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外国人に日本語を教えています。先日、ネットの記事で見つけた次の2文が問題になっています。
1.海外「にも」大きな反響が起こった
2.海外「にも」大きな反響があった
これらの文における「にも」は誤用であって、「でも」とするのが適切だと思いますが、どうでしょうか。

ある人から次のような説明を受けていますが、私が考えすぎているせいなのか、いまひとつ釈然としません。できましたらそれについてもご説明いただければ幸いです。
・「で」はその行為が行われる場所を示す。
・「に」はその外から移動してくる場合や、元々そこに無かったものが出現(発生)する場合などに使う(見えない状態から見える状態に変化した)。

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A 回答 (7件)

杉村泰氏の下記論文がご参考になるかもしれません。


その40ページ目、
3.格助詞のプロトタイプ的意味
3.1 「に」の意味
という項目は、次のような記述で始まっています。
【 一般に格助詞「に」には多くの意味役割が付与されている。しかし、これら
は全て〈着点〉という一つのプロトタイプ的意味に還元することができる。】
https://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~sugimura/achive …
この解釈と、反響という語の意味を勘案するなら、
1.海外「にも」大きな反響が起こった。
2.海外「にも」大きな反響があった。
は、どちらも明らかに不自然でしょう。
「反響」とは、
発表された事柄・出来事などの影響によって起こるさまざまの反応。
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/180987/meaning/m …
という意味。
「に」を使うのであれば、反響ではなく影響という語を用いるべきで、
『海外「にも」大きな影響が及んだ。』
など、<着点>の要素を包含させながら表現する必要があると思います。
「この国で起きた出来事の影響が、着点である海外にも及んだ」
という構図。
着点である海外に影響が及ぶことを反響と言うのであって、反響自体が着点である海外に及んだりするわけではない、という点が肝要です。

または、おっしゃるように、
1’.海外「でも」大きな反響が起こった。
2’.海外「でも」大きな反響があった。
とするなら自然な日本語になるでしょう。
この「で」のプロトタイプ的意味は<領域>だと杉村泰氏は言っており(前述論文50ページ)、
「机の上に本を並べる」(着点)
「机の上で本を並べる」(領域)
といった比較がなされている。
海外という領域で反響が起こったり、あったりする、という構図に不自然なところはないと言って良さそうです。
『ある人』が言っているのも、大体、そういったことなんじゃないかと思います。
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この回答へのお礼

今回も本格的なご説明、ありがとうございました。
脳裏に浮かんだ「反響」という言葉の意味にも言及していただき、すっきりしました。

お礼日時:2018/02/19 18:18

#6ですが、補足です。


「でも」を使ってもっとも自然なのは、
・海外「でも」大きな反響を呼んだ。
・海外「でも」大きな反響を巻き起こした。
など。
(goo 辞書)
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2018/02/19 18:18

表現意図に叶うかどうかという意味で、必ずしも誤用とは思いません。


ある人の説明は妥当ですが、「に」については異論もあると思います。例示された文の「に」は、「東京に着く。」と同様、帰着点を示すものです。その反響は国内ばかりでなく海外にまで及んだ、ということです。
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2018/02/19 18:21

結論だけを書くなら、


1.海外「にも」大きな反響が起こった
 は、ニモでもデモでもOKでしょう。
2.海外「にも」大きな反響があった
 は、ニモは少し不自然で、デモが自然に感じます。

 以前書いた下記が役に立ちそうです。
【助詞の話──場所を示す「に」と「で」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1210. …

 日本語学習者を意識して、質問者がご存じのこともクダクダと書くことをお許しください。
 話を簡略化するため、とりあえず「モ」を外し、「ニ」と「デ」で考えます。
 どちらも「(動作・作用の行われる)場所」を表わす用法でしょう。辞書の記述は↑参照。
 正確に言うなら、ニは「時・場所」を表わし、デは「場所・場面」を表わすようです。そのためか、両方が使える場合と、片方しか使えない場合があります。辞書の用例で考えます。
 なお、こういう場合に両方使える場合のニュアンスの違いをいろいろ書くかたがいますが、今回の質問の趣旨からは外れるので、そこは無視します。ご興味があるなら、↑をご参照ください。

