内閣府や官邸側の見解を聞いていると、加計一校を認めた最終的理由は「京産大は期限に間に合わなかったから」ということになると思います。
ここに焦点を当てると彼らの思惑が浮き彫りになってきますので、まず主な経緯を以下に記してみます。

2015年6月4日 今治市が獣医学部新設の特区申請。
2015年6月8日 国家戦略特区ワーキンググループ(以下WGと表記)によるヒアリング。「獣医学部新設」という方向性が固まる。
2015年6月30日 いわゆる【石破4条件】を閣議決定。内容は以下のとおり。
a. 現在の提案主体による既存獣医師養成でない構想が具体化し、
b. ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき具体的需要が明らかになり、かつ、
c. 既存の大学・学部では対応困難な場合には、
d. 近年の獣医師需要動向も考慮しつつ、全国的見地から本年度内に検討を行う。
2016年3月24日 京都産業大学が特区申請。
2016年9月16日 WGによるヒアリング。文科省が「近年の獣医師需要動向(4条件の d )」について検討を行なっていない点をWGから指摘される。
2016年10月17日 WGによるヒアリング。京都産業大学は、「新たな獣医学部・大学院研究科の設置のための抑制解除」を求めた。また、ライフサイエンスに関する非常に優れた内容のペーパーを20枚提出。
2016年11月 国家戦略諮問会議で、「広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り獣医学部の新設を可能とするための関係制度の改正を、直ちに行う。」ことを決定(9日)。
また、内閣府が「平成30年度(2018年4月)に開校」を発表(18日)。

こうした経緯で着目すべきは、京産大が「ライフサイエンスに関する非常に優れた内容のペーパーを20枚提出」した翌月に、「広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り」及び「平成30年度(2018年4月)に開校」という条件が設定されている点。
いずれも京産大にとって不利な条件であることは明白です。
ただ、WG座長の八田 達夫氏は、京産大も「広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域」に該当すると認識していた、と発言しています。
本当なのか単なる言い逃れなのかは不明ですが、いずれにせよ「平成30年度(2018年4月)に開校」だけでも京産大にとって断念するに十分な条件であったことは確かでしょう。
加計(今治市)の場合は、内閣府による手取り足取りの指導で間に合うようになっていた。(しかも、ずっと早い時期に校舎建設まで敢行しているのですから、実に不思議なことだと言わざるを得ません)
内閣府は、スピードが大事だと言ってますが、京産大の提出した「ライフサイエンスに関する非常に優れた内容のペーパー」に関して、ほとんど見当が行なわれないまま、特に加計との比較がまったく為されないまま、期限を優先したことに、極めて明白な恣意が働いているのは明白であると言わざるを得ません。

なぜこの点が重要かと言うと、「b. ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき具体的需要」が、石破4条件の肝の部分だからです。
ここを外して「国家戦略」などと銘打つことが果たして可能でしょうか。
ところが、WG や国家戦略諮問会議にとっては、岩盤規制の打破が最大にして唯一の使命であり、そもそも規制を目的とした石破4条件など重視するに価しないものだったということなのだと思います。
このことは、WG座長の八田氏も記者会見で明言している。
そして、こうした認識で山本大臣に対して「サジェッション」が行なわれ、大臣もそれを鵜呑みにする形で上記2つの条件が確定されたのでしょう。
しかし、山本大臣の決定は、結果的に閣議決定をおろそかにしている(無視している)ことになります。
安倍総理は、これを容認(追認)している形になっているわけですが、これは「内閣総理大臣は、閣議にかけて決定した方針に基いて、行政各部を指揮監督する。」という内閣法第6条に抵触していることになる。
閣議決定や内閣法を無視してまで、地域や期限を区切らなければならなかった理由は何か?
前述の経緯を確認するなら、それが京産大の排除であることは明白だと思いますが、みなさんはどう思われますか?

