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こんばんは。WAISIII(ウェスクラー成人知能検査)の結果を本日受け取りました。自分で解釈できたらいいのですが見方が分からず、質問させていただきました。

結果の前に、解釈に役に立つかは分かりませんが、検査を受けるに至るまでの過程や自分のことを書きます。わたしは20代女で、新卒で就職し、現在社会人2年目です。子どもの頃から手遊び、片付けができない、ノートがとれない、忘れものなどのADHDの傾向がみられていたのですが当時ADHDがそれほど知られていなかったこともあり、専門機関にもかからずそのまま大人になりました。大学で発達障害について学ぶ機会があり、薄々気づいてはいましたが「わたしはADDだ。少なくともその傾向は十分ある」とはっきりと自認しました。昨年の春から、これから増えてくるであろう仕事やそれに伴う責任を抜かりなく果たせるように、発達障害者支援センターに何度か相談に行き、精神科に通院し、昨年末に検査を受けました。

では、WAISIIIの結果です。
IQ116(言語IQ119、動作IQ108)
言語理解111、知覚統合106、作動記憶115、処理速度105
単語11、類似11、算数12、数唱15、知識14、理解15、語音整理11、絵画完成13、符号10、積木模様8、行列推理12、記号探し12

病院の先生も説明してたのですが、本当にテキトーな先生で、結果を前もって見てなくて、数秒目を通しただけで「まぁ、全体的な数字としては悪くないですねー、まぁ傾向はあるんじゃないですか?だから困ってるなら薬を~~」と、いうような説明でしたので、あてにできません(前からそういう姿勢に不信感を持っていたので本日をもってそこの病院は通うの辞めることにしました、、)

結局、わたしは発達障害なんでしょうか。また病院を変えてみてもらおうとは思うのですが、しばらく行けそうにないので、すみませんがどなたかお詳しい方に解釈をしていただけたらとても助かります。文章がとても長くなり、読みにくいところもあるかとは思いますが、よろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

No.2です。



年齢を補足してくださり、ありがとうございました。
その後、結果を拝見していたところ、<絵画配列>の評価点を書き忘れていらっしゃることに気づきましたが、他の点数からの逆算で、13と推測しました。

1.WAIS-IIIの説明
WAIS-IIIは、日本だけでなく、世界でもっともよく用いられている大人用の知能検査です。
ただし、ADHDなど、発達障害の診断にはあくまでも、その結果は、参考資料として用いられます(もちろん、ADHDの方に多いパターンというものは知られています)。

結果は、3種類のIQと、4つの群指数、13~14の下位検査で表示されます。

2.IQ、群指数、評価点の意味
3つのIQと、言語理解~処理速度の4つの群指数の標準得点は、いずれも、ある年齢のグループの中で平均的な成績を取ったとき、IQ(標準得点)=100となる、相対的な得点になっています。
IQ、標準得点ともに、90~109が「平均」、110~119が「平均の上」の範囲とされます。
本来は、IQも、標準得点も、誤差範囲を考えて解釈する必要がありますが、煩雑になりますので、今回の説明では割愛します。

また、下位検査は、言語性、動作性ともに、結果を示すのに、評価点が用いられています。
この評価点は、ある年齢グループの中で平均的な成績の時に10になるよう得点化されており、7~12
が、「平均」とされています。

3.質問者様のWAIS-IIIの結果の説明と解釈
1)IQについて
まず、IQ=116でした(このIQは、全検査IQといい、全体的、総合的な知能の高さを示します)ので、質問者様の全体的な知能の高さは、「平均の上」にあると考えられます。

言語性IQは119でしたので「平均の上」と、動作性IQは108でしたので「平均」と、それぞれ評価されます。
言語性IQと動作性IQとの間には、統計的な有意差が認められ(有意水準は15%)、言語性IQの方が高くなっていました。
言語性IQは、「言語理解や言語表現の能力、言葉を使った思考力、また、学校や社会で学んだ知識の量など」を測定していますが、動作性IQが示している「視覚的な情報処理能力、空間認知能力、視覚-運動協応の能力」よりも優れていると考えられます。

