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息子の名前が〜Jr.とか〜SONとかって子供側の気持ちを無視した一方的な親のエゴな気がします。その子供が自分の子供に名付ける時に〜Jr.とか〜SONって名付けたい時はどうしてるの?日本だと何代目という感じで無限ですが。

A 回答 (1件)

子供の名前はそもそもその子が産まれてすぐに名づけるのですから「子供の気持ち」なんて分かりようがありません。

だから、最初から「子供の気持ち」なんて誰も考えていません。ただ、どこの国の親でも「この子が幸せになるように」と一生懸命名前を考えているのも事実だといえます。

さて、Jrのような名づけ方法は、文化によって異なります。日本と欧米では「名前の付け方」の文化自体が異なるのです。

日本の名前の文化の基本は「諱(イミナ)」にあります。イミナというのは「なずけた親と自分以外に知らせてはならない」とされている本名のことで、たとえば伊藤博文の博文は実は諱で、幼名は利助(りすけ)といい、これは元服前に死んでしまう子が多いので、当時は元服で名前を変えたことに由来し、元服後は俊輔(しゅんすけ)と名乗り、、さらに春輔(しゅんすけ)と改名したものです。つまり伊藤博文が生きていたころに「ひろふみさん」と呼ばれたことは一度もないのです。

これは「本名を知られると呪詛で呪い殺すことが可能になるから」という理由があり、だから諱は死んで初めて公表されたのです。

明治以降に生まれた人は「諱禁止令」によって、姓名が一つしかなくなったのですが、その代り「人と名前がかぶるのは良くない」と考えるようになり(これも、諱をユニークにしておけば類推しにくいという伝統から)現代のキラキラネームなどが、やたらと突飛で読みにくいのはそういう伝統的な理由もあるのです。

さて西洋の名づけの伝統はローマ時代に始まります。ローマは民主主義ではありましたが、貴族と平民の居る社会で、どちらも「先祖に名を残した人がいる」のは家系として重要な要素でした。

名前も「自分の先祖に偉大な人」がいればそれを継ぐのも重要な要素で、だからjrというのは実は名前ではなく「同じ名前の人が両方生きているときに付ける符号」なのです。

ですからたとえば父と息子両方大統領になったブッシュ家は父がジョージ・H・W・ブッシュで息子がジョージ・W・ブッシュなので、お父さんがブッシュ・シニア、息子がブッシュ・ジュニアと呼ばれた時代もあります。

もっともこの後ブッシュシニアが他界し、ジョージ・W・ブッシュが生きている間に、同じ名前の息子や甥っ子などが大統領になれば、今度はジョージ・W・ブッシュがシニアと呼ばれるわけです。(両方とも存命中にジョージ・ブッシュが大統領になった場合は、リトルとかミニと言う言葉が付きます)

〜SONは名前に付けることはまずありませんが、Johnsonのように苗字なっていることはよくあります。これはアイルランドや北欧の伝統で、自分の名字は父親の名前、という文化の地域があるからです。

ですから、○○・Johnsonのお父さんの名前はJohnであることが明確になり、○○の息子さんは○○sonとなるわけです。

最後に、ヨーロッパ特にカソリックの地域では「名前はキリスト教の聖人カレンダーから取る」ということも多く行われ、今日9/1ならst.Gilesがその日になります。

ですからよく「生まれてすぐに片方が養子に出されたが、再開した時に偶然にも二人とも同じ名前だった」というのはカソリック地域では偶然でもなんでもなく、同じ日に生まれたなら同じ名前であることも多いのです。

こういう文化的な要素があって、必要性があるからjrなどを使うのです。むしろ「この家系に生まれたことを有利に使ってほしい」からJrや~sonを使うといえます。
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この回答へのお礼

Thank you

ご回答くださいまして有難うございました。

お礼日時:2018/10/08 14:13

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