プロが教えるわが家の防犯対策術!

現在レポートを書くためにカントについて調べています。
今混乱していてはっきり言って自分でもどこがわからないのかよくわからないのですが、倫理学を中心に書きたいと思っています。

そこでなにかカントの倫理学についてお勧めの本などあったら是非教えてください。

また、現代におけるカント哲学という点で、カント哲学がどのような影響を現代に与えているか教えてください。先日カリーニングラードで18カ国が参加した国際学会が行われたというのを目にし、現代におけるカント哲学について何か知っていることがあったら教えてください。よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

こんばんは


回答は、「カント哲学と倫理―現代カント研究の視点から」
とまとめてみました。

まずカントの倫理学について書くという場合には、定言命法(der kategorische Imperativ)を知っておく必要があるでしょうから、『実践理性批判』についての解説などを、西洋哲学史や思想史と呼ばれるものや、カントについての著作によって読んでおく必要があるでしょう。
しかし、この点はもう大丈夫ということですね、きっと。

そこで
>お勧めの本など
ですが、雑誌「現代思想」の、1994年3月臨時増刊「カント」にある、「普遍化の論理と相互承認の倫理」(342~358頁)がお勧めです。

この論文においては、序の見出しが「カント理解の現代的状況」というように、まず、カント解釈の中でも主に倫理を巡る研究史を示し、それから「定言命法」と「倫理」の問題を現代のカント研究の立場から論じていきます(注も57個付されていて、役に立ちます)。
また、この「カント」特別号には、アドルノ研究者の細見氏による「アドルノのカント論」(286~294頁)も見られます。

さて、今年、2004年度は、世界の各地でカント・シンポジウムや国際会議やゼミナールなどが非常に多く開催されています。カントの生誕地カリーニングラードにおけるものは、その一例に過ぎません。
2月12日の記念祝典の後、4月22日から24日に開催されたカリーニングラート大学による国際会議では、だいたい以下のようなテーマに分けられたようです。
1)異文化におけるカント受容
2) カントの理論哲学における先験性と先天性の問題
3) カント哲学における形式および超越論的論理学
4) カントの実践哲学における普遍主義
5) カントにおける人間と文化
6) カントによる生の構想

先述の「普遍化の論理と相互承認の倫理」という問題は、まさに四番のテーマですね。

しかし、
>カント哲学がどのような影響を現代に与えているか
を本当に考えるならば、やはりニーチェの存在を忘れてはならないでしょう。

今月の26日~29日にナウムブルク(Naumburg)では、「理性、生、存在 ― 衝突するカントとニーチェ」というテーマのもと国際会議が開かれます。カント協会とニーチェ協会の相互協力のもと(ニーチェは怒るでしょうね、、、笑)。

ニーチェが『善悪の彼岸』などでカント批判をしているのは有名ですね。しかし、その批判の背後にはどのような倫理的問題があったのか、ニーチェ自身が使う手段を逆に使って、なぜそこまでカントを批判したのか?、など考えてみるのも面白いかも知れません。

それでは

この回答への補足

たびたびすみません・・・。
雑誌「現代思想」の1994年3月臨時増刊「カント」を検索してみました。
私の住む図書館にはないようなのですが、どこかで購入できますか??
もし知っていたら教えてください。

補足日時:2004/08/07 09:25
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございました。
驚きました・・・とてもくわしくて(笑)
早速雑誌を探してみようと思います。

この先疑問も増えることと思いますが、可能であれば是非ご回答願います。

どうもm(__)m

お礼日時:2004/08/07 08:06

古本につきましては、


http://www.murasakishikibu.co.jp/oldbook/index.h …
インターネット古書店案内
で探してみてください。

また、NACSIS Webcatでは、
大学図書館の蔵書状況も知ることができます。
検索結果によれば、「現代思想」所蔵している図書館の数は、
「623」と出ましたので、
その中にはtomatooowさんが使えるところも
あるのではないでしょうか。

3月臨時増刊号カントの巻数は22-04、出版社は青土社。

ちなみに、私の場合は、数年前にある古本屋で1000円で購入しました。
インターネットも便利でしょうが、
実際に歩いて回ると、ネットに掲載されていない本も見つけることができます。


それでもだめであれば、

http://www.ndl.go.jp/
国立国会図書館

でしょうか。

ホームページから利用の手引きをご覧下さい。
また、教えてgooの過去の質問にも、
国立国会図書館についてのQ&Aがいくつかみられます。
たとえば、ここです。


↓   資料集めも勉強のうちです。
↓   ご健闘をお祈りしています。


参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=908190
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます!
いろいろとチェックしてみます。

本当に助かりましたm(__)m

お礼日時:2004/08/08 09:58

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

関連するカテゴリからQ&Aを探す