2)群指数について
言語理解、知覚統合、作動記憶、処理速度の4つは、群指数といい、それぞれ次のような能力を示しています。

⾔語理解……⾔語理解と⾔語表現の両⽅を含む、⾔語能⼒の⽔準、言語的な思考力の高さを⽰します。
知覚統合……視覚や、視覚運動に基づく知覚や認知能⼒。とくにものとものとの関係を捉えたり、細かい部分を全体にまとめて理解する能⼒、イメージを用いる思考能力を⽰します。
作動記憶……情報や、刺激を数秒~数分の短時間、記憶に留めておき、さらに、それらの情報に基づいて、計算や思考など⼼理的作業をする能⼒。ここでは、主に聴覚的な短期記憶に基づく。
処理速度……⼼理的作業のスピードや、視覚的な短期記憶、視覚的な作動記憶の能⼒を意味します。

質問者様の場合、言語理解=111と、作動記憶=115の2つは、「平均の上」、また、知覚統合=106と処理速度=105は「平均」と評価される能力をお持ちです。
また、これら4つの群指数の間には、統計的な有意差は認められませんでした。
つまり、4つの群指数の数値には、やや違いがあるものの、統計的に意味のある差はなかったというこで、質問者様の場合、4つの群指数で測定している能力の間には、明らかな差はないと考えられます。

3)下位検査の評価点について
ただし、下位検査の評価点には、もっとも高い理解=15と数唱=15から、もっとも低い積木模様=8まで、7点の差がありました。
それゆえ、下位検査の評価点については、もう少し分析してみる意味があります。

詳細は省略しますが、「プロフィール分析」という、下位検査の評価点の高低に着目し、群指数よりも細かい能力について検討してみました。

その結果、以下のような傾向が窺われました(ただし、これらは、あくまでもWAIS-IIIの数値的な結果から考えられるものです)。
長い問題文の理解は比較的得意で、また、文化的な知識も多い方だと思われました。
一方で、抽象的な概念の理解や、抽象的な図形の理解、比較的単純な視覚的情報の処理、何かを組み立てることや、お手本通りに何かをつくることなどは苦手であり、手先はやや不器用かも知れません。
また、ものごとを関連づけて理解したり、あれこれと考える事はあまり得意ではないかも知れません。
時間に制約がある条件で何かをすることや、時間が気になると緊張しやすい傾向、また、一つのやり方にこだわってしまい、柔軟さに欠ける面があるかも知れません。
上にも書きましたが、これらの傾向は、検査の数値的な結果から考えられる「仮説」ですので、実際に質問者様には当てはまらないものもあるかも知れませんので、じっくりとご自身の特徴を振り返って、照らし合わせてみてください。

4)知能検査結果のまとめ
IQから見た知能の高さは、平均かそれよりもやや高いレベルにありました。
言語性IQの方が、動作性IQよりも有意に高かったものの、この両者の9という差は、45.5%の方に見られる差ですので、珍しい差ではありません。
また、4つの群指数にも目立った差は認められませんでした。
したがって、質問者様の知能は、全体としてバランスの取れた知能で、しかも平均から平均よりもやや高い水準であると考えられます。

一方下位検査の得点にはややバラツキがあり、これらの分析からはいくつか、特徴と思われる仮説が導かれました。
これにつきましては、ご自身でチェックしてくださるようお願いします。

4.発達障害の診断と知能検査の結果
最初の回答や、この回答の最初にも書きましたが、ADHD、ADDを含め発達障害の診断において、知能検査の結果は、あくまでも参考資料と位置づけられます。
たとえば、ADHDのある人によく見られるパターンは知られてはいますが、それらは多数の方の結果を平均したものです。
したがって、ADHDに多い特徴が、必ずしもすべてのADHDの方に当てはまるということではありません。
そのため知能検査の結果だけでは、発達障害の診断はできないのです。

