牛、豚、鶏、どれか一つ食べられなくなるとしたら?

なぜ紙切れに価値があるのか分かりません。
金本位制度は授業中に納得したんですが、管理通貨制度がいまいち分かりません。
なぜ金と交換できるという保証がないのにもかかわらず、世界中で採用されているのですか?

A 回答 (5件)

男子高校2年生さんが知りたいのは、兌換紙幣のような裏付けのない通貨制度がなぜ採用されているのかということではないでしょうか。


私は、第一にその国の経済規模をより大きくできる、つまり取引を活発化させることができるということと、第二に市場コントロールができるようにするためではないかと考えています。


 ◆

金をはじめとした貴金属や宝石類は(思想的な話は別にして)長い間ほぼ世界共通で価値を認められているものです。特に金本位制度の場合では、紙幣の額面に見合った金と交換できるということが保証されていました。ということは当然ながら、その国で実際に持っている金の価値以上には、紙幣などを発行できないということになります。
あたりまえと言えば当たり前なのですが、いつまでもこのままだと困ってしまうことがあります。
その通貨が流通している社会において、様々な取引が活発に行われるようになると、それらの取引に必要な通貨もたくさん必要になってくるからです。

たとえば、怠け者ばかりの国民と、欲の無い国民ばかりだったとすれば、金本位制度でも国内の経済取引はまわるかもしれません。極端なことを言えば、店に行っても物がない、便利なサービスもない、畑でも作って空腹を満たすしかない、といった社会です。
これはこれでひとつの経済社会のありようでしょうが、近代市民の価値観からすれば「幸せ」な状態とは言いにくいかもしれません。

それではそんな国民が、「もっと金儲けしていい暮らしをしたい」と考えるとしたらどうでしょうか。ガンガン働いて、ガンガン金を儲けて、そしてたくさんお金を使っていい暮らしをしたいという人が多い国です。
汗水たらして必死に働く人も出てくるでしょうし、人が喜ぶものを作って売ったり、便利なサービスを提供して、その対価としてより多くのお金を集めようとする人も出てくるでしょう。
こうやって国内のあちらこちらで、たくさんの「取引」が行われるようになると、貨幣がたくさん必要になります。
「オレはこれだけ価値のある仕事をしたんだから、もっとたくさん金をくれよ」という人があふれてくるからです。

つまりこれが、国内経済が活発になっている状態です。
金本位制度の時代よりももっとたくさんの「モノ」や「サービス」が生み出され、お金と交換に国内をぐるぐる回り始め、その国内総量も大きくなり、スピードも加速してきます。

こうして、国の金庫に存在する金以上の通貨が出回ることにより、経済が活発化し、国民の生活はより向上するものと考えられます。


 ◆

それで、本題に戻ります。
金に交換できない貨幣に価値はあるのか。
これはやはり、ほとんどの日本国民が、日本円なら日本円を価値のあるものと考えているからとしか言いようがありません。一種の「共同幻想」です。
しかしながら、ほとんどの日本国民が(売り手となる場合も買い手となる場合も)そう考えているのだから、日常生活において日本円での取引が成立するわけです。

よく「日本政府を信用しているから」などといいますが、理論的にはそうだとしても実際問題は、自分が手にした日本銀行券や鋳造硬貨(あるいは預金残高や電子マネーなど)が、いろんなモノやサービスと交換できると信じているから、知っているからということになるでしょう。

あとひとつの「市場コントロール」ですが、金本位制でなければ、国家が自由に紙幣などを印刷・発行したりできるので、インフレやデフレといった経済の動きを、ある程度コントロールできるということが考えられると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました!
具体例もあり、とても分かりやすかったですm(_ _)m

お礼日時:2016/02/20 20:02

とても素晴らしい考え方だと思います。


実は私も日本は金を大量に買って金本位制度に戻すべきだと思っております。特にアメリカの国債を買うくらいなら金を買っていた方が良いと思います。そうすれば、日本の意思だけで世界の金融をコントロール出来ます。
 紙幣が信用できないと思うのでしたら、持っているお金を全て金に替えれば良いのです。ただし金は値段が上がったり下がったりしますので買う時は慎重に考えて下さい。
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金と交換出来るという事で信用を作り


その信用を元にお金を発行してるだけです
金との交換が無くなっても、潰れないだけの信用が出ていれば
金と交換出来なくても使用出来ると思います
金と交換が無くなれば、通貨の扱いがし易くなるので、採用が多いのです
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金券…ですよ。

お札は。
金を持ち歩くと面倒ですから、金と同じ価値があるものとして国から紙幣が発行されています。
金塊を持ち歩いても良いんですよ。
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「金(きん)」だって、人間どうしが「価値あるもの」としているから、価値が「保証されている」と判断しているだけです。


 だったら、「紙」でも同じでしょう。

 トマス・モアの「ユートピア」には、金(きん)を「卑しいモノ」と考えるよう、「便器を金で作る」話がありましたね。(単なる「金属」のひとつに過ぎないということで。でも、この本、何と1516年に書かれています)
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この回答へのお礼

金は無条件で価値あるものだと決めつけていたので、その発想は思いつきませんでした。
ありがとうございますm(_ _)m

お礼日時:2016/02/20 20:04

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