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1) パリの事件を見て不思議に感じたことがあります。イスラム原理主義者によるテロの攻撃先、あるいは憎悪の向け先は、なぜいつも欧米なのでしょうか?

私の僅かな知識では、たしかイスラム教はシーア派とスンニ派で対立していると聞きます。これが世界のあちこちでトラブルが起こる原因になっていると思うのですが、例えば今の IS はイラクの残党、つまりスンニ派がメインになっていますよね? 

となると、例えば敵対するイランなどシーア派の国と激しい対立があっても不思議ではないと思うのですが、IS とイランの間で激しい戦争があったなんて話は聞いたことがありません。 いつも関係のない欧米が攻撃されます。

もし空爆だけが原因だとしても、まだ謎が残ります。 なぜなら例えば、ビンラーディン。 かれはサウジアラビア出身ですよね。 で、アメリカがサウジに基地を置いているのに反発してニューヨークを攻撃したと聞いています。 でも本当はアメリカに基地を貸したサウジ政府に全ての責任があるのに、なぜアメリカだけが攻撃の的になったのでしょうか?

メッカの巡礼など絶好の攻撃の的になるように思うのですが・・

2) シリアなどの難民問題が大きくなっていますよね。 彼らは全て欧米に向かおうとしているのですが、なぜ他の中東諸国に移住しようとしないのでしょうか? 宗派が同じであれば、キリスト教が占めるヨーロッパなんかより、はるかに住みやすいと思うのですが、なぜなのでしょうか?

ヨーロッパに行ったって、貧困と差別が待っているだけというのは様々な情報で知っていると思います。

それとか、中東諸国は難民たちに何か救いの手を差し伸べているのでしょうか? それとも知らん顔でしょうか?

この辺がよく分かりません。

A 回答 (5件)

1) パリの事件を見て不思議に感じたことがあります。

イスラム原理主義者によるテロの攻撃先、あるいは憎悪の向け先は、なぜいつも欧米なのでしょうか?

イスラム教とキリスト教の対立は十字軍に始まります。イスラム教徒からすれば、キリスト教徒は常に殲滅すべき相手なのです。そこを意図的に教え込む暴力主義の指導者がいるので、欧米でのテロが多発することになります。

私の僅かな知識では、たしかイスラム教はシーア派とスンニ派で対立していると聞きます。(中略)、IS とイランの間で激しい戦争があったなんて話は聞いたことがありません。 いつも関係のない欧米が攻撃されます。
ISISはスンニ派です。トルコは他宗教・シリアはスンニ派が多数・イラクはシーア派が多数です。そしてISISが占領している地域はクルド人自治地域と重なるため、ISISと一番激しく対立しているのはクルド人です。

ISISとイランは少し離れている上に「イスラムの理想」が同じなのです。ISISが目指しているのは「イスラム教儀が国のすべてを決める神政政治国家」であり、イランはまさに国家最高指導者にイスラム教の指導者をいただく神政イスラム国家です。宗派は違いますが、ISISが目指す理想の国家像をもっているイランを攻撃する理由はいまのところありません。

逆にトルコやシリアそしてフセイン亡き後のイラクは堕落した西洋主義に毒されており、シリアの現政権はアラウィー派(シーア派の分派)であるために、この3カ国に対してISISは攻撃を仕掛けている、ということなのです。
単に宗派の違いというだけでなく、西洋主義に毒されているか・神政政治を行なっているか、少数民族がいるか、などの理由によって違ってくるのです。


もし空爆だけが原因だとしても、まだ謎が残ります。 なぜなら例えば、ビンラーディン。(中略)なぜアメリカだけが攻撃の的になったのでしょうか?

どれほど優れた指導者であっても、兵力になる民衆の意思は無視できませんし、スポンサーの意向も無視できません。ビンラーディンに協力する人々や兵力の中心であった民衆は「反西洋主義」で結束していたのです。そしてテロを行なう場所は、第2次大戦後から世界を牛耳り西洋主義を押し付けてきた「アメリカ」以外はないわけです。特に2001年ぐらいは、10年前に終了した米ソ冷戦の痕跡が残っており、冷戦中はアメリカの都合で協力してきたのに(ソ連などの共産主義は宗教を否定しているのでイスラム教も資本主義側に協力した)冷戦が終わった後は、資本主義的という名の西洋主義の押し付けに反発が高まったのです。
その結果、冷戦時代の覇者である「アメリカ」にテロの矛先が向いたのが2001.9.11です。

メッカの巡礼など絶好の攻撃の的になるように思うのですが・・
メッカは宗派を超えた巡礼地です。メッカを攻撃する、ということはイスラム教そのものを否定することです。そんなことをすれば、ISISを支持している民衆もスポンサーも離れてしまいます。

2) シリアなどの難民問題が大きくなっていますよね。 彼らは全て欧米に向かおうとしているのですが、なぜ他の中東諸国に移住しようとしないのでしょうか? 宗派が同じであれば、キリスト教が占めるヨーロッパなんかより、はるかに住みやすいと思うのですが、なぜなのでしょうか?

