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【化学】「分子に炭素を含むものを有機物と言います。ただし、一酸化炭素と二酸化炭素は炭素が含まれているのに有機物ではありません」


どういう理屈で一酸化炭素と二酸化炭素は有機物から除外されてるんですか?

数学だと何の法則性もないので数学者ならブチ切れてるレベルでは?

規則性がないのになんで一括りに纏めちゃったの?

纏めた人は馬鹿なの?

A 回答 (3件)

結論から言いますと、一酸化炭素COや二酸化炭素CO2が無機化合物とされるのは、「昔から『無機化合物』に分類されていたから」、すなわち慣例上の理由からです。



現在では、「炭素を含む物質を有機化合物、炭素を含んでいない物質を無機化合物」と区別している原則は、すでにご存じだと思います。

しかし、19世紀初頭までの化学の世界では、「生物が作り出した物質を有機化合物、生物とは無関係に作られたもの(たとえば岩石や鉱物、食塩など)を無機化合物」と
区別がされていました。そして、有機化合物については、「生命力によってのみ作られ、人工的に合成することのできない特別な物質」と考えられていたのです。

ところがこの頃、COやCO2などの一部の炭素を含む物質、つまり現在で言うところの「有機化合物」が、すでに人工的に合成することが可能になっていたのです。
しかし、上に書いたような当時の基準に基づいて、当時、人工的に合成可能だったCOやCO2は「無機化合物」に分類されてしまったのです。

この概念に変化をもたらしたのが、ドイツの化学者ウェーラーです。ウェーラーは、無機物であるシアン酸アンモニウムNH4OCNを加熱して、有機物である尿素CO(NH2)2の
合成に成功したのです。この成功がもとで、多くの有機化合物が、人工的に合成されていき、現代の「炭素を含む物質を有機化合物、炭素を含んでいない物質を無機化合物」とする
基準が完成されました。


従って、現代の基準によれば、COもCO2も「有機化合物」となるはずです。しかし、COやCO2に関しては「昔から『無機化合物』に分類されていたから」という理由で、
現在も「無機化合物」とされているのです。


COやCO2のように、「昔から『無機化合物』に分類されていたから」という理由で、炭素を含むにも関わらず、無機化合物とされている物質は結構あります。
CO、CO2を筆頭に、CaCO3のような炭酸塩、シアン化水素HCN(いわゆる青酸です)やシアン化カリウムKCN(青酸カリ)などのシアン化合物がこれにあたります。

なお、昔は四塩化炭素CCl4(テトラクロロメタン)も、この慣例上の理由で無機化合物とされていました。しかし、四塩化炭素に関しては、メタンCH4の誘導体として考えるようになったために、有機化合物とされるようになりました。
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この回答へのお礼

みなさん回答ありがとうございます

慣例上の理由....と歴史...

お礼日時:2017/01/04 11:03

簡単に説明すると昔の名残



有機物の定義は昔と変わっていて
最初は有機物は生命が作り出した物質、生命力により作り出される人工的には作り出せないものを有機物としていました。
その定義を作り出した時からそれらの物質は人工的に作り出せていたので、無機物扱いだったのです。

無機物から有機物の合成に成功して定義が覆され、今の定義に変わった今もそれがそのまま残っているのですね。
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慣例的に有機化合物と無機化合物と分けられていることはお二方の回答にあるので、その補足になります。



有機化合物は炭素鎖が基本の骨格となって造られている事も特徴になっています。
これに対してCO2、CO、CN化合物は、炭素を含んでいはいますが、炭素鎖がなく有機化合物とは言いません。
でもメタンCH4は、アルカンの基本構造になので有機化合物に含まれます。

また、炭素だけの鎖や化合物は有機化合物とは言いませんね。
ダイヤモンド、グラファイト、フラーレン、カーボンナノチューブは全て炭素でできていますが有機化合物とは言いません。
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