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本多勝一著「日本語の作文技術」と「実戦・日本語の作文技術」を通読してみましたが、"句"の定義が良く理解できませんでした。

本文中で例示してある(1)~(4)の文書において、それぞれの前半部は、"句"なのでしょうか"節"なのでしょうか。

(1)速く 走る
(2)ライトを消して 走る

(3)遠くから通学している 生徒
(4)家の裏道を通る 生徒

A 回答 (3件)

私は国語の方では門外漢なのですが、英語を勉強しております。


しかし「句」も「節」も国語でも英語でも同じ意味を持ちます。

「句」とは、その中に動詞が含まれていても、「~が…である」「~は…をする」というような、その動詞によって叙述される文章になっていないものです。
ですから、「家の裏道を通る 生徒」は、「通る」という動詞が入っていてもそれは「生徒」を修飾するためのものであって、これは「生徒」のことを表した「名詞句」です。「遠くから通学している 生徒」も同様に「名詞句」です。

「速く 走る」「ライトを消して 走る」は「走る」という動詞によって叙述され、それ自体が文章として成り立っていますから「節」と言えます。
「速く 走る 車が通り過ぎて行った」という文章で「速く 走る」を使った場合は、これが「車」を形容詞的に修飾しているので「形容詞句」と言うことができます。

「遠くから通学している東京都立航空工業高等専門学校のいい生徒」はもちろん「句」ですが、「遠くから通学している東京都立航空工業高等専門学校のいい生徒が大手航空会社に就職した」は、文章とも言えますし、これからもっと文章を発展させる場合には「節」という扱いもできます。

いずれにしても文章の形を取っていないものは「節」とは言えないはずです。

筋違いの回答だったらすみません。
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この回答へのお礼

頂いた説明は大変参考になります。ありがとうございます。

"節"は、『文章の形を取っている』
→つまり、動詞によって叙述され、それ自体が文章として成り立つまとまり。

"句"は、『文章の形を取っていない』
→つまり、動詞によって叙述されておらず、それ自体で文章としては成り立たない。

という分類を念頭において、本書の内容をもう一度読み返してみます。

実は、私は現在、必要に迫られてある英文の仕様書を翻訳しています。(本を出す訳ではなく、仕事上必要になったのです。しかし、日本語の情報がないため、自ら翻訳する必要性に迫られております。しかもそれを他の人に説明し、ものづくりしてもらわなくてはならないので、苦労しています。)

出来上がった訳を見て、解りやすい日本語表現の技術を学ぶ必要であると痛感し、題記の本を読んだですが、句と節の定義でつまづいておりました。

お礼日時:2004/10/10 23:30

No1です。



日本語文法に詳しいわけではなく、本田氏の著作を二冊とも読んだわけではないので、これ以上の深追いは止めたいと思います。ただいえることは氏の本は文法書ではなく、記者の経験から読者に分かりやすい文章の書き方を述べるのが目的ですから、文法的に錯綜した点があっても不思議ではないと思います。文法用語に拘らず例文を参考にすればよいと思います。私が買ったのもそのような目的でした。
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この回答へのお礼

ご意見有難う御座います。
本書の真意は正にその通りだと思います。

私もあまり拘るべきでは無いとは思ったのですが、一度気になりだすとずっと頭から離れず、ここでアドバイスをお伺いした次第です。

martinbuhoさん、matchboxtwentyさんのアドバイスで大分引っ掛かりが取れました。ありがとう御座いました。

お礼日時:2004/10/11 13:37

手元に『実戦・・』しかないので例文との対比でうまく説明できませんが、3)4)は明らかに句です。

なぜならこの例文には動詞がないからです。名詞を修飾している句がいくら長くても動詞がなければ文章にも節にもなりません。

1)2)は『日本語の・・・』からの抜粋だと思いますが、これも3)4)同様に修飾句の語順(位置)について述べているのではないでしょうか。もしそうなら1)~4)はすべて句と理解してよいと思います。節とは独立した文章や詩などでは何行かのまとまり(複数の文)を指します。

この回答への補足

回答有難う御座います。私もmartinbuhoさんの説明の通りだと思っていました。上記を参考に、2冊の本を読み返してみたのですが、やはり解らなくなってきました。

というのも、この2冊では逆の主張をしているように思うのです。

以下、長文にて失礼します。

『日本語の・・・』P43にある補足説明によると、本書における句・節の定義は下記の通りだそうです。

●節:1個以上の述語を含む複文
●句:述語を含まない文節

これを受け、『日本語の・・・』46ページでは、"節を先にし、句を後にする。"という原則をあげています。

一方で、『実戦・・』18ページでは、"句を先に"という原則をあげています。

それぞれ抜粋します。
--------------------
『日本語の・・・』では、"節を先にし、句を後にする。"という原則を提示しており、説明にあたって下記の例文を掲載しています。

・速く走る
・ライトを消して走る
・止まらずに走る

これらを1つの文として表現する場合は、"節を先にし、句を後にする。"の原則により、
『ライトを消して止まらずに速く走る』
が最適な語順であると述べています。つまり、"ライトを消して"のまとまりを【節】と捉えているようです。

--------------------
一方で、『実戦・・』には、"句を先に"の原則の説明の箇所には、下記の例文があります。

・東京都立航空高等専門学校の生徒
・遠くから通学している生徒
・いい生徒

上記を1つの文として表現する場合、"句を先に"の原則により、
『遠くから通学している東京都立航空工業高等専門学校のいい生徒』
が最適な語順であると述べています。つまり、"遠くから通学している"のまとまりを【句】と捉えているようです。

--------------------
ここからが質問の本当の趣旨なのですが、この2冊では、
・"節を先にし、句を後にする。"
・"句を先に"
という矛盾する主張しているように思います。しかし、矛盾した説明をしているにも関わらず、それぞれの説明は正しいように思います。しかし、上記の原則を見ただけでは何を言いたいのかよく解りませんよね。

解りづらくなっている原因は句・節自体の説明が十分になされていないせいだと考えています。

・ライトを消して 走る
・遠くから通学している 生徒

どちらにも主語は無いが、動詞が含まれる点では同じだと思うのですが、氏は、前者は"節"、後者は"句"であると捉えているようです。定義によるとどちらも"句"であるはずなのですが、説明上そうなっていません。

氏は句と節の見極めをどう行っているのでしょうかね。。

補足日時:2004/10/10 18:38
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