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オーケストラのクラシックコンサートでは、始めにオーボエがラの音を吹きますが、その後弦楽器のチューニング音、「ソ・レ・ラ・ミ」とビオラやチェロのドも聞こえますが、とりあえずバイオリンの開放弦四つの音の関係性についてお聞きします。

低い音のソとレ、レとラ、ラとミはそれぞれ完全五度ですが、この四つの和音は長調でも短調でもない独特の響きだと思います。それで、この四和音を説明するとしたらどういうコードになるでしょうか?

A 回答 (3件)

隣同士の弦を完全5度の音程で調律しているだけで、4つの音全部を和音と考えて調弦しているわけではありません。

完全5度は、自然倍音律の中で完全8度(オクターブ)の次に出てくる重要な完全協和音程です。次に重要なのが完全4度です。それで、弦楽器の調律にはこれらの音程が使われることが多く、ピアノの調律でもまずこれらの音程から合わせていきます。
ただし、ショスタコーヴィチの例を出されているように、近代から現代までの音楽にこういう音の組み合わせはたくさん出てきます。近・現代の作曲の技法についての専門書では、「5度の堆積、積み上げ」と定義していて、間に3度の音が省略されているとか、変化音というような考え方はしていません。したがって、これを表す和音記号は存在しません。レスピーギの「ローマの祭」と、バルトークの弦楽四重奏曲第4番の例を楽譜で示しておきますが、完全5度音程は好きな数だけ積み上げることができます。人工的に作り上げた響きではありますが、輪郭のはっきりした響きになるので、古代的、民族的な効果にもなります。完全4度を積み上げる技法もあります。これも「4度の堆積」と呼ぶだけで、和音としての機能はありません。このような5度や4度の堆積は、近代以降は広く使われている技法で、特にバルトークやヒンデミットに目立ちます。現代では、完全5度や4度などの同じ音程の積み上げのほかに、違う音程を交互に積み上げていく技法もあります。よく使われるのは、完全4度→増4度(減5度)→完全5度→増4度・・・という積み上げ方で、シェーンベルクやメシアンなど、20世紀以降の音楽では常套的な技法のひとつとなっています。これらは、「和音」という考え方とは違う発想で考えだされた「複合音」といえます。
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この回答へのお礼

回答して下さってありがとうございます。私自身の和音に対する考え方が間違っていてご迷惑をおかけしました。普段、曲は感覚的にしか聴いていないのですが、これではいつまでたっても進歩がないので、疑問に思っていることを質問してみました。完全五度や完全四度などの積み重ねで近現代の曲は構成されているものがあると教えていただき、やはりある程度分析的に聴かないと身に付かないなと思いました。このことを足掛かりに、現代曲にもアプローチしていこうと思います。

お礼日時:2015/07/31 21:02

No.1です。

どうでもよい補足です。

 No.1では、その4音の単純な構成から書きましたが、どんな調性でどこに使われるかによっても、位置づけは変わります。

 例えば、「G/A/D/E」→「G/A/Cis/E」と動いたとすれば、最初の「D」は、A-dur の第3音が半音高くなった掛留音(倚音)と考えられ、この場合のコードは「A7sus4」ということになります。

 和音単独で見るではなく、前後関係から、その機能を判断する必要があると思います。
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この回答へのお礼

再度、ご回答ありがとうございます。和音というのは3度の積み重ねで出来ていて、それが調性に規定されるということですね。私の考えがあいまいなまま質問してしまい、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

お礼日時:2015/07/31 20:55

「この四つの(音で構成する)和音」:別に和音ではありません。

弦楽器が「五度調弦」しているだけです。(それはお分かりのようですが)

 これらを同時に鳴らして「和音」と呼ぶならば、「13の和音」ということになるのでしょう。

 ハ長調でGを基音とする和音で考えれば、「G-(H)-D-(F)」が「7の和音(V7)」、「G-(H)-D-(F)-A(V9)」が「9の和音」、「G-(H)-D-(F)-A-(C)」が「11の和音(V11)」、「G-(H)-D-(F)-A-(C)-E」が「13の和音(V13)」ということです。クラシック系では、「3度ずつ積み上げる」ことが基本です。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~sak/each/007.htm

 ポピュラー音楽系のコードネームでいえば、「G69」と呼ぶようです。「G」コードに、6度の「E」と9度の「A」を加えるということです。
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この回答へのお礼

回答して下さってありがとうございます。一番低いソに対してラは9(2)度、ミは13(6)度のテンションですが、この四つの音はSE(効果音)として使われてたかなあという記憶と、あとショスタコーヴィチの交響曲第四番でも聴いた記憶があって、どういう相互関係なのか気になりました。

お礼日時:2015/07/31 08:09

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