性格いい人が優勝

電子レンジは高周波電圧による誘電対損による誘電加熱で物体を温めるそうですが誘電対損って何ですか?

A 回答 (3件)

正確には誘電対損ではなく、「誘電損失」です。

電子レンジで発生させているような高周波の電磁エネルギー(とくに電界)を誘電体に照射すると、電磁エネルギー(電界)が誘電体を透過(貫通)するときに一部が誘電体に吸収されて熱に変わります。それを誘電損失と称しています。

では、誘電体とは何かですが…多少は語弊がありますが、金属のような電気良導体以外の(絶縁物、あるいは絶縁物に近い)物資です。私たちの人体も、水も、海水も、お酒も、油も、絶縁物も、ガラスも、プラスチックも、セラミックも、木も、板も、食品も、服も…みな誘電体です。

なぜ誘電体と称するかというと、電界(電場とも言う)の中に誘電体を入れる(置く)と電界がそこに引き寄せられて集まるからです。砂鉄の中に磁石を置くと、砂鉄がそこに引き寄せられて集まるでしょ。そういうイメージです。

ただし誘電率(εで表わす)というのがあって、誘電率によって集まりやすさは違ってきます。誘電率は物質ごとに違います。水やお酒は誘電率(ε)が高く、高周波の電磁エネルギー(電界)を引き寄せやすくなります。
光の領域には屈折率(nで表す)ってありますよね。光の領域における誘電率と屈折率とは、n=√ε の関係があります。

誘電損失は、誘電体の中を高周波の電磁エネルギー(電界)が透過(貫通)するときに、その物質の中にある双極子を励起しそこにエネルギーを移すことによって発生します。誘電体は誘電率(ε)と誘電正接(tanδで表わし、タンデルタと言う)という特性をもち、ε・tanδ が誘電損失です。
電子レンジの中に誘電体を入れると、ε・tanδが大きい物質ほど熱になりやすい(温まりやすい)ことになります。とくにお酒はtanδも大きいので、よく温まります。tanδ がないと(ゼロだと)誘電損失はなく、発熱しません。セラミックや一部のガラスはtanδがほぼゼロなので、誘電率(ε)はあっても電子レンジでほとんど発熱しません。セラミックなどのお皿に食品を入れて電子レンジで温めると、温まるのはたいてい食品で、お皿はほとんど発熱しませんよね。

なお、誘電損失によって発生する熱エネルギーは、電界をEで表わすと、ε・tanδ・E^2となります。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2017/09/10 09:19

誘電体損失 ですね。


誘導体に(高周波)交流を流しても電力を消費しません(発熱しない)が、
抵抗成分があるとエネルギーの損失が発生し発熱します。
このエネルギーの損失 を誘電体損失 と言います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2017/09/10 09:20

誘導体に交流の電場をかけた時、電気エネルギーの一部が熱エネルギーに変換されてしまう現象の事。



電力だけから見ると損失になるので、「損」と言う漢字が使われる。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2017/09/10 09:20

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!