昨日の閉会中審査においてもなお、明らかになった様々な文書について「確認できませんでした」や「記憶にございません」が繰り返されました。
しかし、それをさておくとしても、申し上げてきましたように、明らかに加計以外は無理というお膳立てをした上で、「どこにしろとは言わないが、官邸の最高レベルは必ずやると言ってる」とか、「どこにしろとは言わないが、国家戦略なのだから、とにかく急げという総理の意向がある」と文科省や農水省をせっついて三大臣合意が強引に為されたことは、明らかではないでしょうか。
実に姑息で陰険な手段といった印象を禁じ得ません。

質問者からの補足コメント

  • #2のお礼欄からの続き。

    >結局は告示の通りで、禁止にしてるから何もしない。
    これの一点張りだったので、呼びつけられては叱られたって話ですよね?

    まったく違います。
    閣議決定や国家戦略の本来の目的に則って行なうべき、の一点張りだったので、呼びつけられて恫喝されたって話ですよ。
    よくお考えになれば、すぐにおわかりになるはず。

    >そもそも監督省庁に認可できない証明の責任があるのに、告示を正当性を立証できなかったために、何の言い訳もできないまま放置した結果が今です

    #2お礼欄でもうしあげたとおりで、これもまったく違います。

    下記補足欄へ続きます。

      補足日時:2017/07/15 14:31
  • 上欄からの続き。

    >>そもそも”本年度中に検討”と石破4条件にもあったのです。
    それには2015年中に結論付ける話でした。

    たしかにそうですね。
    ただ、ワーキンググループがそれを指摘したのは、2016年9月16日なんです。
    さらに、翌月の2016年10月17日にもヒアリングを行ない、そこで京都産業大学に対し、「新たな獣医学部・大学院研究科の設置のための抑制解除」の要請と、ライフサイエンスに関する非常に優れた内容のペーパーを20枚提出する機会を与えている。
    つまり、WGとしても、単純に期限を重視するのではなく、国家戦略としての要件を満たしていることの重要性をある程度は認識していた。
    ところが、そのすぐ翌月、2016年11月に、「広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り」(9日)と「平成30年度(2018年4月)に開校」(18日)が決定されるわけです。
    おかしいでしょ?

      補足日時:2017/07/15 14:45
  • 上欄からの続き。

    >石破大臣が交代して退き、あたらな体制の者、文科大臣が3条件の他に認可基準も設けても、それは問題がありません。
    監督官庁なのですから。

    そうでしょうか?
    石破4条件は閣議決定です。
    「内閣総理大臣は、閣議にかけて決定した方針に基いて、行政各部を指揮監督する。」と内閣法第6条にありますように、極めて重要な決定事項と言えます。
    そうした閣議決定の内容であっても、監督官庁であれば勝手に変更できる、ということですか?
    ぜひ教えていただきたいですね。
    ただ、いずれにせよ、質問文に明記した経緯によって、「加計一校に絞るために京産大を排除するべくお膳立てが為された」ことは明らかと言わざるを得ません。
    そこにあった恣意性こそが問題とされているわけです。

      補足日時:2017/07/15 14:56
  • #14お礼欄からの続き。

    >宗教を信じている人にあなたの信じている神様は間違いと言っても聞き入れないように「視聴率が取れる間は真実には目もくれない」素人のコメディアンから「説明不足です」なんて聞かされた時も吐き気がする。説明不足はメディアの方でしょうが

    なるほど。
    そうした側面は否めないかもしれませんね。
    メディアが大きな問題を抱えていることは事実だと思います。
    ただ、「説明不足」ということもまた事実ではないでしょうか。
    「加計に有利なお膳立てが次々と為されていた」ということは明白ですよね?
    むろん、公明正大な手続きを経て、結果的にそうなった、というなら何の問題もありませんが、「お膳立て」をわざわざした根拠が極めて曖昧。
    恣意に満ちている。
    そうじゃないと言うなら、その点についてきちんと説明する必要があるわけですが、それがほとんど為されていない。
    そこが問題なのだと思います。

      補足日時:2017/07/15 18:06

A 回答 (27件中21~27件)

多かれ少なかれどの学校法人も同じ様な事はしているのでは?と思ってしまいます。

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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

