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 すいません、前からちょっと気になっているので
教えて頂きたいのですが、ランバーサポートがついてる
日本車は多いのでしょうか?

 シュクラ製?が有名とかって見たのですが
ランバーサポートはダイヤルか電動で調整できるのが
普通で初めから固定されてる物は無いのでしょうか?

 すいませんが回答よろしくお願いします。

 

A 回答 (2件)

 クルマの設計屋です。



 まず、ランバーサポートなるモノの正体をハッキリさせましょう。
 Lumber=腰椎をサポートするモノがランバーサポートであって、シュクラの様に背骨の形状に沿っている必要は、必ずしもありません。

 シートを作るとき、疲労度に対して特に寄与度が高いのは、座面の作り(クッション=減衰特性、と、形状=体圧分布)と上半身の固定方法です。
 ランバーサポートは、このうち上半身の固定に関するデバイスで、具体的には坐骨結節点(骨盤と背骨が結合しているポイント)を軽く後ろから押して上半身の姿勢を支えてやると、腰(この場合は腰椎)への負担が減る、というモノです。

 とゆぅワケで、

>ランバーサポートがついてる
>日本車は多いのでしょうか?

 今日の自動車用シートを設計する者全てが、ランバーサポートを意図的に配置しています。
 実は、的確且つ効果的なランバーサポートを設計するのはかなり難しい事ですが(故にいまだに妙なシートが出回っていますね)、少なくともその機能と重要性を知らない者は人間工学や解剖学を学んだエンジニアにはいませんし、自動車用シートに対して専門家を名乗る事は出来ません。
 そういう意味では、日本車に限らず輸入車に限らず、全てのクルマにランバーサポートという『機能』は導入されていると言えます。

 さて、

>シュクラ製?が有名とかって見たのですが

 シュクラのランバーサポートは、坐骨結節点の位置を変えられる点より、ランバーサポートとシートバックの『つながり』の形状に於いて大変優れたシステムで、今の所コレを超える装置は知りません。(特許で保護されているので、他のシートメーカが同様の装置を作れない、という事情がある様です。)
 但し、シュクラはその機能に特化している為結構ブ厚く、タダでさえ座面長が不足している日本車のシート(大腿骨が短い小柄な方もカバーしなければならない為、座面長はドイツ車の様には伸ばせません)の座面を更に狭くする傾向が強いのは、Y_Tammy様御指摘の通りです。

 尚、最後に3点ほど。

1.シュクラは、シートに内蔵して初めて、最良の結果が得られます。
 日本車では採用例が少ないですが、最初に標準装備としたのはいすゞ自動車(の1BOX車、ファーゴ)だったと思います。
 これはもぅ20年近くも前の話になりますが、そういえばレカロ・シート(しかも日本人体形にあわせ、座面形状を若干変更したモノ)を標準装備としたのもいすゞ自動車が最初です。
 当時坂田さんと言う実験エンジニアの方がシートを担当されていたと記憶していますが、シートに対して独自の基準を持たれていたのか、当時の少ないデータや論文の中で、見事なまでの狙いだったと思います。

2.シュクラとは似ても似つかないモノですが、ランバーサポートの高さや保持強さを変えられるものは、日本車でも‘70~‘80年代に盛んに採用されました。
 しかし当時設計者もユーザの方々もランバーサポートの正しい使い方を御存知無く(‘70年代の設計者の中には、シートバック形状を背骨のカーブに沿わせればヨイ、とさえ考えているバカものもいました。勿論これでは腹部が前に出過ぎ、腰に異常な負担がかかります)、当時のランバーサポートは余り評判がよくなく‘80年代後半には滅びました。
 現在ではデータが揃い、ランバーサポートの位置はそれほど大きく上下しなくても多くのドライバの体形に適合する事が判ってきており、可変システムもなくなりました。

3.実は、人間の運転行動から来る最適なドライビングポジションと、解剖学的な最も疲労が少ないとされるドライビングポジションは、別のモノです。
 この点はエンジニアの中でも意見が分かれるところで、また運転行動の人間工学的解析が疲労研究ほどは進んでいないという事もあり、『操縦し易さ』に関しては今一歩の感が否めません。
 これを詳しく述べますと御質問から遠ざかってしまうのでこの辺りで止めておきますが、1つだけ。
 運転行動上最良と思われる(或いはソレを狙ったと思われる)ドライビングポジションは、現在の日本車にはありません、どころか輸入車でも、極一部の例外を除き、殆ど見られません。
 この点は今後の新型車の登場を待つしかないでしょう。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。

 最近ステーションワゴンにちょっと興味があって
本を見ているとアコードワゴンとプリメーラワゴンに
シュクラ製のランバーサポートがついているというのを
見たのですが調整式ともダイヤルが付いているとも
説明が無かったのでどんなものかと思って質問させて
いただきました。


 シートって簡単な物のように見えて
色々難しい事があるんですね。

 詳しく教えて頂き参考になりました、ありがとうございました。

 

お礼日時:2004/06/21 21:21

平成の初めの頃の愛車、トヨタのスプリンターカリブの上級グレードにはランバーサポートが装備されてました。

シートバックの側面にあるレバーでON/OFFできましたが、効果はほんの気休めだったと思います。
レカロや欧州の高級車などの出来の良いシートですと、ランバーサポートがなくても身体にうまくフィットし、疲れにくいという話も聞いたことがあります。
余談ですが、雑誌の広告などに掲載されている、後付けのランバーサポートですが、狭い国産大衆車のシート(特に座面)を更に狭くしてしまうのではないかと思いますね。
中途半端な回答ですみません。m(__)m
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。

>シートバックの側面にあるレバーで
>ON/OFFできましたが、効果はほんの気休め
>だったと思います。

 ダイヤルで調節じゃなくてオン、オフの物があるとは
知りませんでした。じゃあ今日はオンとかって感じ
だったんでしょうか?

 ありがとうございました。

お礼日時:2004/06/21 21:10

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