知能検査の結果は、それぞれの方の知能や、認知能力の特徴を捉え、それを元に、学業や、仕事、日常生活をスムーズに送ることができるような方法を考えるために使います。

5.助言
質問者様の場合、知的水準は高く、また、群指数で見た場合、多くの発達障害と診断された方によく見られるような指数のアンバランスは認められませんでした。

「手遊び、片付けができない、ノートがとれない、忘れもの」などは、確かにADHDの方たちの特徴といわれますが、一つは、その程度が問題になります。
No.1の方が書いていらっしゃったように、それによって、日常生活や、仕事に大きな支障があるかどうかがポイントになります。
診断につきましては、児童青年精神科医など、発達障害の専門医にゆだねる必要がありますので、そうした専門医を受診なさって、相談してください。
ただ、最初の回答に書きましたように、大人の方の発達障害をきちんと診られる専門医は少ない現状にあり、見つかったとしても予約が取りにくいかも知れません。

質問者様としては、まずは、これらの傾向があることを自覚なさり、その上でご自身で取り組める対処を工夫なさってみてください。
最近では、一般向けに大人の発達障害や、大人の方のADHD・ADDの方向けに、日常生活や仕事における工夫、対処をまとめた本がたくさん出版されています。
大きな書店で、健康・医学の棚か、心理学の棚をご覧になるといくつかは並んでいると思います。
チェックなさって、ご自身に当てはまる内容が書かれているものや、分かりやすいものを選んでお読みになるとよいかと思います。

ベストというわけではありませんが、私は次の本をお薦めすることがよくあります:
星野仁彦(著)(2011):発達障害に気づかない大人たち(職場編)、祥伝社新書、\780+税
著者の星野先生ご自身が、ADHDがおありですし、精神科医としての豊富な臨床経験に基づいて、さまざまな工夫を示していらっしゃいます。

その際、長所や、得意なところはそれを活用すること(伸ばすのではなく、うまく使って、新しい知識やスキルを学ぶのに応用する、という意味です)、また、短所、苦手な部分は、訓練で克服使用となさらず、なるべくならば、それらに負担をかけないで済む方法を工夫したし、長所でカバーすることをお考えになることをお勧めします。
その方が、自信や意欲をなくさないで済みますし、長続きするからです。

質問者様の場合、有意差は認められなかったとは言え、言語能力や、作動記憶が比較的高かったので、言葉や、順序立ててするということが有効かと思います。

以上、お示しいただいたWAIS-IIIの数値的な結果のみに基づいて書きましたので、ここでのご助言はあくまでも「仮説」ということです。
これも最初の回答にも書きましたが、直接検査を実施してくださった心理士の方に、検査結果をお聞きになり、お困りの点などについてご相談になるがベストです。
WAIS-IIIを受検された医療機関に、心理士さんから直接説明をしてもらえないか、相談してみてください。
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No.2です。



1点、書き忘れましたので、追加させていただきます。

WAIS-IIIの結果を分析し、解釈する上で、もし支障がなければ、具体的な年齢をご教示いただければ幸いです。
その方が、先の回答に書きました「有意差」の有無が、きちんと判断できますので。

無理にとは申しません。
お示しいただけなければ、全年齢の基準を用います。

この回答への補足

ありがとうございます。わたしは24歳です。今年25になります。

補足日時:2015/01/12 10:13
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心理士です。



まず、発達障害の診断につきましては、自己診断はお辞めになった方がよろしいと思います。
医学的な診断基準としては、最近は、DSMというアメリカ精神医学会の診断基準に沿って行われることが増えています(最新版はDSM-5)。
診断基準には、それぞれの発達障害の特徴(心理面、行動面の特徴)が列挙されており、それらに基づいて行われます(どれがいくつ当てはまったかという形で行われます)。
その際、生育歴なども参考にされます。
ただし、No.1の方が書いていらっしゃるような「発達検査」(教員の方の中には、知能検査を発達検査を表現される方が多いのですが、これは誤りで、発達検査と知能検査は別のものです。この場合も、知能検査が正しいものです)の結果は、診断基準上は必須ではなく、あくまでも参考所見という位置づけです。
発達障害は、知能検査の結果に基づいて、診断できるものではありませんし、知能検査はそのように用いるものではありません。
この点は、誤解が多いので、ご注意ください。

