No.3ベストアンサー
- 回答日時:
お礼、拝見しました。
前述の書籍から、該当部分を引用しておきます。
3.独立1飛中隊、陸上基地からの作戦
敵哨戒機との戦い
独立飛行第一中隊が次の配備地である五島列島福江島へ向かって
飛び立ったのは昭和19年12月頃であったが、その移動途中で
佐世保へ立ち寄った。
(中略 ちなみに佐世保で接待を受けた話など)
こうして佐世保で1~2日ほど休養を取った中隊は福江へ飛び、
昭和19年暮れから東シナ海の対潜哨戒任務に就いた。
ここでの対潜哨戒任務は同地にいた海軍部隊との連絡もなく
単独で、田中氏によるとここでも1回も潜水艦を発見することは
無かったという。ただ、視界不良の中、難破船を潜水艦と
間違え対潜爆弾を投下したものもいたのだとか。
昭和20年1月、約2か月にわたる福江での任務から解放された
独立飛行第一中隊は、次の配備地である雁ノ巣へ移動した。
「あきつ丸」で行った対馬海峡の対潜哨戒をここから
行うことになっており、独立第一飛行中隊が担当したのは
南半分であった。
このような記述です。
あくまでも個人的な意見ですが、S作戦を受けたのは
951海軍航空隊で、その任務は九州西方及び北西の対潜哨戒任務。
こちらの個人ブログによると、その時、12月24日(艦戦)と
30日(水偵)に喪失機が出ているようですが、
これらは海軍機ではありませんか?
ttps://ameblo.jp/pico3298/theme-10000139920.html
(アジア歴史資料センターの戦闘詳報には載っていないようです)
独立第一飛行中隊は海軍部隊と同地で対潜哨戒任務に就きましたが、
S作戦には参加していないと考えます。
951海軍航空隊は西日本の哨戒を担当していましたので、
そのうちのどの部隊が担当し、陸軍航空隊が協力していたか、
S作戦時の雁ノ巣にいた陸軍航空隊がどれか(独立飛行第一中隊が
雁ノ巣に移動したのはS2号作戦の時だと考えます)
これらはよくわかりません。
また、全体の記述にある独立飛行第一中隊の使用機は
朝鮮に移動後にキ36を使用しましたが、
それまでは三式連絡機しか出てきません。
カ号の船舶飛行第二中隊は雁ノ巣を経由しまいたが、
雁ノ巣での活動実績はほとんどなく
その後の活動は筒城浜などだと考えます。
「船舶飛行第2中隊(オートジャイロ部隊)の消長」
ttp://www.geocities.jp/ikikansai2/hurusatokonjyaku/tabatayosio.html
あと、独立飛行第一中隊についてお知りになりたいなら、
こちらの書籍はいかがでしょうか。
「飛行機野郎の箪笥から出てきた思い出トランプ 」
(田中扶士彦 著)
https://www.amazon.co.jp/%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E6%A …
著者の田中扶士彦氏は同隊出身で、同隊の記述もあるそうです。
(私は未読なので、どの程度書かれているかは判りません)
お役に立てなくて申し訳ありません。
とても参考になる情報ありがとうございます。
12/24の陸軍行方不明機について以下を見てください。
「951海軍航空隊戦闘詳報」の中に陸軍機の話が出てきます。
アジ歴 C13120415900 P1726 12/24
陸軍「独立飛行第一中隊」との記載はないですが、前後関係や紹介いただいた内容から間違いないと判断します。
福江島にはS作戦の協力として2か月間の派遣ではなく、2週間の派遣と考えられます。24日に延べ8機飛ばしているとの記載から使用可能な三式連絡機が全部福江島に来たのかな?と想像します。初日の24日に早速1機が行方不明となったということですね。
とてもピンポイントで私の探していた情報でした!ありがとうございました。
他に何か参考になる情報があれば教示いただけると幸いです。
m(_ _)m
No.2
- 回答日時:
横から申し訳ありません。
ご質問の内容では独立飛行第1中隊とは異なると思います。
「日本陸軍の航空母艦」(奥本剛 大日本絵画)