そうなんでしょうね。
ただ、白河ほどの完璧な清さを求めるわけじゃありませんが、濁りすぎの田沼もいかがなものか、という気はします。

お礼日時:2017/07/15 15:14

言われる通りですね。

キーパーソンの和泉補佐官などを招致か喚問しないと話になりませんね。総理より前に和泉補佐官と前川氏を証人喚問で対決させればもっと分かりやすくなってくるはず。それをしない理由って何だろう、ますます疑惑が深まります。

自分も姑息な印象を強烈に感じています。記憶にございませんはロッキード事件の時小佐野賢治が連発して流行語になりましたね。小学生が何かで怒られて、記憶にございません、というのが流行りました。民の上に立つ政治家が二流三流、これでは経済も国力も二流三流に落ち込んでいくのではないかと真剣に危惧する昨今。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

ロッキード事件、懐かしいですね。
しかも、ほとんど忘れているし。-_-;

お礼日時:2017/07/15 15:10

根が深いのは、


許認可と天下りで支配する、官僚行政。
その責任は、シビリアン(首相、与党、国会)にある。

本物の問題は、面倒な上に退屈(儲からない)。
フェイクは、楽なのに面白い(儲かる)。

今こんな感じ。
中ボス(前川)とマスコミ野党一行が、
https://twitter.com/cupnoodle_jp/status/85488494 …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>根が深いのは、
許認可と天下りで支配する、官僚行政。
その責任は、シビリアン(首相、与党、国会)にある。

まったくおっしゃるとおりと思います。
ただ、それはそれで、腰を据えて論じられるべき問題だろうと思われます。
最近、暑いのでカップヌードル、しばらく食べてなかったな。

お礼日時:2017/07/15 15:08

これ、くだらないですよね・・・






なんで安倍氏の友人が100億政府に優遇されているのか。

なんで、「日本で特別な能力を持っている訳でも無い加計学園」である自分の友人が100億政府に優遇されるのを「行政のトップ」である安倍氏は、「行政のトップ」として認めたのか。




なんで後から「そんなに文句言うなら、全国にいっぱい獣医学部を作りましょう!(それなら文句ないでしょう!)」と逆ギレしたのか。




コレの説明を自民党は一切しないで済む感じですからね。
前川氏も野党も論点がずれてきている。
なんか矮小化されてますね。

野党の人気も上がりませんし、与党の支持率も下がるだけで、何の効果も無いような・・・
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

安倍ちゃんは出てきそうですが、和泉総理補佐官と萩生田官房副長官も引っ張り出す必要がありそうですね。
むろん、証人として。

お礼日時:2017/07/15 15:05

前川が「思った」と発表しただけの学芸会がそんなに信憑性たかかったのかな?


じゃ前川が知らなかったといい逃れしようとしてる天下り問題を
文科省が総出で猛省してるのも文科省が嘘をついていると?
じゃ文科省からでてくる文書はみんな嘘なんじゃないの?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

「思った」というのは、むしろ「謙虚な物言い」と捉えて良いだけの現況に、今やなっていると思います。
「天下り」云々は、はっきり言って関係ないと思いますけどね。
天下りをやってない省庁があると、本気で思っておられるのですか?

>じゃ文科省からでてくる文書はみんな嘘なんじゃないの?

その可能性もありますから、証人喚問すれば良いと申し上げているわけです。
ただ、「でてくる」だけマシで、「でてこない」のが異常である、ということは言えるんじゃないですかね。
その意味で、和泉総理補佐官と萩生田官房副長官の証人喚問も合わせて行なう必要がある。

お礼日時:2017/07/15 15:03

重要なのは1校に絞られたのは獣医師会がそうでないと反対して1校も認めないとしたから。



実際は大反対しっ放しですけどね。

で、京都産業大学は外された訳でないと言う事。
これは印象操作。

認可は順番で行う必要があり、初めは今治が10年前から手を挙げていて、特区も先。
これで今治で結果を検証してから京都産業大となっただけの話で、いわば据え置きです。

それならそれで、文部化各省は粛々と審査すれば良かったのに、それはしない。
需要動向も出さない。
四国への獣医師派遣の指導もしない。

結局は告示の通りで、禁止にしてるから何もしない。
これの一点張りだったので、呼びつけられては叱られたって話ですよね?

