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ガラスのような非晶質の物質(結晶構造を持たない物質)はある一定の融点を持たず、固体から温度を上げていくと、ある温度範囲で流動性が高まる現象が起きます。
この温度範囲のことをガラス転移点というのですが、この温度は加熱速度や冷却速度により変化していきます。
ガラス転移点よりも温度が上がったからと言って、通常の液体になった物質と比べると粘性が高く、形状変化はかなり自由に出来るけれど時間がかかる等、普通の物質の融点とは違う特性を持っています。
通常の物質でしたら、ゆっくりと加熱冷却し過冷や過熱した状態があったとしても、温度の変化をグラフ化すると速く加熱冷却した時と同じ融点を得ることができます。
融点は物質の結晶構造(原子の並び方)が決まったものに対し、加熱冷却し測定することで求めることができます。
一方、ガラス転移点は非晶質の物質に対して、加熱冷却で測定して軟化のする温度として求めることが出来るのですが、そのメカニズムなどは実はまだ分かっていないです。
ガラスは非常にクラシカルな昔から使われている材料なのですが、その実態はまだ完全に解明されていないです。
ネットのニュースで今年になってから、ガラスの転移の理論が少し出来たと観た記憶があります。
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