https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%9 …
この中に独立飛行第一中隊の生存者による証言などを
まとめた記述があります(P79~96)。
それによると独立飛行第一中隊が雁ノ巣へ移動したのが
昭和20年1月で、ご指摘の期間の後だと思います。
三式連絡機10機のうち、喪失は銚子で着陸失敗の全損と
柱島沖で訓練中の不時着(隼鷹が回収)と後述の計3機。
同部隊は昭和19年11月9日の対潜哨戒任務後、
あきつ丸は緊急輸送任務のため部隊を陸揚げ直後
15日に戦没しています。
部隊は吉島飛行場(広島)に移動、訓練を行い
福江で対潜哨戒任務後、20年1月に雁ノ巣へ移動しました。
記述には昭和20年5月5日に作戦中PB4Yに遭遇して
小呂島沖に不時着水した以外は目立った戦闘は無く、
「1回も潜水艦を発見することは無かった」
とされています。
同隊の任務は対馬海峡南半分の空域だったそうなので、
赴任前の隊や他の空域の担当は記述が無いので判りません。
一応、佐世保で海軍の佐世保航空隊(第951海軍航空隊)と
共同作戦をしていました。この部隊がS作戦に出動を
していたようですが海軍の航空隊ですし
雁ノ巣にいたのかは判りません。
役に立たない情報で申し訳ありません。
回答ありがとうございます。
まさに私が探していた内容に合致しています。
>福江で対潜哨戒任務後、20年1月に雁ノ巣へ移動しました。
この福江での任務が「S作戦」になり、12/24から福江島で昼間の哨戒飛行を始めて、その日に1機行方不明になり翌日から捜索を始めています。たしか1/5に雁ノ巣に戻るとなっていたはずで、まさに合致します。
ありがとうございました。
ちなみに、この作戦に福江島へ5機程度と整備士5人を派遣となっていて、三式連絡機以外は運用していなかったと考えてよろしいのでしょうか? また、昭和19年12月末時点で三式連絡機を8機運用していたと想像できるということでしょうか?
もし何かわかりましたらよろしくお願いします。
No.1
- 回答日時:
独立飛行第1中隊だったようです。
本来は空母形状に改装(19年7月改造)された、あきつ丸搭載の飛行隊で、あきつ丸では三式指揮連絡機を運用し対潜哨戒任務に昭和19年8月から11月にかけて従事しています。
三式指揮連絡機ではなくオートジャイロのカ号観測機の予定でしたが、フィリピンへの荷物としてあきつ丸に搭載されていたものの、任務には付いていないです。
輸送船舶の損失が多くあきつ丸は輸送船として用いることになり、独立飛行第1中隊の三式指揮連絡機は吉島陸軍飛行場に陸揚げされて最終的に雁ノ巣へ移動したようです。
あきつ丸フィリピン方面への輸送に11月14日に伊万里湾を出港しますが、15日には米潜により撃沈されてしまいます。
あきつ丸に搭載するはずだったオートジャイロのカ号観測機を配備した船舶飛行第二中隊は雁ノ巣で一時活動しますが、20年1月から壱岐に基地を移して活動しています。
独立飛行第1中隊は20年夏ごろまで雁ノ巣(福岡第一飛行場)を拠点に海峡の対潜活動をしますが、その後半島に移動になっているようです。
飛行隊の名前等はなんとなくWikiを頼りにすると判ってくるのですが、アジ歴で飛行隊を検索してもよく判りませんね。
Wikiでも独立飛行第一中隊の最後に持っていた機体はカ号となっていますし…。
もう少し腰を据えて調べないとだめだと思いますが、私には気力がないです。
回答ありがとうございます。
独立飛行第1中隊の三式指揮連絡機を作戦協力していたと思われますね。
「951海軍航空隊戦闘詳報」の中に陸軍機の話が出てきます。
アジ歴 C13120415900 P1726 12/24
初日の12/24に早速、行方不明機を出していたので、何処の部隊の何の機体なのだろうかと調べています。もし何かわかりましたら改めてコメントいただけると幸いです。よろしくお願いします。
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