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- 回答日時:
こんにちは
愚輩も江戸期の年貢は12月ごろに一括納入と思っていたのですが、貴殿のお尋ねは目からウロコでした。
にわか勉強ですがnet内を探してみたところ、いくつかヒントになる記事を見つけました。
どうやら米以外のもので納める場合には数回に分けて納めることがあったようです。
すなわち、米の生産がが少ない地方では産物の収穫時期に合わせて納めていたようです。これらは小物成というより本年貢を分割納入したというべきでしょう。
見つけた記事を貼りますので参考にしてください。そのほかにも多数の記事があるでしょう。
http://www.archives.pref.fukui.jp/fukui/07/kensh …
これは福井県史の一部です。夏成は5月、本年貢は8~12月に納めたとあります。
http://sito.ehoh.net/hanseikaikaku4.html
これは会津藩です。中ほど「信達大一揆」の項に「年貢納入期限は養蚕収入がある翌年の6~7月までに3回に分けて納入・・・」とあり、養蚕収入の時期に合わせていたようです。
https://kotobank.jp/word/%E7%A7%8B%E6%88%90-194875
中ほど「日本大百科全書(ニッポニカ)の解説」の項には「秋成」「夏成」「冬成」のことが書いてあり、やはり分納することがあったようです。
年貢の納入方法(納入物や時期)については地方や時期によって、また領主の考えによってさまざまな方法がありました。通常本年貢は米ですが一部を現金や米切手にさせることもありました。また領主によっては早納や金納をすると割り引くこともあったと聞きます。少なくとも全国一律的な考えはできないですね。藩や時代を限定した上での論考にせざるを得ないようです。
調べていくと面白いことがわかるかもしれません。
愚輩にとっても勉強になりました。ありがとうございました。
なるほど、地方によっては最初から米以外のものが本年貢に含まれていたと。
基本的に農家のメイン年貢は米で、加えて本年貢のほかに布、金、雑役等の雑税、程度の知識だったもので、米以外の農作物も本年貢たりえるという可能性を失念していました。
するとやはり、米は米として一括で納め、それ以外はそれぞれの収穫時期に、という考え方でいいという事かなあ?
回答と参考資料をありがとうございました。
大変参考になりました。(*´∀`*)
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もしかして本物成(米納)は一度でおさめ、残りの小物成(物納・金納)を調達できた分ずつ数回に分けたという意味でしょうか?
払えなかった分を分割にすると聞きましたが、米の収穫が一度なら、一度に払えなければその後も払えないんじゃ?と思ったのです。
しかし米以外を分割するのなら意味はわかります。
「年貢を分割して納めた」というのはつまり、「本物成(米)以外の年貢を分割して納めた」と解釈してよいのでしょうか。