
三次元極座標(r,θ,φ)の発散において、θ=π/2と置き換えθに関する偏微分の項を消せば二次元極座標になるはずですが、何度計算してもそうはなりません。なにか勘違いをしているのでしょうか?
以下で偏微分の記号をd/drに変えて書かせてせて頂きます。
三次元極座標においてベクトル場A(A1,A2,A3)発散のrに関する項は(θ=π/2としてd/dθの項を消す。ちなみにこの操作は発散のrに関する偏微分の項に何の影響も与えません)
1/(r^2) d/dr(r^2 * A1)
です。
一方、二次元極座標においてベクトル場A(A1,A2,A3)の発散のrに関する項は
1/r d/dr(r * A1)
となり、一致しません 。これが私の計算間違いなのかそもそも一致しないのが正しいのか
また、一致しないとすればその本質的な原因はなんなのでしょう?
どなたかご教授いただけないでしょうか?
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
ANo.2へのコメントについてです。
> もう少し時間がかかりそう
つまり、全く分かんないってことですね。だとすれば、回答の説明が悪いんですから、書き直しましょう。
ご質問にある
> 三次元極座標(r,θ,φ)の発散
という何とも乱暴な(座標は発散なんか持たない。ベクトル場の発散でしょうがよ)言葉遣いからして、なんかおかしい。もしかするとご質問の疑問は、
(1)ベクトル場Aは3次元空間中の各点で定義されている、
という定義域の話と、
(2)ベクトル場Aは空間中の各点に3次元ベクトルを対応させる、
という値域の話とをごっちゃになさっているだけではないか?
と推測される。というのは、ご質問にある、
> 三次元極座標においてベクトル場A(A1,A2,A3)
ってところ、「三次元極座標においてベクトル場A」を考えているのなら、それは(1)を意味している。また、「ベクトル場A(A1,A2,A3)」という部分は(2)を意味している(っぽい)。両者は別々の話なのに、一緒くたにして書いてある。
「AはA:R^3→R^3であるものとする」とでも宣言してあれば何の話なのかはっきりするのだけれども、それがご質問に書いてないということは、「A:R^3→Xである。その定義域R^3をある曲面に制限すると…」って話と「A:Y→R^3である。その値(∈R^3)をある曲面(の接平面)に射影すると…」って話が混在していることが疑われるな、と思います。
(円柱座標であろうと何座標であろうと関係なしに)定義域が3次元空間に広がっていて値域が3次元ベクトルである場Aについて、その定義域をひとつの平面上に限定して考えてみたって、「各点に3次元ベクトルが対応している」という値域についての話には何の違いもなく、なので、定義域を限定しただけじゃ2次元のdivergenceなんか出てこない。(わざわざ式を書いてみなくたって)当たり前ですけど、えーと、これは腑に落ちますかね?
さて、
> そもそも円柱座標のdivergenceでz軸方向の偏微分項を消せば、2次元極座標のdivergenceと一致する
の「消す」の意味ですけど、それは「消えるようにする」ということではなく、自分で勝手に「無視する」という意味でしょう。 この操作によって、R^2→R^2の別のベクトル場を作る。するだとすればそれはまさしく、ANo.2でθ=0のところで説明した、射影で作ったベクトル場Bのこと。
で、以下はANo.2の繰り返しですけど:
すなわち、Bは、Aの3つの成分のうち、z=0の平面と直交する成分を無視したもの。従って、Bはこの平面上の各点にベクトルを対応させ、しかもそのベクトルはこの平面と平行な2次元ベクトルである。
そういう2次元ベクトル場Bについてなら、3次元のdivergenceと2次元のdivergenceと「一致する」のは当たり前である。これはAとは何の関係もない話で、最初っから平面上で任意の2次元ベクトル場B:R^2→R^2を考えれば当たり前に成り立つことである。
θ≠0の場合には、円錐面上の各点について、その点で円錐面と直交する成分を無視してBを作る、という「操作」をする話になる。もちろんAとは関係なく、最初っから円錐面上で任意のベクトル場B(ただし、Bの各点におけるベクトルはその点において円錐面と平行である、という制約がつく。)を考えれば良い。なお、Bを直交座標で表現すれば、「Bは各点に3次元ベクトルを対応させるが、ただし、その3次元ベクトルには制約がひとつ付く(ので、自由度は2つしかない)」というふうに書くことになる。
そして、特にご質問のθ=π/2の場合については円錐面が直線に縮退するんで、無視しないで残るのは成分ひとつだけ、つまりスカラー場。直線上にスカラー値が並んでいるわけで、すなわちBってのはただの、1変数の実関数 R→R のことです。
stomachmanさん。何度も回答ありがとうございます。分かったかもしれません。
円柱座標(ρ,φ,z)でベクトル場A(A1,A2,A3)の発散を考えます。ρ:動径、φ:方位角、z:xy平面からの高さ。ここでAはA(A1(ρ,φ,z),A2(ρ,φ,z),A3(ρ,φ,z),)とします。
この時、発散を考えると変数を明示して書くと(みにくくてすいません)
∇・A=1/ρ ∂/∂ρ (ρ*A1(ρ,φ,z))+1/ρ ∂/∂φ(A2(ρ,φ,z)) + ∂/∂z(A3(ρ,φ,z))
となります。
もしA3=0とおくと
∇・A=1/ρ ∂/∂ρ (ρ*A1(ρ,φ,z))+1/ρ ∂A2(ρ,φ,z)・・・①
一方2次元極座標(ρ,φ)でのベクトル場B(B1(ρ,φ),B2(ρ,φ))の発散は
