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「先生は多岐にわたって活躍されていらっしゃる」は正しいと思いますが、では「先生のご活躍は多岐に渉っていらっしゃる」は、間違いですか? 教えてください。

A 回答 (8件)

再び 「ていらっしゃる」について


わたし自身の考えが足りなかったのですけれど、「『多岐にわたる』を尊敬語にすることがきない」というのは、至極当たり前の事でした。「多岐にわたる」は人間について使う言葉ではなく、当然「尊敬表現」はないに決まっているから。「ご活躍」であろうと、「ご研究」であろうと、「お荷物」であろうと,それを主格にして、尊敬語を使うなどできません。「『お荷物』がいらっしゃる」と言えないのと同じように、「ご活躍」が「多岐にわたる」という状態をどうして「いらっしゃる」と尊敬語で表現できるのでしょう。「神仏」は別にして、どんな貴重なものでも、たとえ「抽象概念」であっても、「~していらっしゃる」と言えるのでしょうか。

  質問者のあげられた、文章以外にどういう用例があるのか。積極的に肯定されるなら、その使用例を上げてほしいものです。(自分で作った用例ではなく)

 「青空文庫」の検索「ていらっしゃる」は1000件以上あったが、(おそらく実質はとんでもない数だろう)大半は「動詞の連用形+ていらっしゃる」であったが、それ以外の例を次に上げました。

前の大好きなお天道様は、どんなに見事に光り輝いていらっしゃるか! ほんとに立派なお姿でいらっしゃる。   宮本百合子「貧しき人々の群」
先生の心はそういう点で、普通の人以上に整のっていらっしゃるように思いました」「そんなはずがありませ     夏目漱石「硝子戸の中」
でも私にはそう見えました。内臓の位置までが調っていらっしゃるとしか考えられませんでした」「もし内臓が   夏目漱石「硝子戸の中」
あ、おかわいそうに。そのお子さんはさぞ会いたくていらっしゃるでしょうに」「左様、年のゆかない子供の身   中里介山「大菩薩峠 04 三輪の神杉の巻」
っていらっしゃる。この冬はお体もすこし疲れが出ていらっしゃるからすこしは軽い思いをなさる必要がありま   宮本百合子「獄中への手紙 04」
ですよ」「その代りお前だっていつまでもお若くっていらっしゃるじゃないか」 みんなが声を出して笑った。   夏目漱石「明暗」
て――、だんなの目のくり玉は、天竺までにも届いていらっしゃるこたあよっく心得ていますがね。でも、あば   佐々木味津三「右門捕物帖 07 村正騒動」

 同様に「KOTONOHA」の検索では500件中「動詞+ていらっしゃる」以外のものは次のとおりでした。

えています。ファンのみなさんの中にも、忙しくしていらっしゃる 方や、家庭や体調の事情などを抱えている方や、変わらず遊びに来てくれる方、
しちゃチェーホフだなんて、ぐっとオーソドックスでいらっしゃる 」 「ちがうわ。いまチェーホフがおかしいのよ。〈かもめ〉なんてお芝居、五木 寛之
じである。「○社の部長といえば、もう業界の名士でいらっしゃる 」などというのは見え透いているではないか。へたなおべっかの典型である。 斎藤 茂太
允におなりあそばしましたわ。たいしたご出世ぶりでいらっしゃる こと」 百合子ははこんできた蜜湯を将門にさしだすと、利発そうな瞳を大  谷 恒生
めすることもできるわ…ああ、麗美さまがたは受験でいらっしゃる し、もうご予定がおありかなあ…でもでも、こないだのお礼もしたいし、  久美 沙織
大した面なんでしょうねぇ・・・。あ?どんなお顔でいらっしゃる のか拝見したいもんでございます。    Yahoo!知恵袋
いる。この五十八年も実は<五十億建設蟹>を組んでいらっしゃる でしょう、整備新幹線。調査費十億。同額がまた鉄建公団の方にも組んで   吉原委員
袈裟に御心配申し上げますので、どのようにお悪くていらっしゃる のかと、お案じ申していたのでございました。近頃は内裏な 紫式部(著)/ 谷崎 潤一郎(訳)
おいて対処するだけの陣容がどういう形で整えられていらっしゃる のかが一つ、そして、この開発が行われる段階において海洋汚染というも   矢原秀男
に思うわけであります。人勧制度を尊重される立場でいらっしゃる ことは承知の上で、国家公務員の使用者側であり、あるいはかつ地方公務員  那谷屋正義
なたは高い目的をお持ちだしそれにまた、資産家でもいらっしゃる 。たとえば、旅行なんかは金のかかる趣味ですものね。カレリ   アガサ・クリスティー
ども、今お聞きしておりまして、委員は大変専門家でいらっしゃる 、私は素人で、ここに大臣にならせていただいて感じますことは、やはり  中村正三郎
わ」と京極七瀬。 「やめなさい。校長先生は多忙でいらっしゃる のだ」と犬塚教頭が言ったが、みんなの力で押しのけられた。 「校長先生    清水 義範
          沓掛さんは建設の方の専門家でいらっしゃる ので、おっしゃることを非常に私も的確に理解できる節がございます。   石原慎太郎
の有効利用について」の要望のことを御質疑になっていらっしゃる と思います。今さら申し上げるまでもなく、日米安保条約のもとで日本    後藤田国務大臣
。 「貴族の通例に洩れず、あなたも実践型の人物でいらっしゃる 。数学的手法が欠落しているということで、ひとつが失敗すれば次へ、    デイヴィッド・ブリン
                          「建設蟹」とは何?

