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古文の藤壺の入内
年月にそへて〜御心も、慰むべくなど思しなりて、参らせ給へり。の品詞分解をわかるかた教えていただけないでしょうか?

A 回答 (4件)

とりあえず、気づいたところを訂正します。

< >の部分が訂正箇所

添へ[下二段動詞]  
           ⇒添へ[下二段動詞・<連用形>]
たまへ[四段動詞(尊敬)・已然形] 
           ⇒たまへ[四段<補助動詞>(尊敬)・已然形]
おはしまさ[四段動詞尊敬・未然形]
           ⇒おはしまさ[四段動詞<(尊敬)>・未然形]
聞こえ[下二段補助動詞・連用形]
           ⇒聞こえ[下二段補助動詞<(謙譲)>・連用形]
慰む[四段動詞・連体形]
           ⇒慰む[四段動詞・<終止形>]
思しなり[四段動詞(尊敬)・連用形]
           ⇒思しなり[四段<複合動詞>(尊敬)・連用形]
参ら[ラ変動詞・未然形]      
           ⇒参ら[<四段動詞(謙譲)>・未然形]
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ずいぶん長い回答になりました。

質問者はテキスト文を「中略」の形で書けたのですが、回答するには原文を探さねばなりません。その探した原文の文章をまた書き出したのには、意味があります。このような古典は伝本が多く、必ずしも同一のものが各所に載せてあるわけではありません。質問者の「テキスト」と、わたしの見つけたものが部分的に違っている可能性があります。このことを頭においてお読みください。
 なお、この回答に自信があるわけでもありません。お読みの、外の方々も問題があると感じられたら、遠慮無くご指摘くださるようにお願いします。以上です。

  年月に添へて、御息所の御ことを思し忘るる折なし。「 慰むや」と、 さるべき人びと参らせたまへど、「 なずらひに思さるるだにいとかたき世かな」と、疎ましうのみよろづに思しなりぬるに、 先帝の四の宮の、御容貌すぐれたまへる聞こえ高くおはします、母后世になく かしづききこえたまふを、主上にさぶらふ典侍は、先帝の御時の人にて、かの宮にも親しう参り馴れたりければ、いはけなくおはしましし時より見たてまつり、今もほの見たてまつりて、

 「 亡せたまひにし御息所の御容貌に似たまへる人を、 三代の宮仕へに 伝はりぬるに、 え見たてまつりつけぬを、后の宮の姫宮こそ、いとようおぼえて生ひ出でさせたまへりけれ。ありがたき御容貌人になむ」と奏しけるに、「 まことにや」と、御心とまりて、 ねむごろに聞こえさせたまひけり。

 母后、「 あな恐ろしや。 春宮の女御のいとさがなくて、 桐壺の更衣の、あらはにはかなくもてなされにし例もゆゆしう」と、思しつつみて、すがすがしうも思し立たざりけるほどに、后も亡せたまひぬ。

心細きさまにておはしますに、「 ただ、わが女皇女たちの同じ列に思ひきこえむ」と、いとねむごろに聞こえさせたまふ。さぶらふ人びと、御後見たち、御兄の 兵部卿の親王など、「 かく心細くておはしまさむよりは、内裏住みせさせたまひて、御心も慰むべく」など思しなりて、参らせたてまつりたまへり。

