国の借金と金利

Question

よく日本の借金１０００兆円、金利が１％上昇したら１０兆円の負担増、などと聞きます。私の疑問は仮に今金利が１％上昇しても、過去の借金は借りた当時の金利が適用されるので、すぐには１０兆円の負担増にはならないのではないか、と思うのですが。どうなのでしょうか。

ga111 · Accepted Answer

>私は、将来財政破たんの恐れから国債が売られ、物価状況にかかわらず金利が４％とか５％に上がったらどうなるのか心配しているのです。

その可能性はほとんどないですね。今までの財政状況でも金利は下がり続けており、ちょうどギリシャと逆です。世界最低レベルの金利です。また、日銀や国内の個人、銀行や保険会社がほとんどの日本国債をかっていて、アメリカなどと逆で非常に安定しています。

covanonki · Answer

日本国債の「金利」は、一般的にイメージされているような「金利」とは少し異なる動きをします。

国債を発行する仕組み
http://nonkinonki007.blog.fc2.com/blog-entry-26.html

上記サイトにも掲載している通り、国債の金利は「入札」によって決定します。金利には「複利」と「単利」があるのですが、国債の金利は「単利」。

つまり、入札時に決定した「金利」に従って、例えば10年物国債であれば10年後、1年分の金利×10年分を元本と共にまとめて返済します。
ですから、いったん発行された国債が、その後の市場の動向によって金利が変動する、ということはありません。

ただし、現在国債はその返済方法として、「60年償還ルール」というものが採用されています。

国債を返済する仕組み
http://nonkinonki007.blog.fc2.com/blog-entry-27.html

これは、一度発行した国債は、返済期限が訪れても全額返済をする必要はなく、元本を60等分し、その額を発行後に経過した年数分乗じて返済し、残った額はすべて「借換債」を発行して借りなおします。

10年物国債であれば、10年後、全体の10/60を返済し、残る50/60は借り換えるわけです。

ただし、10年分の利息は償還期限が訪れたときに全額返済します。
この、借り換え時の利息を心配するケースもありますが、基本的に「借換債」は短期証券、つまり1年物国債で返済するケースがほとんどで、短期証券の利息は10年物国債の1/20程度です。

現在の国債の金利は0.2％程度ですから、仮に10年後に金利が10倍になっていたとしても、その金利は0.1％程度に過ぎないということになります。

また国債は、基本的に景気が悪い時に発行されるもので、景気が良くなると当然発行額は少なくなります。
国債の金利が上がるのは、市場に流通している国債の絶対量が減少するからで、国債の金利が上昇している状況とは、国債以外に魅力のある投資対象が生まれていることを意味します。

このことから、国債の金利が高金利になっている状況とは、すなわち景気が良くなっていることを意味します。
この時点では新規国債そのものを発行する必要性が薄くなっていますから、仮に長期国債の金利が２％程度にまで上昇していたとしても利払い額が返済不能なほど莫大なものとなることはまず考えられません。

国債の金利とは、1000兆円全体にかかるわけでなく、毎年償還期限を迎える国債ごとにかかってくる金利であることも知っておいた方がよいと思いますよ。

ga111 · Answer

もしも金利が１％上昇したら、イエス。

ただ償還国債分のお金をまた国債として発行すると思われるので、新発国債は徐々にその負担があがります。

もし、金利が１％上がるとしたら、そのときは２％インフレが達成されたとき（日銀の目的）なので、２％インフレを考慮すると、2-1＝1％で、逆に国は１％の得となります。

area_99 · Answer

日本国債の短期１年の利回りは-0.203％です。

単純に毎年役２兆円づつ元金が減ります。

少しくらい相場見てご質問ください。

10年物金利でも1兆円づつ減ってます。

日本国債の「金利」は、一般的にイメージされているような「金利」とは少し異なる動きをします。