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 抗ガン剤の投与量はなぜ体表面積当たりで設定されているのでしょうか?。通常医薬品は、体重当たりで投与量が設定されていることが多いと思うのですが。

A 回答 (4件)

こんばんは。

薬剤師をしております。

薬の投与量を設定する場合、より正確さを帰すためには体表面積を基準に決定します。
たとえば、小児の薬用量を決める際にも、体表面積が重視されます。
薬は投与されてから身体の中の水分に分布します。
身体のなかの水分というと血液や消化液・尿などのイメージがあるかと思いますが、実際には細胞に含まれる水分の量が結構多く、また、差が最も出やすいのです。
成人に比べて体(=体表面積)の小さいお子さんは、それだけ成人に比べて水分量も少ない、ということで、必要な濃度を得るためにはそれに見合った薬用量を投与しなくてはなりません。

ただ、体表面積は体重と、ある程度相関関係が認められているので、実際の現場では体重を使った近似の数式が繁用されています。
一般的に使われている薬は効果の得られる量と重い副作用が現れる薬の濃度に差があるので、体重を使った近似式で問題となることはほとんどありません。
#1の方も答えられていますが、抗がん剤の場合作用の激しい薬ですので濃度調節がとても微妙なものになります。

わかりにくい説明ですみません。
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#2です。



#3さん、ご指摘ありがとうございました。
回答・専門家・自信ありで回答してしまったのに、質問者さん、すみませんでした。

今後も勉強に励もうと思います。
失礼いたしました。
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回答は出ているようですが、以下の参考URLは関連回答がありますが参考になりますでしょうか?


http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=732707
http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=433426

norichaさんは水分によって説明されてますが、一般的には制癌剤によっては製剤上の工夫はされてますが、すべて水溶性とは限りませんので、体内分布(広い意味ではADME)の説明の方が良いのかもしれませんが・・・?

抗癌剤の場合、他の疾患の薬剤よりも副作用の強いものが多いですので、それだけ投与量のコントロールを厳しくしなければなりません。
それから少し専門的になりますが、抗癌剤の臨床試験(治験)PI(第一相試験)では最初の段階で副作用の発現する量(投与可能な量)を動物実験の安全性からの推測値で安全性を考慮して少ない量から特殊な増量方法(フィボナッチ法)で増量していき、ヒトでの安全性を検討します。そして、決められた投与量および投与方法でPII(第ニ相試験)で効果のある癌腫を検討していきます。
最近は、身長も体重も大きい方が多いですが、体表面積は1.6-1.7m2くらい(概算のときは1.5m2)で投与量が計算出来ます。

ご参考まで。

参考URL:http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=172299
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制癌剤(化学療法剤)の場合、毒性(副作用)発現量がとても重要になります。


(多くの場合、副作用が許容できるぎりぎりの量まで投与します。)

基礎代謝は体重よりも体表面積の方がよく相関するといわれており、(効果以上に)毒性を重視しているからということではないでしょうか?
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