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細菌の持っているカタラーゼやコアグラーゼは何か意味があってもっているんでしょうか?細菌の同定をする時の指標として用いることは出来ますが、細菌自身はそれらを産生したり持つことで何か意味があるんでしょうか?なぜ持つ菌と持たない菌がいるんでしょうか?

A 回答 (2件)

こんにちは。

学生ですが、勉強していて
参考になるかもしれない記述を見つけたので投稿します。

ご存知だとは思いますが、好気的細菌に対して、
無酸素条件下で生育できる最近を嫌気性細菌と呼び、
このうち特に酸素の存在下では生育できない細菌は「偏性嫌気性細菌」、
酸素が存在すれば好気的呼吸をする細菌は「通性嫌気性細菌」と言います。

偏性嫌気性細菌は発酵や光合成によってエネルギーを獲得しますが、
この、発酵によりエネルギーを獲得するタイプの偏性嫌気性細菌は、
一般にチトクロムやカタラーゼを欠いているそうです。
このタイプの嫌気性細菌では、細胞内に生じた有害な超酸化物や過酸化水素は
超酸化物不均化酵素やカタラーゼを欠いているために、分解することができません。
それが、酸素が生育に有害になってしまう理由のようです。

つまり逆にいうと、カタラーゼは、
細胞内に生じた有害な超酸化物や過酸化水素を分解するプロセスで
重要な役割を果たしているということだと思います。
コアグラーゼについてはわかりません。(初めて聞きました(^-^;)

持つ菌と持たない菌がいるのはなぜかという疑問に答えるのは難しいと思いますが、
細菌の進化の過程では、酸素のまだ無かった約38億年前の原始地球上で
まず嫌気的酸化によりエネルギーを獲得できる細菌が誕生し、
その後、植物が出現してから酸素が出来るようになると、
酸素のある条件下でも生存・増殖出来る細菌が進化してきたと考えられているので、
カタラーゼも、有酸素条件下で生き残れるように
細菌が進化した一つの結果かもしれないですね。
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カタラーゼに関してのみですが、細菌感染時、カタラー


ゼは過酸化水素分解作用によって、感染対象の免疫機能
を阻止する働きをします。
好中球などの活性酸素による排除機能を無毒化できる酵素
として働くようです。同じ細菌でもカタラーゼ非生産株
である場合は、感染力が著しく下がるようです。
カタラーゼを持っているか持っていないかは、その細菌の
感染システムに因るところが大きいのではないのでしょう
か。

ところで蛇足ですが、微生物にとっての意味が分からな
いものとしては抗生物質もそうなんだそうです。未だ未
解明だそうで……。微生物ってふしぎです。
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