 青空文庫の「お天道様」は太陽神、漱石の「心」「内蔵」は体の一部、またはその人間と同一視されるもの。「体も『疲れが出る』」は身体の状態と考えられ、
「だんなの目のくり玉」は「旦那」と一心同体と言っていいでしょう。「KOTONOHA」は「人間」及び「人間含む機構」以外を主格にとった表現見当たりません。

 「いらっしゃる」だけが問題ではないといわれれば、「いらっしゃる」(←「いらせられる」)と同様の「あらせられる」も考えたが、これは少し古い時代に「現身神(あらひとがみ)にあらせられる」と使われたもので普通人間には使われない。「おられる」も挙げられたが、これは専門家も首をひねるような敬語なので触れなかった。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2016/03/14 13:43

どちらも「間違い」ではありません。


 ただし、質問者が「先生は多岐にわたって活躍されていらっしゃる」をどうして「間違い」ではないと考えているかにもよります。「間違い」ではありませんが、けっこうクドい印象です。
 さらに言えば、「先生のご活躍は多岐に渉っていらっしゃる」も「間違い」ではないのですが、先行コメントのように異和感を持つ人が多いのなら、避けたほうがよいかもしれません。

 以下、詳しく書こうとするとたいへんなことになります。
 適宜リンクを張るので、必要に応じてご参照ください。
「活躍されていらっしゃる」は敬語でない形にするなら、「活躍して+いる」。
 前半を尊敬語にしたのが「活躍されて」(ほかにもいろいろある)。後半を尊敬語にしたのが「いらっしゃる」。
 これは二重敬語ではなく「敬語連結」。何も問題はないが、個人的にはクドく感じる。
 さらに「ご」をつけて「ご活躍されていらっしゃる」にすると敬度が上がるが、クドさも増します。
よくある誤用34──敬語編4 二重敬語
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n133372

 後半の「いらっしゃる」は「おいでだ」「おられる」にできなくはありません。
 ただし、個人的には「おいでだ」は「先生」に対して言うのはちょっと異和感があります(第三者に対してはOK)。「おいでですが、〜」とような形ならOKですかね。
「おられる」は、方言、尊大な言い方、老人語etc.……ととられかねないので、おすすめできません。
【「おられる」「~ておられる」という言葉を使いますか?】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9154673.html

「多岐に渉っていらっしゃる」は、敬語のルールとしては間違っていません。
 ただ、あえて「先生の(ご)活躍」を高めるよりも、先生自身を高めるほうが素直なのでは。
 これが「先生の(ご)著書」や「先生の(ご)業績」を高めるのはOKだと思いますが、なぜか「先生の(ご)活躍」だとちょっと引っかかります。
 No.6のかたのかいたように「多岐にわたっている」の部分が尊敬語にしにくいせいかもしれません。
「ご多岐」はナシでしょうし、「おわたりになって」もヘンです。これが「あちらの横断歩道をお渡りになってください」だと、異和感がずっと弱くなるのですが。
 そこで「いる」だけを敬語にしているあたりに少し無理があるのかもしれません。このあたりは慣例によるところが大きいような。
 下記が多少役に立つかも。
よくある誤用33──敬語編3 自分の行動などにつく「お/ご」
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n133134
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2016/03/12 17:46

「いらっしゃる」は便利な尊敬表現ですが、安易な言葉でもあります。

「いらっしゃる」はもともと、「来る・行く・いる」の尊敬語として江戸時代から使われ始めました。「おっしゃる」「なさる」「くださる」との四兄弟で「五段特殊活用」をします。特に説明が必要なのは「補助動詞」としての使い方で、

 1.(動詞の連用形に接続助詞「て」を添えた形に付いて)「ある」「いる」の尊敬語。「原稿を書いて―・る」
 2.(形容詞の連用形に接続助詞「て」を添えた形、また形容動詞の連用形に付いて)補助動詞「ある」「いる」の尊敬語。「いつもお若くて―・る」「ご健康で―・る」      (「デジタル大辞泉」より)

