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日本人でもよく分かっていない日本人の宗教観を外国人に説明するときあなたならどう説明する?
ちなみに私なら「日本では神と宗教は別だ」と言ってみる。

A 回答 (6件)

一言でいうなら「日本人は日本教というオリジナルな宗教を持っていて、ほとんどの日本人がこれを信じている」と言います。

日本教というのは、日本の文化習俗をするどく考察した故山本七平氏の造語です。

もう一言足すことができるなら「日本の宗教はキリスト教化する前のローマと同じ多神教ですが、日本人は『宗教』というのは一神教のようなものを言うのだと勘違いしています。ですから、自分たちは『無宗教です』と言ったりしますが、日本にも信仰と宗教はあります」と付け足します。

>日本人の宗教観を外国人に説明するとき
この問題は、外国人に説明する前に日本人に説明する必要があります。その点で質問者様のいう「日本では神と宗教は別だ」というのは、ある程度真理をついていると思います。

本来「宗教」というのは、道徳と行動規範が一緒になっているものです。キリスト教でもイスラム教でも仏教でも、やっていいことといけない、ことやるべきことや心の有り様などは、宗教の経典に書いてあるか、師匠(牧師や仏僧や神主など)が教えてくれるものです。
 しかし、日本の神様は「ただそこにいる」だけで、特に何かを教えてくれたり導いてくれたりはしません。ですから日本人は「道徳と宗教は別のもの」だと思っているのです。
 でも、その割には「宗教」というものは「キリスト教のように経典があったり、教会などで熱心に祈るものである」と西洋的な価値観を受け付けられていますので、日本人としての自分たちの行動が「宗教的行為」に該当するとはまったく思わないのです。

で、そう思っていない日本人が起こしたトラブルのエピソードがあります。

 いろいろな国から来た学生が住む寮がありました。その寮の規則に「他人に自分の宗教を押し付けないこと」とありました。イスラム教徒ならお酒を飲めないので、他宗教の人が酒を飲むのを咎めたりしてはいけない、ということでした。そこに日本人の学生がやってきました。彼は亡くなった祖母をすごく慕っていて、毎朝祖母の写真に炊き立ての最初のご飯を上げるのを習慣としていました。しかし、その寮のキッチンには炊飯器が一つしかなく、朝早く共同で炊くと、彼がお供えする前にご飯を食べてしまう人もいたのです。

そこで日本人の彼は「朝一番のご飯は私によそわせてほしい。朝早く食べるなら起こしてくれていいから、先によそわせてほしい」と寮のみんなに頼んだのですが、みんなは「それは、宗教行為を持ち込まない、という規則に違反するからできない」と拒否しました。しかし日本人の彼は「これは宗教行為ではない、単に祖母に炊き立ての一番のご飯を上げたいだけなんだ」と言ったのですが、誰もみとめてくれなかったのです。

このエピソードを見て、多くの日本人が「最初の一すくいのご飯を祖母の遺影にお供えするのが宗教行為?」と思うのですが、先ほど説明したように多くの国では、行動規範=宗教ですから、なんらかの行動は主教的な縛りであると考えてしまうのです。

そして、問題は「日本人が宗教をどのように捉えようと、多くの外国人はそのように捉える」ということです。じっさいのところ、先ほどの日本人の行動について、中国人と韓国人なら「宗教行為とは呼べない」と賛同してくれる可能性があります。

外国人に説明するためには、この日本人の独特な宗教観と行動規範を説明する必要があります。これを説明して初めて、初詣をすること・葬式の方式・教会で結婚式をあげること・クリスマスを祝うこと、が外国人にも納得がいくようになるからです。

