
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
#1です。
#1にてやや根拠に乏しい回答をしまして、失礼をいたしました。
先の回答では、現在その読みがないものでも、その文字のイメージから別の読み方をされる可能性があるということで回答いたしました。
例えば、他の例で言うと
・消耗:×ショウモウ・○ショウコウ
(現在では辞書に「モウ」という読みもあるが、元々は「コウ」)
http://www.nifty.com/cgi-bin/dic_search.cgi?book …
・独擅場:×ドクダンジョウ・○ドクセンジョウ
(ただし、現在は「独壇場」と「壇」の字を使って一般化している)
http://www.nifty.com/cgi-bin/dic_search.cgi?book …
などです。
しかし、「勝」を「トウ」という読みが人名読みに限られることから、#3さんのおっしゃる「漢字の音に由来する「名乗」は稀」というのは、至極妥当な考え方だろうと思います。
その根拠としては、人名の「勝」を「タフ」と表記してある文献があれば確実だと思います。なぜなら、音読みが元になっているとしたら、旧読みも同じ「トウ」ですから、「タフ」ではなく「トウ」となるはずだからです。しかし、残念ながら見つけることができませんでした。
ただ、同じ「トウ」を人名読みに持つ「任」(松任谷由実の「トウ」ですね)には、辞書によれば「勝」と同じく「たえる(たふ・堪ふ)」の意味があり、昔の人名にも安倍貞任・宗任(あべのさだたふ・むねたふ)などあります。
http://www.cnet-ta.ne.jp/p/pddlib/biography/aha. …
ですから、「勝(タフ)」もこれと同じ類ではないかと考えられます。
ということで、#3さんのおっしゃる「タフ→トウ」というのがおそらく正解だと思います。いずれにしましても、不確かな情報から回答しましたことをお詫びしますとともに、誤りを指摘して下さった#3さんに深く感謝いたします。
参考URL:http://www.cnet-ta.ne.jp/p/pddlib/biography/aha. …
No.4
- 回答日時:
情況証拠1
「勝」に「トウ」という音は存在しないこと(その存在が証明できないこと)。
情況証拠2
漢字の音に由来する「名乗」は稀であろうと思われること。
状況証拠3
「たふ」は平安初期、文字通り[tafu]と発音されていましたが、11世紀頃、ハ行転呼(文節の頭以外に位置するハ行音がワ行音に変化する現象)の一般化によって、[tawu]=[tau]と発音されるようになります。中世になると、二重母音[-au]の部分が長音化して「オー」と発音されるようになります。したがって歴史的仮名遣で「たふ」と書かれたものは、中世以降「トー」と発音されたわけです。その「トー」は、現代仮名遣では「とう」と表記されます。上記の回答内容は、機会がありましたら「国学大辞典」「国語学研究事典」「国語史辞典」等で「ハ行転呼」「オ段長音」「歴史的仮名遣」「現代仮名遣」といった項目をご確認ください。
以上の情況証拠により、先の回答をさせていただきました。ただし、オ段長音における開音と合音の区別については割愛いたしました。
No.3
- 回答日時:
「勝」の古い訓に「たふ」があります。
現代語の「堪える」「耐える」と同じ意味です。参考URLの(5)をご覧下さい。「勝」の「とう」という読み方は、この「たふ」を現代仮名遣で「とう」と表記したもの、ただそれだけの話です。
参考URL:http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%BF …
この回答への補足
返信ありがとうございます。
「たふ」という訓があるのは初めて知りましたが、それが由来だという根拠を知りたいです。ソースはありませんか?
No.2
- 回答日時:
今調べたことなので確かかどうかはわかりません。
まず、漢字の中には人名に使ったときに特別な読み方をするものがあります。
たとえば「一」は「おさむ・か・かず・かつ・くに・すすむ・ただ・のぶ・はじむ・ひ・ひで・ひとし・まこと・まさし・もと」等ですね。
このような読み方を「名乗(なのり)」というそうです。
http://www.taishukan.co.jp/kanji/kanji_yogo.html …
実際に「名乗辞典」とか「戦国名乗辞書」とかいうものがいくつか発売されています。
で、この「名乗」ですが、元は武家・公家の成人男子の実名を「名乗」といったそうです。
大石内蔵之助良雄なら〈内蔵之助〉(くらのすけ)は通称で、〈良雄よしお〉(よしたか)が「名乗=実名」です。
この名乗に用いる漢字を「名乗り字」といい、〈経・雄〉をツネ・タカと読むなど独自の訓読みを持つ場合があったそうです。古くは「名字」とも呼んだそうです。
その「名乗り字」が平安時代の色々な出来事の中で、
平安末期には「名字」として他の漢字とは区別されていたようです。
その後「名字」は室町・鎌倉・江戸と発展していったようですが、反面その特殊な「読み方」を嫌がる識者もいたようです。
それで現在、戸籍法では使える漢字は制限していますが、その読み方は制限をしておらず、「名乗」の名残が残っていると思われます。
http://www.google.co.jp/search?q=cache:d7K4J3OwK …
で、回答はなぜ「勝」が「とう」と読めるかというと♯1さんの回答と同じです。
「勝」は形声文字であり意味を表す字と音を表す字が組み合わされて出来た字です。
この場合♯1さんの書かれた[勝-力]ショウ=トウは、元は「上げる」の意味を表す「丞」という字のようで、「丞」+「力」で「力を入れてものをもちあげてること」ひいては「かつ」「たえる」の意味を表すようになったそうです。
全然回答になっていないですね、ごめんなさい。
No.1
- 回答日時:
「勝」の成り立ちについて、漢和辞典を引くと、
【形声。力が意符。[勝-力]ショウが音符。】
とあります。(※[ ]は勝から力を引いた部分。漢字が出せないのでこう書きます)
一方、同じく[勝-力]を持つ漢字である、「騰(トウ)」「謄(トウ)」については、
【[勝-力]ショウ(転音トウ)が音符。】
となっています。
つまり、[勝-力]という文字は、もともと「ショウ」という読みであったが、他の文字と複合して読む時に「トウ」という読みも発生した、ということです。
ですから、これを音符に持つ「勝」を「トウ」と読むことは妥当であり、むしろ、かつて「トウ」という読みを持っていたものの、長い年月の間に廃れ無くなってしまった、という可能性もあると思います。
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