「病院の先生」は、医師をさしていらっしゃると思われますが、たとえ精神科医であっても、一般的にいえば、知能検査の結果を正しく、詳しく解釈できる方は極めて少数ですので、それよりも、検査を実施してもらった心理士に、改めて説明をきちんとお聞きになることを強くお勧めします。

No.1の方もお書きになっていますが、発達障害、とくに大人の発達障害をきちんと診断できる医師は限られています。
受診された医療機関の主治医の方が、発達障害を診断できる方なのかどうかは、再度ご確認になった方がよいかも知れません。

それから、大変恐縮ですが、No.1の方がお書きになっているような『「発達検査」も多くの場合「言語性」「動作性」の間やに15以上の差があれば「何らかの問題」があると疑う訳ですが、「群指数」も同じです』のうち、「15以上の差があれば、問題がある」という点は、誤った内容です(言語性IQと動作性IQの間に15以上の差があったら、問題があるというのは、かなり以前のバージョンのWAISや、WISCでいわれていたことです)。
IQや、群指数の間に差があるかどうかについては、WAIS-IIIのマニュアルを確認して、「有意差(統計的に意味のある差」があるかどうかをチェックしなければなりませんので、お間違いなく。

お示しになった結果をきちんと分析するには、時間が必要です。
詳しい説明が必要でしたら、改めて書かせていただきますので、お待ちいただければと思います。

以上取り急ぎ、誤解を解くためのポイントだけ書かせてもらいました。
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この回答へのお礼

詳しく教えていただきありがとうございました。本来なら病院で話を聞かなければならなかったんですが、本当に適当な先生(自動思春期外来)で、事前に結果を見てもなく、医師「結果出てませんね~」私「結果の説明という約束では?」医師「そーですよねー、ん?あれ?あっありましたね~、えーっと、(5秒ほど読む)要するに~」という感じで、もう聞くのも嫌なくらい適当でした、、、検査をしていただいた心理士さんに説明をお願いすることも考えてみます。

分析をしていただけるのは、とてもありがたいです。予約もいつ取れるかわかりませんので、助かります。よろしくお願いいたします

お礼日時:2015/01/12 10:22

支援学校教員です。



多少とも「発達障がい」を学ばれたのならば「傾向は誰にでもある」はご存知ですよね。

かくいう私も「自閉傾向」バリバリです。^^;

でも「社会生活で大きく困っていない」のならば「障がいではない」のですよ。だからこそ、医師も「困ってるなら薬を」になるわけです。

実際、「発達障がい」の確定診断には「本人の問診」「発達検査」「幼少期を知る保護者からの聞き取り」を元に、発達障がい専門の児童精神科医が行います。普通の精神科では「傾向はわかる」だけです。

そして、「発達検査」も多くの場合「言語性」「動作性」の間やに15以上の差があれば「何らかの問題」があると疑う訳ですが、「群指数」も同じです。

http://lovin-1873.jugem.jp/?eid=18

ただ、これらが「診断のすべて」ではなく「本人の問診」とその「様子」や「幼少期を知る保護者からの聞き取り」が大きなウエートを占めています。

「病院を変える」前に「検査を行った検査士」から「アセスメント」を受けられてはいかがでしょう? 事前に電話予約して、「アセスメント」の件を申し込んでみてください。

ご参考までに。
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この回答へのお礼

丁寧な説明ありがとうございます。検査をしていただいた心理士の先生は良い方だったので、また予約をとって行くことも考えてみたいと思います。アドバイスありがとうございました。

お礼日時:2015/01/12 10:16

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