という前提を踏まえて、私が外国人に日本人の宗教観を説明するなら、
「日本は多神教です。そして道徳と倫理観は古い中国の儒教という教えを基礎にしています。ですから、日本人は宗教と道徳や倫理観が同じところから来ている、とは思っていません。それが、外国人からみて日本人の宗教感が奇妙に見える最大の理由です。
 多くの外国人には日本人が「私は無信仰」というわりには、道徳や規律に沿った行動をするようにみえているはずです。
 ほとんどの日本人にも信仰心があります。神を敬う心・祖先を慈しむ心・慈悲や慈愛という心もあります。しかし、これらはどちらかというと儒教という道徳の教えを身に着けたもので、神様と対話して得たものではないのです。
 日本の神様はただそこにいるだけです。山の神は時に噴火したり地滑りを起こす代わりに普段は山の恵みを分けてくれます。海も同じです。日本人は箸や針のようなものや虫にさえ魂があること、トイレにさえ神様がいると言う考え方をするのです。これは「怖いものを恐れる気持ち」裏腹です。
 日本の神様は八百万いると言われています。仏様も阿修羅もキリストも「恐れ多きモノ」はすべて受け入れるのです。ですから、日本人は神社に初詣に行き、教会で結婚式を挙げ、仏式でお葬式をしつつ、クリスマスなども祝うのです。
 素晴らしいもの・怖いものはすべてカミと考えるのが多神教の特徴です。でも普段は道徳と神様を一緒のものとしては考えません、行動を律するのに神様は関係ありません。
 でも「宗教」というのはなんとなくキリスト教やイスラム教の信者のような規律や行動が必要なのだと思っているのが、日本人なので「あなたの宗教はなんですか?」と聞かれても「いや、私には信じている宗教はありません」というこたえになってしまうのです。すべての神々を信じる日本人には「特に思い当たる神様」はふつう居ないからです。」
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この回答へのお礼

日本人の特徴がよくわかります。

ご回答ありがとうござました。

お礼日時:2015/10/02 10:50

日本人に限らず、どんな国の人でも、民族の宗教観を説明できないと思います。


日本人にもいろんな人がいます。
いろんな宗教に入っている人もいます。
それらの宗教観をひとまとめには出来ないでしょうね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

もちろんひとまとめというわけにはいかないですね。

お礼日時:2015/10/01 22:24

日本独自の宗教というのは、神道です。



だから神道を説明すればよいと思います。

この神道ですが、他のと対比すると
その性格が良く判ると思います。

神道にはキリスト教のような、教義も、聖書のような
経典もありません。

あるのは、先祖を想い、自然を畏れる、という
心情だけです。

神道の信者だ、という自覚も不要の宗教です。
だから、ほとんどの日本人は、信者という自覚を持って
いません。
文科省の調査では、信者数1億1千万人で、仏教と
9千万人です。
つまり、神道がこのように自覚すら不要な宗教なので
こういうことになるのです。

それでも、先祖、自然を想い畏れれば、それで信者
認定です。
そういう曖昧な宗教なのです。

神道には、善悪はありません。
有るのは、日本の美しい自然への畏れからくる、
清浄か不浄か、です。
穢れ思想てのがそうです。

だから日本人は、悪い奴、といわれるよりも
汚い奴、と言われるほうがイヤなのです。

この神道は、多神教です。
八百万の神々がおります。
トイレにも神様がおります。

釈迦も、キリストも、八百万神々の一人に過ぎません。
あるユダヤ教の学者が、これをうらやましがり、
世界がこうなれば、宗教戦争は少なくなるだろう
と指摘しています。

中国の道教も多神教ですが、道教の神様には
偉い段階があって、それぞれ人々を監視して、
悪いことをすると、天帝にチクります。
中国の官僚組織とよく似ています。

そして、道教にも教義や経典は無いことはないのですが、
キリスト教のようにはっきりと体系だったものでは
ありません。

その価値観は、日本の清浄に対し、富貴、長寿という
はなはだ現実的、俗的なものです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

なるほど、やはり基礎は神道ですね。
多神教は他の神を否定しないというのが現代において大きな利点なのかもしれないですね。

お礼日時:2015/10/01 22:23

日本人は「甘えん坊」ばかりだから、信仰心が


起こらないのです。

そう、はっきり言っちゃいます。
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この回答へのお礼

甘えん坊ですか。

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2015/10/01 22:02

教会で結婚式を挙げた夫婦がクリスマスを祝った次の週に、近くの寺に除夜の鐘を叩きに行き、次の日は神社に初もうで。


死んだら一度も説教を聞くつもりのない寺のお墓に入るつもり。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

日本人からするとそれが普通なんですけど、おそらく外国人には全く理解できないでしょうね。

お礼日時:2015/10/01 08:54

自分は、戦時中の天皇神格化が、敗戦と共に崩れ去ったのが大きいのではないかと勝手に思っています。


精神的な拠り所となる部分において、厳格な思想統制を布いたにも関わらず、今や影も形もありませんからね。
それが今の日本のフワフワした宗教観に繋がっているのではないか、と。
「付喪神」のような、完全に遺伝子に根付いた思考回路は不変のものですが。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

確かにあの戦争は日本人にとってジハードだったのかもしれませんね。

お礼日時:2015/10/01 00:18

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