それでいて、せかされた仕事もせずに、毎週辞めた前事務次官OBらと違法売春店で少女を食い物にして、貧困調査だと嘯く。
引責辞任もせずに、しがみついて退職金は満額持っていき、守秘義務度外視で部下のメモをリークして政権批判。

という話です。

そもそも監督省庁に認可できない証明の責任があるのに、告示を正当性を立証できなかったために、何の言い訳もできないまま放置した結果が今です。

安倍総理が期限切った云々ではありません。

そもそも”本年度中に検討”と石破4条件にもあったのです。
それには2015年中に結論付ける話でした。

石破大臣が交代して退き、あたらな体制の者、文科大臣が3条件の他に認可基準も設けても、それは問題がありません。
監督官庁なのですから。
その昔、田中真紀子文科大臣が大学新設の停止wしたことと同じです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>認可は順番で行う必要があり、初めは今治が10年前から手を挙げていて、特区も先。
これで今治で結果を検証してから京都産業大となっただけの話で、いわば据え置きです。

根本的に勘違いなさっておられると思います。
『認可は順番で行う必要』があるなら、それは以前の構造改革特区の場合です。
自治体からの申請に基づいて決めるわけですから、それなら「順番」でも筋が通る。
しかし、今回の国家戦略特区とは、その基本方針で最初に明記されているように、【国家戦略特別区域における産業の国際競争力の強化及び国際的な経済活動の拠点の形成の推進】が目的です。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusento …
そのために、石破4条件というものを閣議決定までしている。
つまり、岩盤規制にドリルで穴を開けることに、わたしも賛成ではありますが、あくまで、こうした基本方針や閣議決定の範囲で行なわれる必要があるわけです、法治国家である以上は。
しかし、安倍総理の意向、または、その忖度によって、そうしたことが無視されているという点が重大な問題なのです。

>それならそれで、文部化各省は粛々と審査すれば良かったのに、それはしない。
需要動向も出さない。

なぜか?
単なる怠慢だと思われているのなら、極めて短絡のそしりを免れ得ないと思います。
最も重要なライフサイエンスに関しては、厚労省でなければ詳しいことはわかりませんし、需要動向は農水省でなければわからない。
だからこそ文科省は、この2省を引き込んで一緒に検討できるように内閣府に依頼していたのです。
しかし、厚労省や農水省は、責任逃れのためでしょうか応じる気配は皆無であり、内閣府も積極的に呼びかけをしなかった。
そのままでは石破4条件を満たしているのか不明のまま事が進んでしまうので、慎重に検討したい、という立場を文科省は貫き続けたわけ。
ところが、内閣府は、「総理のご意向」「官邸は絶対やると言ってる」など恫喝まがいのセリフで文科省を押し切り3大臣合意を取り付けた。
こういう経緯を理解される必要があります。
以下、補足欄に続けます。

お礼日時:2017/07/15 14:22

もう、答えは、お判りなんでしょう?



「実に姑息で陰険な手段といった印象を禁じ得ません。」
 ↑
全て、ご質問者の「印象」であって、事実ではない。

客観的で、具体的な証拠は皆無で、有るのは、
民進党とマスコミの印象操作ばかりです。

「疑わしきは、罰せず。」です。

妄想は、ご勝手ですが・・・・・・。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>全て、ご質問者の「印象」であって、事実ではない。

質問本文にお示しした経緯を理解なされば、単なる「印象」でないことは、ご理解いただけると思うのですけどね。

>「疑わしきは、罰せず。」

それは弱い立場にある人に対する言葉です。
権力の傲慢さは、疑わしきうちに正しておく必要があるわけですが、今回の場合、疑わしいという範疇は超えています。

お礼日時:2017/07/14 19:38

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