アラビア半島の諸国はそもそも強烈に移民を制限しています。市民になると、石油の恩恵でほとんどのサービスがただで受けられるからです。その代わり、絶対王政を受け入れることが市民権の条件です。ですから、移民のように王政を受け入れるかどうか分からない人々を入れて、自分たちの分け前を与えることはしたくないし、王族も国内が不安定になるのを嫌います。ですから、余裕のあるイスラム教国は難民を受け入れないのです。

結局のところ「誰が受け入れて、飯を食わしてくれるか」というところで欧州しかない、ということです。特にドイツは迫害の歴史を反省していますので、迫害された難民はすべて受け入れる、という理想があります。

他の西欧諸国も中東を植民地化した歴史があるので、難民を受け入れる体制をとるのです。その結果が2世3世世代のテロリストを生んでいるとすれば皮肉以外のなにものでもありません。
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この回答へのお礼

詳しいお答えをいただいて、ありがとうございました。
自称イスラム国とイランって、宗派が対立するので、激しい憎悪を持っているように思ったのですが、
実際は違うんですねえ。勉強になりました。

ところで、湾岸諸国というか富めるイスラム諸国は、やはり難民を受け入れていないんですね。
たしか宗祖のモハメッドは貧しい者たちを救うことを教えたはずですが、宗祖の教えに背いているのが
現状のようですね。

とすると、いくら考えてもテロの対象とすべきは欧米ではなく、湾岸諸国のような感じがします。

お礼日時:2015/11/19 17:54

何か少しピントが外れている。



基本的には富める国対貧しい国、既成の国で現状の変更を好まない国対、新興国で現状変更を進めたい国
で対立抗争が起きている。
たまたま、富める国が米国欧州であり、貧しい国が中近東。
したがって、日本は標的です。
第二次大戦後、ドイツは多くの移民難民を受け入れてきました。
確かドイツは出生地主義でしたので、ドイツで生まれれば出身がどこであろうと、ドイツ人です。
そして、ドイツ国内には多数のトルコ出身者がいます。
アラブの国から見ると、ドイツは富める国で、自分の子供はドイツ人になれる素敵な国に見えるでしょうね。
ゲルマン系ドイツ人はそのことを苦々しく思っています。
自分がもらうべき給料を安い労働力であるトルコ系ドイツ人が奪っている。
そのうちドイツもアンチ移民の国になるでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
基本は貧困層の富裕層に対する憎悪があるわけですね。

となると、本当にテロの対象にすべきなのは、同じイスラム教徒なのに、
自分たちだけ裕福になって、また難民たちを一切受け入れようとしない
湾岸諸国のような感じがしますが、この辺がよく分かりません。

お礼日時:2015/11/19 17:59

"なぜいつも欧米なのでしょうか?"


  ↑
中東の混乱は、総て欧米が原因だからです。

1,かつて欧州は中東を植民地として、石油を
 強奪し、豊かな生活を手に入れました。

2,欧州は、植民地政策として、民族間、宗教間
 の対立を煽る政策を故意に採りました。
 例えば、少数派の宗派に、多数派の宗派の人間を
 支配させるなどです。
 これを、間接統治といいます。
 そうやって、憎悪が宗主国に向かわないように
 したのです。

3,更に、欧州は、宗派、民族を無視して、勝手に
 国境を造りました。

こういうことが原因で、中東は年中紛争している
のです。

更に、近年ではイスラエル建国です。
これはパレスチナに住んでいた人を追い出して、建国
しました。
追い出されたパレスチナ人は、難民です。
その数、数百万。

近年ではイラク戦争です。
無実の罪を着せた米国はイラクを侵略し、10万を殺害し
それがイスラム国誕生に繋がります。



”なぜ他の中東諸国に移住しようとしないのでしょうか?”
     ↑
サウジなどの中東お金持ち国家が、強硬に
拒絶しているからです。
そういう情報には敏感です。
最も見込みがあり、職のある欧州に向かっているのです。



ヨーロッパに行ったって、貧困と差別が待っているだけと
いうのは様々な情報で知っていると思います。
     ↑
それでも食うや食わずの、戦争ばかりしている
母国よりもマシ、と考えているからです。



”中東諸国は難民たちに何か救いの手を差し伸べているのでしょうか? それとも知らん顔でしょうか?”
    ↑
救いの手をさしのべていませんし、知らん顔でも
ありません。
強硬に拒絶しています。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
私も戦前からの中東における欧米の無茶苦茶を聞いたことがあります。
「アラビアのロレンス」って、まるで英雄扱いですが、その実はアラブ人の信頼を裏切った卑怯者というのが
真実らしいですね。 混乱だけさせて、さっとイギリスに帰国したとか。
そう考えると、今の欧米の混乱はまさに「報い」と考えられ、せいぜい苦労するがいいと感じてしまいます。

ただ他の中東地域が難民の流入を強硬に拒否しているというのは知りませんでした。
日本の報道では扱いませんね。事実を知りたいのですが・・・

お礼日時:2015/11/18 14:24

1.いつも他の中東地域でやってますけど、日本じゃニュースにならないのです。


アルジャジーラのネット配信でもみてください。

2.規模からいえば、欧米に向かうのは10%程度です。
そもそもパスポート持ってないと行けません。

3.それでもシリアないで殺されるよりマシだということです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
他の中東地域でも宗教対立でテロが起こっているという事なのでしょうか?

お礼日時:2015/11/18 14:19

結局はそういう風に仕向けてるだけ。

空爆の正当性も高まる。正と悪を作って利益をあげる!シナリオ通り。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
結局、欧米が今のような混乱を意図的に作り出しているということになるのでしょうか。
で、どこかの企業が儲かる・・

お礼日時:2015/11/18 14:18

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