∇・B=1/ρ ∂/∂ρ (ρ*B1(ρ,φ))+1/ρ ∂/∂ρ(B2(ρ,φ))・・・②
ここで、z=0平面上の点P = (x,y,0)におけるAのz方向成分A3を無視したものをBとします。
①と②が一致しないのは明らか。
しかし、積分領域をxy面内に限る場合に、円柱座標を用いると
∫∇・AdV =∫∇・BdS
でしょうか
No.4
- 回答日時:
>そもそも円柱座標のdivergenceでz軸方向の偏微分項を消せば、
>2次元極座標のdivergenceと一致するので、
一致しませんよ。次元がおかしくなります。
いずれにしても変換の根拠がなさすぎ。
それぞれ別々に発散がどうなるかきちんと考えるべきです。
一致すると考える方が不自然です。
No.2
- 回答日時:
もしかして、θってのは天頂角のおつもりなんだろうか。
(明示的に書いて貰わんと分からんのだが。)ま、そういう意味だとしましょか。で、3次元ベクトル場Aをひとつ、勝手に持ってきたとする。θを一定値にしたとき、特にθ=0に固定したときにはz=0の平面である。まずはこの場合について考えましょ。というのは、この場合を考えるだけで、ご質問の根本的誤りが露呈するからです。(その要点は、ANo.1に既に出ていますけど。)
さてこのとき、「ベクトル場Aの、この平面上のある点でのdivergenceは?」と尋ねるのは、「ベクトル場Aの、3次元空間の中のある点でのdivergenceは?あー、ついでながら、その点はたまたまz=0の平面上にあるんだけどね」というのと同じ事です。つまり、3次元ベクトル場のdivergenceを尋ねているには違いない。
一方、z=0の平面上で定義された2次元のベクトル場Bを考える。Bは2次元のベクトルなんで、Bをどう選んでもAと同じにはなりえない。それでもま、BをAになるべく似せようよ、ってんで、たとば、z=0平面上の点P = (x,y,0)におけるAのz方向成分A3を無視したものがBであるとする。つまり「AのPにおけるベクトルA(P)をz=0の平面に射影した2次元ベクトルをベクトル場BのPにおける値B(P)とする」ってことです。
そうすると、ともあれ、Bにはz方向成分なんかない。ってことは∂B/∂z=0である。なので、Bの3次元のdivergenceは、Bの(z=0の平面上の)2次元divergenceと同じである。
でもAのdivergenceはこれとは(AとBがまるで別物なのだから)当然一致しない。(z=0を満たすすべての点(x,y,0)において、∂A/∂z=0 がたまたま成り立つようなAを選んじゃった、という場合を除いては。)
さて、θを一定値にしたとき0<θ<π/2であれば、残る自由度が表す空間は円錐面である。「ベクトル場Aの、3次元空間の中のある点でのdivergenceは?あー、ついでながら、その点はたまたま円錐面上にあるんだけどね」という話と、「B(P)とは、円錐面上の点Pにおけるベクトル場Aの値A(P)を、円錐面に射影した2次元ベクトルである。そのdivergenceは?」とは、まるで別である。
θを一定値にしたとき、それがθ=π/2であれば、残る自由度が表す空間は直線。で、「ベクトル場Aの、3次元空間の中のある点でのdivergenceは?あー、ついでながら、その点はたまたま直線上にあるんだけどね」という話と、「B(P)とは、直線x=y=0上の点Pにおけるベクトル場Aの値A(P)を、この直線に射影した1次元ベクトルである。そのdivergenceは?」とは、まるで別である。
詳しい解説ありがとうございました。stomachmanさんの内容を理解するにはもう少し時間がかかりそうです。:(
そもそも円柱座標のdivergenceでz軸方向の偏微分項を消せば、2次元極座標のdivergenceと一致するので、
3次元極座標ではθ=π/2にしてθに関する微分を消せば一致するはずだと考えてしまいました。
No.1
- 回答日時:
>三次元極座標(r,θ,φ)の発散において、θ=π/2と置き換えθに関する偏微分の項を消せば二次元極座標における発散を表す演算子になる
何を言っているんですか。
θ=π/2と置き換えるということはθ=π/2における3次元の発散を計算しています。2次元ではありません。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 数学 線形代数の2次元直交座標系、極座標系についての問題がわからないです。 2 2022/07/16 20:42
- 統計学 不偏分散について 3 2022/03/29 15:57
- 物理学 ベクトルと座標系につきまして 1 2022/04/03 06:23
- 工学 電磁気学 電界の強さ 3 2022/05/12 16:38
- 物理学 角運動量の式変形が分かりません。 4 2022/08/03 21:04
- 数学 3次方程式の解で実部が正のものが存在する条件の調べ方 0 2023/03/23 15:07
- 数学 広義積分 3 2022/12/07 12:29
- 数学 3次元実ベクトル空間において, 平面 P:x-y+z+1=0 と直線 L:2(x-1)=-y=-z 3 2022/10/29 14:39
- 数学 極座標A(2,π/6)となる点を通り、OAに垂直な直線lの曲方程式を求めよ という問題を直交座標を利 1 2022/08/04 17:31
- 数学 極座標の2重積分を行う際、角度を[0~2π]まで積分するのと、[-π~π]まで積分するのでは何か違い 2 2022/12/10 20:24
今、見られている記事はコレ!