  1)三時{ニ/デ×}間に合わせる(時間)
  2)紙上{ニ/デ}発表する
  3)家{ニ×/デ}勉強する
  4)委員会{ニ×/デ}可決する(場面?)
  5)試験{ニ△/デ}合格点を取る(場面?)

 ↑の1)〜5)を見ると、辞書の説明では理解できない差異があります。
 2)3)はどちらも「(動作・作用の行われる)場所」でしょう。しかし、3)はニは×でしょう。
 4)5)はどちらも「(動作・作用の行われる)場面」でしょう。4)は明らかに×なのに、5)はニも許容できそうな気がします。このあたりは辞書の限界の気がします。おそらく、「場面・場所」と「動詞」との相性の問題でしょう。

 さて、ご質問の場合をモを外して考えます。
  6)海外{ニ/デ}大きな反響が起こった
  7)海外{ニ△/デ}大きな反響があった

 ではないでしょうか。
 この場合、「海外」は場所を表わし、ニやデとの相性はとくに問題ないでしょう。どちらも使えそうです。
 そうなると問題は動詞の相性です。考えやすいように余計な部分を省略します。

  8)海外{ニ/デ}反響が起こった
 本当は「反響」も省略したいのですが、あえて残します。
 どちらも使えそうです。意味は「海外」という「場所」で何かが起こった。これはフツーでしょう。書くまでもなかったかも(泣)。

  9)海外{ニ△/デ}反響があった
 ニは△でしょう。×かもしれません。
 まぎらわしいのは、「反響」が別のものになるとニが自然になることです。
  10)海外{ニ△/デ}貴重な事例があった
 この場合は「ニ」でしょう。
 メンドーと思いながら「ある」を辞書でひきます。

https://kotobank.jp/word/%E6%9C%89%E3%82%8B%E3%8 …
「反響があった」は〈❺動作・現象が実現する。①何か事が起こる。〉でしょう。これは質問にある〈元々そこに無かったものが出現(発生)する場合などに使う(見えない状態から見える状態に変化した)〉に近いと言えなくはないかもしれません。
「貴重な事例があった」は〈❶物が存在する。〉でしょう。
 同じ「場所」でも、〈何か事が起こる〉場合はデ、〈物が存在する〉場合はニが自然に感じます。こちらの意味があるので、「反響」をあえて残しました。

 念のため、元の例文に戻って確認します。
1.海外「にも」大きな反響が起こった
 「国内{ニ/デ}大きな反響が起こり」、「海外{ニモ/デモ}大きな反響が起こった」
 ということでしょう。

2.海外「にも」大きな反響があった
 「国内{ニ△/デ}大きな反響があり」、「海外{ニモ△/デモ}大きな反響があった」

 仮に〈物が存在する〉の意味のほうなら
 「国内{ニ/デ△}貴重な事例があった」、「海外{ニモ/デモ△}貴重な事例があった」
 くらいでしょうか。
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この回答へのお礼

詳しいご説明、ありがとうございました。

お礼日時:2018/02/19 18:23

あなたの記憶は失礼な表現ですが幼稚?、もちろん非常に理解はしやすいです、が理解可能の範囲が一部に限定されます。


「で」は場所に限りません、手段(方法)も含みます、そして、この手段の意味の範囲が非常に広いです。
「に」は目的格ともいわれますが、目的の意味の範囲が非常に広いです、目的を目指す場合にも?、例 右にならえ、右の状態を取り込む・・・なら、出現、とも、右の状態を目指せ・・・なら、どうとるでしょうか。
①海外においても・・・・。
②海外でも・・・・・・・。
①と②で受ける印象はどうでしょう?。
①は普通ではありえない(とまではゆかずとも)が・・・・。
②は当然のことながら・・・・・・。
海外にも・・・・、海外においても・・・、この二つから受ける印象は近いように思います。
誤用とまで言う気はしません、表現の自由、表現方法の多様性の範囲に止めおきたいと思います。
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2018/02/19 18:23

