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中学地理なんですけど、ヨーロッパのセム.ハム語族とかウラル・アルタイ語族とかが分かりません。わかる人いますかー?

A 回答 (1件)

なんだかずいぶん古くさい用語だなあ。


この言葉を聞くのは久しぶりだわ。

まず、セム語族ってのがあってね。
あ、語族ってのは、ご先祖様が同じ言語ね。
イタリア語やスペイン語のお母様がラテン語って言うのと同じ。
で、アラビア語とかヘブライ語(ユダヤ人の言葉ね。今はイスラエルの言語)はご先祖様が一緒なんで、その他の兄弟言語とまとめてセム語族という。

問題はハム語族なんだけど、これがどうも怪しい。
まとまりが悪すぎる。
そこで、セム語を含めて、西アジアから北アフリカにかけての言語をまとめて、アフロ・アジア語族と呼ぶようになった。
セム・ハム語族なんていうのは、昔そういう言い方があったね、くらいの意味しかない。


次にウラル語族。
主にヨーロッパの言語なんだけど、周りのドイツ語とかデンマーク語とか、そういうのとは全く違う言語。
今年のセンター試験にも出て話題になったのは知ってますか?
ムーミンはフィンランドに住んでいるのか、違うだろ、とか、騒ぎになりましたよね。
で、そのときの問題にフィンランド語が書いてあって、ノルウェー語やなんかと全然違うというのがヒントになっていた。
そういう、ヨーロッパにありながら、他のヨーロッパの言語とは系統の違う言葉がウラル語族。
フィンランド語やハンガリー語がそう。

ここで、昔の人は思った。
ウラル語族って、トルコ語とかモンゴル語とか朝鮮語とか日本語と似てなくね?
トルコ語やモンゴル語はアルタイ語族だ、似ているから、きっと朝鮮語や日本語もアルタイ語族だ。
全部まとめて、ウラル・アルタイ語族だ、ってね。


でも、ただ文法が似てるってだけで、同じ語族だとは言えない。
ウラル語族はそのままだけど、アルタイ語族っていう言葉はあまり使われなくなった。
トルコ語やモンゴル語はワンチャン、アルタイ語族かもしれない。
でも、朝鮮語や日本語は系統不明、というのが一番科学的。

そういうわけで、ウラル・アルタイ語族というのも、昔そういう言い方があったね、くらいの意味しかない。



もし今でも地理の教科書にそんな戯言が載っているとしたら、実に嘆かわしい、というか情けない。
もし参考書なら古すぎて捨てた方がいい。
塾のテキストなら、やめた方がいいかも。
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この回答へのお礼

とてもわかりやすい解説をありがとございます!すごい詳しいんですね!

お礼日時:2018/03/04 15:02

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