
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
確かに「~でやんす」は元々遊女言葉だったようですが、昭和になって遊女という存在自体が
消えていくにつれ、その印象は自然と薄れていってしまいます。
一方、やくざ者などの上下関係に厳しい世界では、子分が兄貴や親分などの目上の人に対して
「~っす」「~でやす」という語尾をつけるのが礼儀とされていました。
このため、使われなくなった「~でやんす」も、「~でやす」の変化形のひとつとして認知さ
れるようになったのです。
またそれに伴い、1960年代以降の漫画において「~でやんす」が口癖の子分キャラ・雑魚
キャラが頻出したのも、イメージが一変した理由でしょう。
有名なところでは「ど根性ガエル」のゴローというキャラが、一人称が「あっし」語尾が「ヤ
ンス」という典型的な子分キャラです。
このせいで、「~でやんす」という言い方は「優雅な遊女言葉」ではなく、「いかにも雑魚っ
ぽい三下キャラ口調」という印象が定着したのです。
No.2
- 回答日時:
「です」という助動詞の語源に関わる話ですが、ネット検索に出てくるような説ではなく、学者が責任を持って書いた説を信用してください。
http://www.weblio.jp/content/%E3%81%A7%E3%82%84% …
https://kotobank.jp/word/%E3%81%A7%E3%82%84%E3%8 …
上記二つは同じ「大辞林」の説です。
もう一つ、「日本文法大辞典」(明治書院)より、引用します。
『「です」の語源には大きく二説ある。 ①にて候→でさふ→でそう→です となったもの。②「でござります」→「でございます」→「でござりんす」→「でござんす」→「でがんす」→「であんす」→「でえす」→「です」 となったもの。
①は室町時代の変化であり、②は近世における変化であるが、①②はそれぞれ関連していると見られる。この変化途中の「でがんす」や「であんす」の変化から、「でごんす」「でやんす」が派生したとみられます。「でごんす」はヤクザの世界、「でやんす」は関西の遊女の世界で用いられた可能性はあります。
で‐・やんす([日本国語大辞典]より)
解説・用例
〔連語〕
(「であります」の変化したもの)
軽い丁寧の意を持った断定を表わす。です。でございます。でやす。
*浄瑠璃・傾城反魂香〔1708頃〕中「先の相手がつよいか、身の取廻しのわるさか知らんでやんす」
*浄瑠璃・大経師昔暦〔1715〕下「八百貫目や八千貫は誓文くっされ利なしでやんす」
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