「で」は、「に」+「て」によって出来たものですから、それほど違いがない場合が多いのですが、「で」についての「場所を表す」はよくあるケースであり、「に」にもその意味があります。

問題は、「に」についての説明ですね。「に」そのものに「無かったものが発生してくる」というような使い方はありません。実は「に」という格助詞には辞書で多くの説明があてられていて判断に困ることが多いのですが、念のため辞書の項目を書きだしておきます。

『に』〔格助〕
(1)動きや状態の成り立つ状況を表わす。
 (イ)動作や状態の成り立つ時を表わす。
 (ロ)動きや状態が成り立つ場所を表わす。
 (ハ)動きや状態がその中で成り立つ環境、情勢を表わす。
 (ニ)動きや状態が成り立つ原因、理由、機縁などを表わす。
(2)動作や作用の結果生ずるものや、状態を表わす。
 (イ)「なる」「なす」「す(する)」など、実質概念を欠く動詞による結果の状態を表わす。
 (ロ)物を作り出す動きによってできる物を表わす。
(3)「思う」「聞く」「知る」「見る」などの心理活動、感覚活動の内容を表わす。
(4)動きのありさまをくわしく表わす。
 (イ)動きの様態をくわしく表わす。
 (ロ)(動詞の連用形を受け、「…に…」の形で同じ動詞を繰り返し用いて)動きの程度が十分すぎること、また、甚  だしいことを強調する。
 (ハ)動きの方法をくわしく表わす。
(5)動きの目的を表わす。
 (イ)移動、動作の目的を表わす。
 (ロ)動きの用途や資格を表わす。
(6)移動の行く先や方向を表わす。
(7)表面に付いたり、中に入り込んだりする対象を表わす。
(8)話したり会ったり与えたりなど、ある動作を行なう相手を表わす。
(9)動作、態度のかかわる対象を表わす。
 (イ)心理的な活動の対象を表わす。
 (ロ)ある態度を示す動作の対象を表わす。
(10)状態や性質に関して比較する基準を表わす。
(11)ある動作・作用を行なう道具や材料を表わす。
(12)使役動詞で示される動作の働きかけが及ぶ対象を表わす。
(13)受身表現での動作の主体を表わす。
(14)成否、巧拙、好悪などを問題にする対象を表わす。
(15)ある属性や能力を持っている対象を表わす。
(16)ある物事の有無を問題にする対象のものを表わす。
(17)あり場所を示すことによって、婉曲にそこにいる人が動きの主体であることを表わす。
(18)似合いのものを添加したり、物事を並べ挙げたりする意を表わす。
   (引用は[日本国語大辞典]より)

 用例が省略されているので、分かりにくいのですが、(2)動作や作用の結果生ずるものや、状態を表わす。
 (イ)「なる」「なす」「す(する)」など、実質概念を欠く動詞による結果の状態を表わす。

あたりが該当するかも知れません。ただその後に「なる」「なす」「する」があって成り立つので、その文章がなければ、
《・「に」はその外から移動してくる場合や、元々そこに無かったものが出現(発生)する場合などに使う(見えない状態から見える状態に変化した)。》だけでは、判断出来ません。後に続く動詞次第です。
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この回答へのお礼

詳しいご説明、ありがとうございました。

お礼日時:2018/02/19 18:24

「にも」 対象が肯定される選択肢の中にあるとき、或いは期待されている時


「でも」 対象が通常は否定されている場合、或いは期待外であった時
こんな感じでしょうか。
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2018/02/19 18:24

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