 年月[名詞]に[格助詞・対象]添へ[下二段動詞]て[接続助詞]御息所[名詞]の[格助詞・連体格]御こと[名詞]を[格助詞]思し忘るる[下二段動詞(複合動詞)・連体形]折[名詞]なし[形容詞・終止形]。「慰む[四段動詞・終止形]や[疑問終助詞]」と[引用の格助詞]、さる[ラ変動詞・連体形]べき[適当の助動詞・連体形]人びと[名詞]参ら[ラ変動詞(謙譲)・未然形]せ[尊敬・助動詞・連用形]たまへ[四段動詞(尊敬)・已然形]ど[接続助詞・逆接]、「なずらひ[名詞]に[断定の助動詞『なり』の連用形]思さ[サ変動詞(尊敬)・未然形]るる[助動詞「る」の連体形・自発]だに[副助詞・最低限]いと[副詞]かたき[形容詞・連体形]世[名詞]かな」[終助詞・感動]と[格助詞・言った内容を受ける]疎ましう[形容詞・連用形ウ音便]のみ[副助詞・限定]よろずに[福詞]思しなり[四段複合動詞(尊敬)・連用形]ぬる[助動詞・完了・連体形]に、[接続助詞]先帝[名詞]の[格助詞・連体修飾]四の宮[名詞]の[格助詞・同格]御容貌[名詞]すぐれ[下二段動詞・連用形]たまへ[四段補助動詞(尊敬)・已然形]る[完了・存続の助動詞・連体形]聞こえ[名詞]高く[形容詞・連用形]おはします、[四段補助動詞(尊敬)・連体形]母后[名詞]世に[副詞]なく[形容詞・連用形]かしづき[四段動詞・連用形]きこえ[下二段補助動詞(謙譲)・連用形]たまふ[四段補助動詞・尊敬語・連体形]を[格助詞・目的]主上[名詞]に[格助詞・対象]さぶらふ[四段動詞(謙譲)・連体形]典侍[名詞]は[係助詞・提示]先帝[名詞]の[格助詞・連体格]御時[名詞]の[格助詞・連体]人[名詞]に[断定の助動詞・連用形]て[接続助詞]今[名詞]も[係助詞・軽い物をあげて重いものを推測させる]ほの見[上一段複合動詞・連用形]たてまつり[四段補助動詞・謙譲・連用形]て[接続助詞]

 「亡せ[下二段動詞・連用形]たまひ[四段補助動詞(尊敬)・連用形]に[完了の助動詞・連用形]し[過去の助動詞・連体形]御息所[名詞]の[格助詞・連体格]御容貌[名詞]に[格助詞・対象]似[上一段動詞・連用形]たまへ[四段補助動詞(尊敬)・已然形]る[完了、存続の助動詞・連体形]人[名詞]を[格助詞・対象]三代[名詞]の[格助詞・連体格]宮仕え[名詞]に[格助詞・時]伝はり[四段動詞・連用形]ぬる[完了の助動詞・連体形]に[接続助詞・順接]え[副詞]あとに打消や反語表現を導く]見[上一段動詞・連用形]たてまつり[四段補助動詞(謙譲)・連用形]つけ[下二段動詞・連用形]ぬ[打消の助動詞・連体形]を[接続助詞・逆接]、后の宮[名詞]の[格助詞・連体格]姫君[名詞]こそ[係助詞・強意]いと[副詞]よう[形容詞・連用形のウ音便]おぼえ[下二段動詞・連用形]て[接続助詞]生ひ出で[下二段複合動詞・連用形]させ[尊敬の助動詞・連用形]たまへ[四段補助動詞・已然形]り[完了の助動詞・連用形]けれ[詠嘆の助動詞・已然形]。ありがたき[形容詞・連体形]御容貌人[名詞]に[断定の助動詞・連用形]なむ[係助詞・強意]」と[格助詞・引用]奏し[サ変動詞(謙譲)・連用形]ける[過去の助動詞・連体形]に[接続助詞]、「まこと[名詞]に[断定の助動詞・連用形]や[係助詞・反語]」と[格助詞・引用]御心[名詞]とまり[四段動詞・連用形]て[接続助詞]、ねむごろに[副詞]聞こえ[下二段動詞(謙譲)・連用形]させ[尊敬の助動詞・連用形]たまひ[四段補助動詞・連用形]けり[過去の助動詞・終止形]

