日本語教師養成講座のメリット・デメリット

日本語教師養成講座を受けた方にご質問です。
1 . この講座は日本語で日本語を教える技術を学べるという直接法の指導方法ですか？
2. 私は養成講座に興味があるのですが、受けて良かった点、悪かった点を教えていただけますでしょうか。
3.また、現役で教えている方は、仕事をしていてどんなことが大変だと感じたりしますか？日本語教師の課題・悩みを教えていただけますでしょうか。

No.1 回答者： B級グルメ 回答日時： 2017/10/24 14:32

２年前に、日本語教師養成講座を終了し、いま国内の日本語学校で非常勤講師をしている者です。

講座を受講中に、日本語教育能力検定に合格しました。

この講座で学ぶ指導法は直接法です。初級実習、中上級実習などがあります。

また、それ以外に、社会言語学や音声学、教育法など、日本語について幅広く学びます。それらの知識は、日本語教育能力検定に合格するには必要な知識ですが、現場で即役立つものではありません。

養成講座の実習などで、実際の指導技術を身につけなければ、いわゆる日本語学校で指導するのは難しいと思います。ボランティアやマンツーマンの指導、オンライン講師などはできるかも知れませんが。

また、ほとんどの日本語学校の採用条件に、養成講座終了者、または日本語教育能力検定合格者、または四年制大学で日本語を専攻していた者、とあります。
採用試験では、教案提出や模擬授業を課せられる所がほとんどなので、たとえ独学で検定に合格したり大学の国文学科を出ていたりしても、養成講座で実習をしていない人には厳しいと思います。

養成講座のデメリットをあげるとすれば、現場の指導に必要ない勉強が多い、費用が高い、などでしょうか。

日本語教師は、とくに非常勤の場合コマ給なので、授業準備に膨大な時間を費やしたり、授業後に採点や学生の指導に時間を費やしたりしても、その分は無給です。
つまり、全く割に合わない仕事ですので、熱意がある方、経済的に余裕のある方、でないと務まらないと思います。

もちろん、やりがいはあります。国際貢献に一役かっているという充実感もありますし、自分を成長させてくれる仕事です。

いまは留学ブームで日本語学校が乱立しているため、比較的簡単に就職できると思います。しかし、中には、儲けのためにただ多くの学生を集め、講師を集め、その結果、アルバイト目的で来日したやる気のない学生に、未熟な講師が質の悪い授業を提供しているような学校もあるようです。もちろん、いい学校もたくさんあります。
もし、質問者様が国内の日本語学校に就職するつもりでしたら、情報を集めて、評判ねいい学校を選んだ方がいいと思います。

この回答へのお礼

B級グルメ 様　お忙しい中ご回答頂きどうもありがとうございます。実際の指導技術を身につけなければ、いわゆる日本語学校で指導するのは難しいということですね。日本語検定にも合格されてすばらしいですね。
日本語教師はやりがいはあるけれども、作業時間もかかるというは、想像ができました。また、アルバイト目的で来日したやる気のない学生に教えるのはちょっと大変そうですね。。
メリット・デメリットを含めて改めて考えてみます。どうもありがとうございました。

お礼日時：2017/10/25 08:48