-
弁護士が語る「合法と違法を分けるオンラインカジノのシンプルな線引き」
「お金を賭けたら違法です」ーーこう答えたのは富士見坂法律事務所の井上義之弁護士。オンラインカジノが違法となるかどうかの基準は、このように非常にシンプルである。しかし2025年にはいって、違法賭博事件が相次...
-
釣りと密漁の違いは?知らなかったでは済まされない?事前にできることは?
知らなかったでは済まされないのが法律の世界であるが、全てを知ってから何かをするには少々手間がかかるし、最悪始めることすらできずに終わってしまうこともあり得る。教えてgooでも「釣りと密漁の境目はどこです...
-
カスハラとクレームの違いは?カスハラの法的責任は?企業がとるべき対応は?
東京都が、客からの迷惑行為などを称した「カスタマーハラスメント」、いわゆる「カスハラ」の防止を目的とした条例を、全国で初めて成立させた。条例に罰則はなく、2025年4月1日から施行される。 この動きは自治体...
-
なぜ批判コメントをするの?その心理と向き合い方をカウンセラーにきいた!
今や生活に必要不可欠となったインターネット。手軽に情報を得られるだけでなく、ネットを介したコミュニケーションも一般的となった。それと同時に顕在化しているのが、他者に対する辛らつな意見だ。ネットニュース...
-
大麻の使用罪がなかった理由や法改正での変更点、他国との違いを弁護士が解説
ドイツで2024年4月に大麻が合法化され、その2ヶ月後にサッカーEURO2024が行われた。その際、ドイツ警察は大会運営における治安維持の一つの方針として「アルコールを飲んでいるグループと、大麻を吸っているグループ...
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
平面の式
-
複素数の絶対値の性質について
-
ベクトルの一次独立が一通りに...
-
零ベクトル
-
n次元ベクトルの外積の定義
-
微積分の記号δ、d、Δ、∂の違い
-
2つに直交する単位ベクトル
-
内積の交換についての質問
-
正規直交基底であることの確認
-
行列とベクトルの表記の仕方に...
-
線形代数の問題について教えて...
-
縦ベクトルと横ベクトルの違い...
-
ベクトルの二乗
-
scilabのエラーについて
-
Aはn次正方行列とする。零行列...
-
位置ベクトルの始点(起点)は必...
-
一次独立だけど、基底にならな...
-
位置ベクトルの成分とは。
-
2次元における外積について
-
問) 4点O(0,0,0)、A(1,2,0)、B(...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
n次元ベクトルの外積の定義
-
微積分の記号δ、d、Δ、∂の違い
-
「ノルム、絶対値、長さ」の違...
-
行列とベクトルの表記の仕方に...
-
2つに直交する単位ベクトル
-
平面の交線の方程式
-
「任意」ってどういう意味?
-
一次独立だけど、基底にならな...
-
なぜ2乗するのか
-
座標系の奥(手前)方向の書き方
-
行列式が1とはどういう意味です...
-
ベクトルの大きさの書き方が||x↑||
-
複素数の絶対値の性質について
-
縦ベクトルと横ベクトルの違い...
-
零ベクトル
-
一本のベクトルに直交するベク...
-
2次元における外積について
-
ナブラ ラプラシアン
-
Aはn次正方行列とする。零行列...
-
高校教科書のベクトル表記について
おすすめ情報
間違い・・・三次元極座標(r,θ,φ)の発散において、θ=π/2と置き換えθに関する偏微分の項を消せば二次元極座標になる
訂正・・・三次元極座標(r,θ,φ)の発散において、θ=π/2と置き換えθに関する偏微分の項を消せば二次元極座標における発散を表す演算子になる
間違い・・・二次元極座標においてベクトル場A(A1,A2,A3)の発散のrに関する項
訂正・・・二次元極座標(r,θ)においてベクトル場A(A1,A2)の発散のrに関する項