最速怪談選手権

少し前に別のカテゴリで質問を立てましたがカテゴリちがいだったかもしれないのでこのカテゴリで再度質問しました。


随分以前の話なのですが以下はNHKの「二十一世紀は警告する」という本の中の一章で「本国のない領事館」に載っていた話です。

バルト三国の一つリトアニアが第二次世界大戦中にソビエトに占領され、リトアニアの外国領事館の職員や外交官に帰国命令が出されました。その時に在アメリカ領事館の職員だった上記リムティスさんはソビエト傀儡政権である当時のリトアニア政府の帰国命令を拒否し、アメリカに残されたリトアニア国資産をもとに占領以前の非傀儡リトアニア国としての領事館を細々と維持していました。彼は祖国を失ったリトアニアの在外の人々のアイデンティティーのために現実世界でではもはや何の効力もないリトアニア国籍のパスポートを発行していました。

この話を読み、祖国と同胞を思い異国で一人いるリムティスさんの心情に思い及ぶと大変胸が痛みました。1980年代の話です。


私が知りたいのは、1991年ソビエトの軛からリトアニアが解放され独立を回復したあとリムティスさんがどういう待遇を祖国リトアニアから受けたかです。

リムティスさんは名誉を回復され、祖国に帰国できたのでしょうか。帰国したならリトアニアの人々は彼をどのように迎えたのでしょうか。

いろいろ調べてみましたが上記の話以外のものには出会えませんでした。2014年の今ではご本人も天寿を全うされている可能性があります。それこそリトアニア領事館に問い合わせてみれば良いかもしれないのですが忙しさにかまけて未実行です。どなたかご存知の方がいらっしゃればと思い質問致しました。

A 回答 (2件)

久しぶりにGooglerの血が騒いだので、図書館でその本を借りてきて、その情報を元にググりまくってみましたが、NHKの本の情報がイマイチ正確でないようで、結構苦労しました。



大体、リムティスという名前が間違っているし、当時アメリカはソ連によるバルト3国併合を承認せず、旧リトアニア共和国の大使館・領事館に 引き続き外交使節団としてのステータスを認めていたのだから、そこで発行されるパスポートが「現実世界では無効」ということはなかったんじゃないかと思います。

とはいえ、Anicetas Simutisという名前が分かれば、英語の情報はそれなりに見つかりますし、リトアニア語版のウィキペディアには、この方の記事もあるようです。

で、ご質問への回答ですが

Simutisさんは、その後もずっと総領事の仕事を続けられ、1991年に祖国が独立を回復した時も、その職にありました。
新生リトアニア共和国政府は、1991年、Simtisさんをリトアニアの初代国連大使に任命。
1994年に国連大使を退任された後は、2006年に亡くなるまでリトアニア共和国国連大使特別顧問を勤めておられたようです。
2006年にニューヨークにて逝去。97歳。翌年、遺骨は大西洋を渡って祖国に帰り、現在はVilnius郊外のAntakalnis Cemetaryで安らかに眠っておられるとのことです。
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この回答へのお礼

この質問はこのサイトで三回ほど投稿したのですが、なかなか回答が得られず半ば諦めかけておりました。そこを大変お手数をかけさせてしまった上に詳細な回答をいただき深く感謝を申し上げたく存じます。真にありがとうございます。

正確にはSimutisさんだったのですか。頂いた回答を読んで涙が出てきました。祖国が彼を忘れずに在職を認め、国連大使、さらには特別顧問に任命していたとは。長年の孤独ののち祖国に温かく迎えられたSimutisさんの胸中いかほどだったでしょう。私は国粋主義者ではありませんが彼の愛国心を感じました。また彼に対する祖国の応対に安堵も感じました。

d-y様、重ねて深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

お礼日時:2014/06/28 00:21

 これは、今後の世界人類の人権を創造する上で大きなターニングポイントを有する問題となるのではないでしょうか。


PC/テレビの液晶画面一枚でも 1360 × 760 ピクセル 100万画素以上あるわけで、全世界70億人強の人間はすべてコンピュータ管理登録で網羅できる環境は既に世界にあるのではないでしょうか?
 消息が分らない等の何らかの犯罪が関与したかの様な古い人権管理は、犯罪であるような感じすらする。
世界の政治姿勢こそ、極まりない無責任環境にあるのではないでしょうか。
わずか数台のPCで、世界の全住民の安全が保障される時代&技術は、既にあるのにも拘らずの感がある。......
 リムティスさんの消息については、門外漢です。失礼しました。
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この回答へのお礼

そうですね、仰る通り存命の可能性のある人物の詮索を公開ネット上でやり取りすることが包含する危険性にまで考えが及びませんでした。

ただ、今回の件につきましては既にNHKの出版物の中に実名で公表されておりますのでご容赦くださいませ。

お礼日時:2014/06/28 00:28

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