があります。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/1288/m0u/
ただ、「抱く」の場合は、「自分の側に引き付ける」という要素が含まれているのに対して、「抱える」のほうには、その要素が希薄で、「自分の領域から離れないようにする」という要素のほうが強いように思うわけです。
このように、微妙ではありますが、両者には明らかな意味の違いが存在しているでしょう。
そのため、重複・重言ということにはならない、と考えて良いように思います。
   
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この回答へのお礼

>「抱える」のほうには、その要素が希薄で、「自分の領域から離れないようにする」という要素のほうが強いように思うわけです。

上気の「自分の領域から離れないように確保する」というのが、なかなか想像が難しいですね。
抱えているのだから、最初から対象は自分の側に引き付けてあるもののようにも思えます。
リンク先参考にさせて頂きました。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/04/18 00:04

No.3 です。

前回の回答で自動詞・他動詞の区別の根拠にしたのは、「旺文社 古語辞典」でした。後で「広辞苑」を見たら、「いだく」は他動詞とありました。辞書どうしで食い違っているので、取り敢えず回答を取り消します。失礼しました。
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この回答へのお礼

私が見ていたのは広辞苑でした。辞書によって食い違いがあるのも困ってしまいますね。
お時間を割いて確認して頂きありがとうございました。

お礼日時:2014/04/18 00:11

完全な重複とは思えません。

というのは、古い「いだく」は四段自動詞であり、「かかふ」は下二段他動詞です。漢語には日本語ほどはっきりした、自他の区別がなく、「抱」が両方の意味を表したので、同一の漢字を充てざるを得なかったのではありませんか。
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>「腕の中に囲って持つ」という意味の重複のような気がして


馬から落馬、女の婦人とはチョットだけ違います。

よく似た言い方で、次にようなのがありますがニアンスが若干ちがいます。
「抱き込む」・・・両腕で包み込む状態
「抱え込む」・・・両腕で懐へ密着させて包み込む→上体を覆いかぶせて抱き込むよりも深く懐へ未着させている。
「抱えあげる」・・・両腕を両側からまわし込んで持ち上げる状態(重いものを持ち上げるときの姿勢)
「小脇に抱える」・・・腕をまわして片手で持ち上げいる状態

近いのは「抱上げる」ですが、瞬間的な動作をあらわすほうに使われています。
「抱き抱える」は、抱き上げて抱え込んでいる、という継続した状態をあらわしています。
赤ん坊を抱いて立っているような状態

「抱き包む」では対象物を持ち上げているのか否かが分かりません。(ハグの状態と区別がつきません)

>他に違う漢字を宛がったって良かったんじゃないかと思います。
漢字を当てはめるときに適当な文字がなかったのでしょう。
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この回答へのお礼

頂いた類義語を踏まえて、「だく」と「かかえる」の相違を考えてみました。

・だく…対象物を抱擁する状態。対象は自分より大きくても小さくても使えそう。
・かかえる…対象物は自分よりも小さく、手で支えて持てるもの。

これらから「抱き抱える」は、「対象物を抱擁した状態(だく)で重心を自分に移す(かかえる)」ような状態かと考えました。こう考えると、確かに意味の重複ではないですね。

類義語は考える上でとても助かりました。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/04/17 23:55

私はこのように考えました。

多くの場合感じのほうが大和言葉より細かく分化しています。たとえば「かく」という動詞を漢字で書けば、書く、描く、欠く、掻く、と出てきます。かかえるの場合は逆で抱が「だく」と「かかえる」の意味があるからではないかと思います。つまりほかの漢字がなかったということではないでしょうか。
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この回答へのお礼

>つまりほかの漢字がなかったということではないでしょうか。
それなら仕方ありませんね。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/04/17 23:53

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