 母后[名詞]、「あな[感動詞]恐ろし[形容詞・終止形]や[間投助詞・感動]。春宮[名詞]の[格助詞・連体格][女御[名詞]の[格助詞・主格]いと[副詞]さがなく[形容詞・連用形]て[接続助詞]、桐壺[名詞]の[格助詞・連体格]更衣[名詞]の[格助詞・主格]、あらはに[形容動詞・連用形]はかなく[形容詞・連用形]もてなさ[四段動詞・未然形]れ[受身の助動詞・連用形]に[完了の助動詞・連用形]し[過去の助動詞・連体形]例[名詞]も[係助詞]ゆゆしう[形容詞・連用形・ウ音便]」と[格助詞・引用]、思しつつみ[四段複合動詞・連用形]て[接続助詞]、すがすがしう[形容詞・連用形・ウ音便]も[係助詞]思したた[四段複合動詞・未然形]ざり[打消の助動詞・連用形]ける[過去の助動詞・連体形]ほど[名詞]に[格助詞・時]、后[名詞]も[係助詞]亡せ[下二段動詞・連用形]たまひ[四段補助動詞・連用形]ぬ。[完了の助動詞・終止形]

 心細き[形容詞・連体形]さま[名詞]に[断定の助動詞・連用形]て[接続助詞]《この場合「にて」という格助詞と取る考えもあり得ます。》おはします[四段動詞尊敬・連体形]に[接続助詞]、「ただ[副詞]、わ[(代)名詞]が[格助詞・連体格]女皇女たち[名詞]の[格助詞・連体格]同じ[形容詞・連体形(これは特殊)]列[名詞]に[断定の助動詞・連用形]思ひ[四段動詞・連用形]聞こえ[下二段補助動詞・連用形]む[意志の助動詞・終止形]」と[格助詞・引用]、いと[副詞]ねんごろに[形容動詞・連用形]聞こえ[下二段動詞(謙譲)動詞・連用形]させ[尊敬の助動詞・連用形]たまふ[四段補助動詞・終止形]。さぶらふ[四段動詞(謙譲)・連体形]人びと[名詞]、御後見たち[名詞]、御兄[名詞]の[格助詞・連体格]兵部卿[名詞]の[格助詞・連体格]親王[名詞]など[副助詞]、「かく[副詞]心細く[形容詞・連用形]て[接続助詞]おはしまさ[四段動詞尊敬・未然形]む[婉曲の助動詞・連体形]より[格助詞・比較の基準]は[係助詞・強意]、内裏住み[名詞]せ[サ変動詞・未然形]させ[尊敬の助動詞・連用形]たまひ[四段補助動詞・連用形]て[接続助詞]、御心[名詞]も[係助詞]慰む[四段動詞・連体形]べく[推量の助動詞・連用形]」など[副助詞・婉曲]思しなり[ラ変活用(尊敬)・連用形]て[接続助詞]、参ら[ラ変動詞・未然形]せ[使役の助動詞・連用形]たてまつり[四段補助動詞(謙譲)・連用形]たまへ[四段補助動詞(尊敬)・已然形]り[完了の助動詞・終止形]
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#1の方のご回答はよく勉強されてるな、概ね妥当だなと思いましたが、私には三か所が文法的解釈違うなと感じましたので、そのことを記します。

参考になさり、後はご自分でご調査なさってください。
1「て」~「助詞、つの未然」は「接続助詞て」ではないでしょか。
2「慰む」の「む」~「助動詞」は「慰む」という動詞の「終止形の活  用語尾」でないでしょか。
3「思し」の「し」~「助動詞」・「なり」~「動詞」の双方は、「思  しなる」というラ行四段動詞の連用形「思しなり」一語と考えてい  いのではありませんか。
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あまり自信がありませんが、不明点はご自身でどうぞ。



年月 (名詞)
に (助詞)
そへ (補助動詞)
て (助詞、つの未然・連用)

御  (接頭、おおんの音変化)
心 (名詞)
も、(係助詞)
慰 (動詞)
む (助動詞)
べく (助動詞)
など (副助詞)
思  (動詞)
し (助動詞、過去の助動詞「き」の連体形)
なり (動詞)
て、(接続助詞)
参ら (動詞)
せ (助詞)
給へ (補助動詞「たまう」の命令)
り。(助動詞)
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