 どこが便利なのかというと、「お書きになっている」という敬語表現は、「書いていらっしゃる」に直すことができ、「お美しいです」は「お美しくていらっしゃる」に、「お静かです」は「お静かでいらっしゃる」に直すことができます。
検証はしていませんが、ほとんどの「尊敬表現」は「ていらっしゃる」の形にすることができるでしょう。
 ご覧になる→「見ていらっしゃる」、お聞きになる→「聞いていらっしゃる」、召し上がる→「食べていらっしゃる」
こういう表現ができないのは、おそらく「いる」「ある」「おる」の(存在を含む)「状態動詞」だけでしょう。ただし、人間に関することに限られ、「山がそびえている」は尊敬表現そのものがありませんから、話は別です。
 「尊敬語」に困ったら、「ていらっしゃる」を使えばいいと言えます。さらに「ていらっしゃる」は前回の回答に書いた通り、既に出来上がっている尊敬表現に「上乗せする」形で「召し上がっていらっしゃる」のように、することもでき、確かに便利ですが、その一方で「安易さ」があることも事実です。
 
 問題の「先生のご活躍は多岐に渉っていらっしゃる」は、「先生のご活躍は多岐に渉っています」といっても、敬語の使い方もしらないと、すべての人から非難されることはないでしょう。「先生」が敬意の対象になる場合は、その所属物も対象になります。
 まず、「先生のお荷物をお持ちします」というように、謙譲語の対象になることは常識ですが、その「お荷物」が尊敬語の対象になるでしょうか。「先生のお荷物はあそこに置かれていらっしゃいます」は言えないでしょう。「先生はお荷物をあそこにおいていらっしゃいます」は当然言えるが、その尊敬の対象は、荷物ではなく、先生の「置く」という動作であるのは言うまでもありません。「先生のお宅は瀟洒(豪華)でいらっしゃいます」もやはり違和感があります。いや、事物ではなく、動作性の語を持ってくるべきだと言うことなら、
 「先生のご研究の対象は、大変広くていらっしゃいます」も「先生のお心は、大変広くていらっしゃいます」と人間対象の方が明らかに自然でしょう。
 結論を言えば、「先生の活躍は多岐に渉っている」の部分を尊敬表現にする方法が思い付かなかったので、便利な「ていらっしゃる」をくっつけたのが、正直なところでしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2016/03/11 18:55

「活躍」が主語の場合でも尊敬表現が可能か、というご質問と受け止めてお答えいたします。


尊敬語の定義は、文化審議会答申<敬語の指針>14ページによれば、【相手側又は第三者の行為・ものごと・状態などについて,その人物を立てて述べるもの。】とされています。
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/so …
「先生のご活躍は多岐に渉っていらっしゃる」の場合、「活躍」は【相手側(先生)のものごと】と捉えることができますので、「(先生の)ご活躍」と言って不自然にならないとのと同時に、その活躍が「多岐に渉っていらっしゃる」と表現して全く問題ありません。
無生物であっても、敬意を払うべき人物に属している事柄であれば尊敬語を使うことができる、ということです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。とても参考になりました。

お礼日時:2016/03/10 16:11

敬語の難しさを感じる例ですね。

前提の
 「先生は多岐にわたって活躍されていらっしゃる」
からして、No.3の方のご指摘どおり問題があります。
「ご活躍(だ・である・です)」
「活躍していらっしゃる」
「活躍される」(+ていらっしゃる)
「(ご)活躍なさる」(+ていらっしゃる)
「ご活躍になる」
一般には、「て」を挟んで二つの尊敬表現が続くときは「二重敬語」とは考えないとされていますが、わたしに言わせれば「なんでこんなにいろいろな言い方ができるの」と感じます。
 さて、「先生のご活躍は多岐に渉っていらっしゃる」ですが、言葉の上から言えば「ご活躍」という行為に尊敬語を使っていることになります。しかし、その行為には動作主があり、その動作主に敬意を表すため「ている」を「ていらっしゃる」にしたわけです。多分違和感を持つ人は多いでしょう。一度アンケートでもとってみたらどうでしょう。わたしは違和感がある方です。
 こうした類例がないわけではありません。
 「ご希望が<おあり>でしたら、お申し込みください」
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2016/03/09 20:43

「先生は多岐にわたって活躍されていらっしゃる」


「(さ)れる」と「いらっしゃる」で二重敬語なので、くどい。
まちがっているとは言わないが。


「先生のご活躍は多岐に渉っていらっしゃる」
「先生」ではなく、「先生の活躍」に敬意を払うことになる。
これは微妙なところなのだが、違和感を覚える人が少なからずいる以上、避けた方が無難。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2016/03/09 20:41

一応秘書検定2級持っている者です。


「先生のご活躍は多岐に渉っていらっしゃる」は間違っていないです。
「先生のご活躍は多岐に渡っておられる」でもOKです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2016/03/09 14:24

主語と述語の対応を考えてください。



「先生は...活躍されていらっしゃる」:正しい。

「ご活躍は...渉っていらっしゃる」:間違い
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2016/03/09 14:23

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