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No.4
- 回答日時:
ルネサンス期の人物について書くとなると、どうしても、イタリア・ルネサンスの美術が頂点を極めた時期とされる、いわゆる「盛期ルネサンス期」に目が向いてしまう。
となると自然、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロの3巨匠がノミネートされることになる。これらの巨匠についてはいろいろ資料も多いし、書いていて筆が進みやすい。だが、ここで考えてみよう。一番書きやすい者を選べば、他の学生の書いたものとバッティングしやすくなるし、当然のことながら優劣を比較されやすく、ちょっと上手に書いたものが注目されたとたん下手なレポートの評価は急落する。
そういうわけだから、もしこの自分がルネサンス期の人物について書くとしたら、あえて「盛期ルネサンス期」の人物を避けると思う。ここでは画家について書いているが、絵画だけでなく音楽についても言えることだと思う。
たとえば、イタリア・ルネサンスの始まりはチマブーエあるいはその弟子のジオットあたりとされ、初期ルネッサンスにおいては三大巨匠と呼ばれるドナテロ、ブルネレスキ、マサッチオ、あるいは異教的と評されたサンドロ・ボッティチェッリ、彫刻ではヴェロッキオらが活躍した。『受胎告知』のフラ・アンジェリコ、『キリストの鞭打ち』のピエロ・デラ・フランチェスカ、『プリマヴェーラ』のサンドロ・ボッティチェッリあたりをテーマに書くのも面白い。
あとは、あえて視線を変えて、いわゆる北方ルネサンスに焦点を絞るのも面白い。ことに15世紀のフーベルト、ヤンのヴァン・エイク兄弟が完成させた油絵の技法はネーデルラント絵画としてイタリア・ルネサンスと並び立つ水準にあり、むしろイタリア絵画に大きな影響を与えるほどだった。
ただ、ネーデルラント(ベルギー・オランダ)が油絵の技法を完成させたものの、16世紀頃にはその立場は逆転し、イタリアを手本とするようになった。ブリューゲル(1525年-1569年)もイタリア旅行をしたのち、独自の農村風景画を描くようになった。怪奇な画風の作品を残したヒエロニムス・ボスも特異な位置を占めている。フランスイタリアに進軍したフランソワ1世の時代にはレオナルド・ダ・ヴィンチが宮廷に招かれてイタリアのルネサンス美術が伝えられた。
その後もロッソ・フィオレンティーノらがイタリアから宮廷に招かれ、マニエリスムの影響を受けたフォンテーヌブロー派が活躍する。ドイツデューラー(1471年-1528年)はイタリア旅行を経て、ルネサンス絵画に学び、思想的にも深みのある表現に達した。こうしたエピソードを元に背景を調べて書き進めると面白いものが書けそうな気がする。
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